「健康診断が近づくと引っかかりたくない」「去年も数値が悪かったけど今年こそ何とかしたい」と不安を感じていませんか?
厚生労働省の調査によると、健康診断で「所見あり」と判定される方の割合は約6割にのぼり、半数以上が何らかの異常を指摘されています[1]。
引っかかりやすい項目は血中脂質・血圧・肝機能・血糖値の4つが上位を占めており、いずれも日頃の食事や運動の習慣が結果に影響しやすい項目です[1]。
この記事では、引っかかりやすい項目の基準値と原因、1ヶ月前・1週間前・前日・当日の時期別にできる対策、万が一引っかかった場合の対処法までお伝えしますので、健康診断を控えている方はぜひ参考にしてください。
健康診断で引っかかる人はどのくらいいる?
健康診断の時期が近づくと「また引っかかるかもしれない」と不安になる方は少なくないでしょう。
実際には健康診断で何らかの所見を指摘される方の割合は年々増加しており、決して珍しいことではありません。
引っかかりやすい項目には傾向があり、事前に知っておくと対策の優先順位もつけやすくなります。
まずは所見ありの割合と、特に指摘を受けやすい検査項目を押さえておきましょう。
健康診断で「所見あり」になる人の割合は約6割
健康診断を受けた方のうち、約6割が何らかの「所見あり」と判定されています[1]。
厚生労働省の定期健康診断実施結果によると、2021年の有所見率は58.7%に達しました[1]。
1997年までは3割台だった有所見率が2008年に5割を超え、その後も上昇傾向にある状況です[1]。
背景には加齢に伴う生活習慣病予備群の増加や食生活の欧米化、慢性的な運動不足といった現代の生活環境の変化が影響していると考えられます。
40代以降は血中脂質や血圧、血糖値が基準を超えやすくなり、年齢とともに引っかかるリスクは高まるでしょう。
「自分だけが引っかかっている」と不安に感じる必要はなく、まずは現状を正しく把握しておくと落ち着いて対策を考えられるはずです。
引っかかりやすい項目の上位は血中脂質・血圧・肝機能・血糖値
健康診断で特に引っかかりやすい項目は、血中脂質・血圧・肝機能・血糖値の4つです[1]。
これら4つの項目は生活習慣との関わりが非常に深く、食事の内容や運動量、飲酒の習慣によって数値が大きく変動します。
日頃の過ごし方を見直すことで数値の改善が期待できる項目でもあるでしょう。
血圧は診察室での緊張によって一時的に高く出る「白衣高血圧」という現象もあり、普段の数値と異なる結果になるケースも珍しくありません。
自分がどの項目で引っかかりやすいかを把握しておくと、限られた準備期間でも効率的に対策を進めることができます。
健康診断でひっかからないために知っておきたい基準値と原因
各検査項目にはそれぞれ基準値が設けられており、基準値を超えると段階的に注意や再検査の判定が出される仕組みになっています。
数値が高くなる原因を理解しておくと、どの生活習慣を優先的に見直すべきかが見えてくるでしょう。
ここでは引っかかりやすい4つの項目について、基準値と数値が高くなりやすい原因を整理していきます。
血中脂質(LDLコレステロール・中性脂肪)の基準値と高くなる原因
血中脂質は健康診断で最も引っかかりやすい項目であり、LDLコレステロールと中性脂肪の値が重視されます[1]。
LDLコレステロールは140mg/dL以上で「高LDLコレステロール血症」、中性脂肪は150mg/dL以上で「高トリグリセライド血症」と判定される基準が一般的です[2]。
LDLコレステロールが高くなる背景には、脂質の多い食事や運動不足、肥満といった生活習慣の積み重ねがあります。
中性脂肪は前日の食事内容による影響を受けやすく、揚げ物やアルコールを多く摂った翌日には数値が跳ね上がることも珍しくありません。
日々の食事を少し見直すだけでも数値の改善が期待できる項目のため、対策の効果を実感しやすいでしょう。
血圧の基準値と高くなる原因
血圧は健康診断で引っかかりやすい項目の中でも、当日のコンディションに大きく左右される検査項目です。
診察室での血圧測定では、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上で「高血圧」と判定されます[3]。
塩分の摂りすぎ、肥満、喫煙、慢性的なストレスなどが血圧を高くする代表的な原因です。
診察室で緊張して普段より血圧が高く出てしまう「白衣高血圧」も珍しくないため、家庭用血圧計で日頃から測定しておくと安心でしょう。
普段の血圧が正常範囲であれば、当日に深呼吸をして気持ちを落ち着かせるだけでも結果が変わる可能性があります。
肝機能(AST・ALT・γ-GTP)の基準値と高くなる原因
肝機能の検査では、AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPの3つの数値をチェックします[4]。
一般的な基準値はASTとALTがそれぞれ31U/L未満、γ-GTPは男性で51U/L未満・女性で31U/L未満とされています[4]。
肝機能の数値が高くなる原因として最も多いのは、日常的な飲酒習慣と脂肪肝です。
お酒を飲む習慣がなくても、運動不足や糖質の過剰摂取によって肝臓に脂肪がたまり、数値が上がるケースがあります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ自覚症状が出にくいため、数値に異常が見られた場合は早めに医師に相談しておくと安心です。
血糖値・HbA1cの基準値と高くなる原因
血糖値とHbA1cは、糖尿病やその予備群を見つけるうえで欠かせない検査項目です。
健康診断では空腹時血糖値を測定することが一般的であり、100mg/dL未満が基準値、126mg/dL以上で「糖尿病型」と判定されます[5]。
100〜125mg/dLは「境界型」と呼ばれる糖尿病予備群の状態であり、この段階で生活習慣を見直せば数値の改善が十分に見込めます。
HbA1cは過去1〜2ヶ月間の血糖コントロール状態を反映する指標であり、直前の食事や運動では数値が変わりにくい特徴があります。
糖尿病は初期の自覚症状がほとんどないまま進行する疾患のため、健康診断で早期に気づけることは大きなメリットといえます。
健康診断でひっかからない方法|1ヶ月前からの対策
健康診断の結果を少しでもよくしたいなら、1ヶ月前からの準備が最も効果を実感しやすい期間です。
「直前に何とかしよう」と考える方も多いかもしれませんが、血中脂質や肝機能、体重といった数値は数日間の努力では大きく変わりません。
1ヶ月間の生活習慣の見直しであれば、血液検査の数値や体組成に変化が現れ始める十分な期間といえるでしょう。
食事・運動・睡眠の3つを軸に、無理なく続けられる対策を取り入れてみてください。
食生活を見直して脂質・糖質・塩分を調整する
健康診断の1ヶ月前から食生活を見直すことで、血中脂質や血糖値、血圧の数値改善が期待できます。
脂質・糖質・塩分の3つは健康診断の主要な検査項目に直結しており、普段の食事で意識するだけでも数値に差が出やすい栄養素です。
揚げ物や脂身の多い肉を控えて焼き魚や蒸し鶏に置き換えたり、白米を玄米や雑穀米に変えたりする工夫が取り入れやすいでしょう。
野菜を毎食の最初に食べる「ベジファースト」を取り入れると、食後の血糖値の急上昇を穏やかにする効果も見込めます。
健康診断をきっかけに食習慣そのものを見直してみると、翌年以降の結果にもよい影響が続くはずです。
有酸素運動を週3〜4回の習慣にする
ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を週3〜4回続けると、中性脂肪やLDLコレステロールの値が下がりやすくなります。
有酸素運動には血液中の脂質を消費するはたらきがあり、継続することで体脂肪の減少や血圧の安定にもつながります。
1回あたり30分程度を目安にすれば十分であり、通勤時にひと駅分を歩いたり、昼休みに15分の散歩を取り入れたりするだけでも効果が期待できるでしょう。
運動習慣がない方がいきなり激しいトレーニングを始めると、筋肉の損傷によって肝機能の数値(CKやLDH)が一時的に高く出てしまう可能性があります。
健康診断前の運動は「ややきつい」と感じる程度の強度にとどめ、無理のない範囲で継続することが大切です。
睡眠の質を高めて自律神経を整える
睡眠の質は血圧・血糖値・肝機能など、健康診断の幅広い検査項目に影響を与える要素です。
睡眠不足や不規則な生活リズムが続くと自律神経のバランスが乱れ、血圧の上昇やホルモン分泌の異常を招きやすくなります。
成人では6〜8時間程度の睡眠が理想的とされており、毎日同じ時間に就寝・起床する習慣をつけると体内時計が整いやすくなるでしょう[6]。
就寝前のスマートフォンやパソコンの画面は睡眠の質を下げる原因になるため、寝る1時間前からは画面を見ない工夫も効果的です。
睡眠の改善は前日や当日のコンディションにも直結するため、早めに取り組んでおくと安心でしょう。
健康診断でひっかからない方法|1週間前からの対策
1ヶ月前からの準備が難しかった方でも、1週間前からの対策で改善が見込める項目はあります。
中性脂肪や血糖値は直近の食事の影響を受けやすく、肝機能のγ-GTPも短期間の禁酒で変化が期待できる数値です。
「もう間に合わないかもしれない」と諦めてしまう前に、できることから取り組んでみましょう。
ここでは1週間前から意識すると結果に差が出やすい3つのポイントをお伝えします。
アルコールを控えて肝機能の数値を改善する
肝機能の数値を少しでもよくしたい方は、健康診断の1週間前からアルコールの摂取を控えることが大切です。
γ-GTPの数値を大きく改善するには1ヶ月以上の禁酒が必要とされていますが、1週間の禁酒でも中性脂肪や血糖値への影響を抑える効果は期待できます。
飲み会や会食の予定がある場合は、ノンアルコール飲料や炭酸水を選んでお酒を飲まない工夫をしてみてください。
どうしても付き合いで飲む必要がある場合はビール1杯程度にとどめ、水やお茶を交互に飲むことで飲酒量を抑えることができます。
脂っこい食事を避けて中性脂肪の上昇を抑える
健康診断の1週間前からは、揚げ物や脂身の多い肉などの脂っこい食事を意識的に控えましょう。
中性脂肪は食事の内容に大きく左右される検査項目であり、高脂肪の食事が続くと数値が急激に上昇することがあります。
揚げ物を焼き魚や蒸し料理に切り替えるだけでも、脂質の摂取量は大幅に減らせるでしょう。
食物繊維を多く含む野菜や海藻を食事の最初に摂ることで、脂質や糖質の吸収を穏やかにするはたらきも期待できます。
1週間という短い期間でも、食事の脂質量を意識するだけで中性脂肪の数値に変化が現れる方は少なくありません。
水分をこまめに摂って血液検査に備える
健康診断の1週間前から水分をこまめに摂る習慣をつけておくと、血液検査や尿検査の数値に好影響を与える可能性があります。
水分が不足すると血液の濃度が高まり、尿酸値や腎機能の数値が実際よりも悪く出てしまうことがあります。
1日1.5〜2リットルを目安に、水やお茶を中心にこまめな水分補給を心がけてみてください。
水筒を持ち歩く習慣をつけると飲む量を把握しやすくなり、意識しなくても十分な水分を摂取できるようになります。
健康診断でひっかからない方法|前日・当日の対策
健康診断の前日と当日は、検査結果に直接影響を与える行動が多いため特に注意が必要です。
「前日に何を食べればいいのか」「当日の朝は水を飲んでもいいのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。
前日の夜から当日の受診直前まで、押さえておきたい注意点を時系列で整理していきます。
前日は21時までに消化のよい食事を済ませる
健康診断の前日は、21時(夜9時)までに消化のよい食事を済ませておくのが基本的なルールです[7]。
健康診断では空腹時の血糖値や中性脂肪を測定するため、検査の10時間前までに食事を終えておく必要があります[7]。
前日の夕食では揚げ物や脂身の多い肉、クリーム系のこってりした料理は避け、焼き魚やうどん、おかゆなど胃に負担の少ないメニューを選ぶとよいでしょう。
飲酒についても前日は終日控えるのが望ましく、血糖値・中性脂肪・尿酸値などの数値に影響を及ぼす可能性があります。
「いつも通り食べて飲んでしまった」という方は、翌年に向けて前日の過ごし方をリマインダーに登録しておくと安心です。
当日の朝食・飲み物・喫煙のルールを守る
健康診断当日は、原則として朝食を摂らずに受診することが求められます[7]。
飴やガム、ジュースやスポーツドリンクなども血糖値に影響を与えるため摂取を控えてください。
水やお茶であれば受診の2〜3時間前までは少量の摂取が可能ですが、飲みすぎると胃部X線検査に影響が出ることがあります。
喫煙についても当日の朝からは控えるのがルールであり、ニコチンには血圧を上昇させる作用や胃液の分泌を活発にする作用があります。
当日のルールを守ることは、あなたの本来の健康状態を正確に測定するために必要な準備です。
血圧が緊張で上がりやすい方の対処法
健康診断の会場で緊張してしまい、普段よりも血圧が高く出てしまう「白衣高血圧」に悩む方は少なくありません。
白衣高血圧は診察室という特殊な環境が原因で起こる一時的な血圧上昇であり、病的な高血圧とは区別して考える必要があります[3]。
対処法として有効なのは、測定の直前に深くゆっくりとした呼吸を4〜5回繰り返し、気持ちを落ち着かせる方法です。
鼻から4秒かけて吸い、口から6〜8秒かけてゆっくり吐く腹式呼吸を行うと、副交感神経が優位になり血圧が下がりやすくなります。
家庭用血圧計で普段から朝晩の血圧を記録しておくと、健康診断で高く出た場合にも医師に正確な情報を伝えることができます。
健康診断の直前の「悪あがき」は効果がある?
健康診断の直前になると「少しでも数値をよくしたい」と、普段はしない行動を取りたくなる方もいるでしょう。
よかれと思って取った行動が、かえって検査結果を悪くしてしまうケースもあるため注意が必要です。
ここでは、直前の悪あがきとして多い3つの行動について、効果の有無と注意点を整理します。
数日前の食事制限や断食は逆効果になる可能性がある
体重を少しでも減らそうとして健康診断の数日前から食事量を極端に減らすと、かえって数値が悪く出る可能性があります。
食事量が急激に減ると体内の水分摂取も減少し、脱水傾向になることで尿酸値や腎機能の数値が悪化する場合があります。
体重については、2〜3日の食事制限で減るのは体内の水分がほとんどであり、体脂肪が実質的に減っているわけではありません。
数日前から意識するべきことは「脂っこいものとお酒を控える」程度の穏やかな調整にとどめておくのが賢明です。
直前の激しい運動はかえって数値を悪くする
健康診断の数日前に急にランニングや筋トレを始めると、検査数値に悪影響が出る場合があります。
激しい運動によって筋肉がダメージを受けると、クレアチンキナーゼ(CK)などの酵素が血液中に放出され、肝機能や心臓の異常として疑われる可能性があります。
厚生労働省の指針でも「激しい運動は健康診断の前日から控えること」とされており、直前の過度な運動は推奨されていません[7]。
健康診断の直前は散歩やストレッチなどの軽い活動にとどめておくと検査結果への影響を抑えられます。
短期間の禁煙・禁酒で改善が期待できる項目とできない項目
禁酒や禁煙は短期間でも取り組む価値がありますが、項目によって効果に差がある点を理解しておきましょう。
禁煙については、3日間ほどの禁煙でも血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
一方で、喫煙が影響するコレステロール値については、数日の禁煙では改善が見込めないとされています。
禁酒に関しては、前日にお酒を控えるだけで血糖値や中性脂肪への直接的な影響を避けることができます。
短期間でも禁酒・禁煙に取り組めた方は、健康診断をきっかけにそのまま習慣として続けてみると、翌年の結果にも大きな差が出てくるはずです。
健康診断で引っかかった場合はどうすればいい?
対策をしていても健康診断で引っかかってしまうことはあり、結果を見て不安になる方も多いでしょう。
「要再検査」や「要精密検査」と書かれていると深刻な病気を想像してしまうかもしれませんが、再検査を受けた結果、異常が見つからないケースも珍しくありません。
大切なのは結果を放置せず、適切なタイミングで医療機関を受診することです。
ここでは再検査と精密検査の違い、費用の目安、受診すべき診療科について整理します。
再検査・精密検査の違いと受診の流れ
健康診断の結果には「要再検査」と「要精密検査」の2種類の指示があり、それぞれ目的が異なります。
再検査は健康診断で出た異常値が一時的なものかどうかを確認するために、基本的に同じ検査をもう一度行うものです。
精密検査は異常の原因を詳しく調べるための検査であり、MRIやCTなどのより高度な検査機器を使用する場合もあります。
再検査を受けた結果、数値が正常範囲に戻っていれば経過観察となり、再度異常が認められた場合は精密検査へ進む流れが一般的です。
「精密検査」と聞くと重い病気を連想しがちですが、念のための検査として指示されるケースが大半のため、過度に心配せず早めに受診しておくと安心です。
再検査の費用と保険適用の条件
健康診断の再検査や精密検査は、原則として健康保険が適用されるため自己負担は3割程度で済みます。
血液検査の再検査であれば、初診料を含めて3,000〜5,000円程度が目安です。
会社の健康診断で引っかかった場合、企業によっては再検査の費用を会社が負担してくれるケースもあるため、総務や人事に確認しておくとよいでしょう。
費用面が気になって再検査を先延ばしにしてしまう方もいますが、早期発見・早期対応が結果的に治療費や体への負担を軽くすることにつながります。
引っかかった項目別の受診すべき診療科
健康診断で引っかかった項目によって、受診すべき診療科は異なります。
血中脂質・血圧・血糖値で異常が指摘された場合は、内科または生活習慣病を専門とするクリニックの受診が適しています。
肝機能の数値に異常がある場合は、内科のほかに消化器内科や肝臓専門外来での診察が望ましいでしょう。
心電図の異常や不整脈を指摘された場合は、循環器内科での精密検査が必要です。
どの診療科を受診すべきか迷う場合は、まずはかかりつけの内科で相談すると適切な専門科へ紹介してもらえるため、一人で悩まず気軽に受診してみてください。
健康診断でひっかからない方法に関するよくある質問
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Q1. 健康診断で一番引っかかりやすい項目は何ですか?
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血中脂質(LDLコレステロール・中性脂肪)が最も引っかかりやすい項目です[1]。
次いで血圧、肝機能、血糖値の順に有所見率が高くなっています。
いずれも食事や運動などの生活習慣が大きく関わる項目のため、日頃の過ごし方を見直すことで改善が期待できます。
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Q2. 健康診断の前日にやってはいけないことは?
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前日の21時以降の食事、飲酒、激しい運動は避けてください[7]。
夕食は消化のよいメニューを選び、脂っこい食事やアルコールは控えましょう。
十分な睡眠を取ることも正確な検査結果を得るために大切です。
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Q3. 健康診断の1週間前からでも間に合う対策はありますか?
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1週間前からの禁酒は中性脂肪や血糖値の改善に効果が期待できます。
脂っこい食事を控えて野菜中心のメニューに切り替えることや、こまめな水分補給も有効です。
γ-GTPの本格的な改善には1ヶ月以上の禁酒が必要ですが、短期間でも効果が出やすい項目はあります。
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Q4. 健康診断で再検査になったら必ず受けるべきですか?
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再検査は法的な義務ではありませんが、受診を強くおすすめします。
再検査で異常が見つからなければ安心材料になりますし、万が一病気が見つかった場合でも早期の対応が可能です。
放置すると生活習慣病が進行し、将来的に重篤な疾患を引き起こすリスクが高まるため、早めの受診を心がけてみてください。
健康診断でひっかからない方法まとめ
健康診断で「所見あり」と判定される方は約6割にのぼり、引っかかること自体は決して珍しいことではありません。
引っかかりやすい項目は血中脂質・血圧・肝機能・血糖値の4つが上位を占めており、いずれも生活習慣の影響を受けやすい項目です。
1ヶ月前からの食事・運動・睡眠の見直しが最も効果を実感しやすく、1週間前からの禁酒や脂質の調整でも改善が見込める数値があります。
前日は21時までに消化のよい食事を済ませ、当日は朝食・飲酒・喫煙を控えるという基本ルールを守ることが正確な結果につながります。
直前の過度な食事制限や激しい運動は逆効果になる可能性があるため、無理のない範囲での対策を心がけましょう。
万が一引っかかってしまった場合でも、再検査を受けることで早期発見・早期対応につなげることができます。
健康診断をきっかけに生活習慣を見直し、来年の結果を少しでもよくするための第一歩を今日から踏み出してみてください。
参考文献
[1] 厚生労働省「定期健康診断結果報告」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/127-1b.html
[2] 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版」
https://www.j-athero.org/jp/general/guideline/
[3] 日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」
https://www.jpnsh.jp/guideline.html
[4] 日本人間ドック学会「検査表の見方」
https://www.ningen-dock.jp/public/inspection
[5] 日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
https://www.jds.or.jp/
[6] 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/suimin/index.html
[7] 厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194155_00004.html
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