「ダイエットを始めたいけれど、何を食べればいいのかわからない」「食事制限がつらくて続かなかった」と感じている方もいるのではないでしょうか。
ダイエットで結果を出すには、食べる量をただ減らすのではなく、痩せやすい体をつくる食材を選び、栄養バランスを整えることが大切です。
結論から言うと、ダイエット食の基本はPFCバランスを意識しながら「消費カロリー>摂取カロリー」の状態をつくることです。一方で、極端な食事制限は筋肉量や基礎代謝の低下を招き、リバウンドの原因になる可能性があるため注意が必要です。
この記事では、ダイエット中に積極的に摂りたい食材やおすすめメニュー、コンビニで手軽に買える商品の選び方、簡単に作れるレシピまで網羅的に解説します。
ダイエット食の基本|痩せるために知っておきたい食事の考え方
ダイエット食と聞くと「量を減らす」「好きなものを我慢する」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
健康的に痩せるために大切なのは、食事の量ではなく「質」を見直すことです。
「消費カロリー>摂取カロリー」が大原則
体重を減らすには、1日の消費カロリーが摂取カロリーを上回る「アンダーカロリー」の状態をつくる必要があります。体脂肪1kgを減らすには約7,200kcalのエネルギー消費が必要とされており[1]、1ヶ月で1kg減量する場合は1日あたり約240kcal分のマイナスをつくる計算になります。
240kcalの目安は、ごはん約1杯分やおにぎり1.5個分に相当します[2]。毎日の食事から少しずつカロリーを抑えるだけでも、着実に体重が変化していく可能性があるでしょう。ただし、1日200〜300kcal程度のマイナスを目安に、無理のない範囲で取り組むことが大切です。
PFCバランスを意識して栄養の偏りを防ぐ
ダイエット食で意識したいのが「PFCバランス」です。PFCとは、たんぱく質(Protein)・脂質(Fat)・炭水化物(Carbohydrate)の3つの栄養素を指します。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、たんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%を目標割合として示しています[3]。
ダイエット中はたんぱく質の割合をやや高めに設定し、脂質と炭水化物を適度に抑える方法が効果的です。具体的には、たんぱく質25〜30%、脂質20〜25%、炭水化物45〜55%を目安にするとバランスが整いやすいでしょう。
カロリーだけに注目してしまうと栄養の偏りから体調を崩す原因にもなりかねません。「何をどのくらいの割合で食べるか」を意識することが、健康的に痩せるダイエット食の基本と言えます。
食事制限だけでは逆効果?筋肉を落とさない食べ方
「とにかく食べる量を減らせば痩せる」と考えて極端な食事制限をおこなうと、体脂肪だけでなく筋肉も一緒に落ちてしまう可能性があります。筋肉量が減少すると基礎代謝が低下し、痩せにくく太りやすい体質になるリスクがあるため注意が必要です。
筋肉を維持しながら体脂肪を減らすには、たんぱく質を十分に摂取することが欠かせません。1日あたり体重1kgにつき1.0〜1.5g程度のたんぱく質を摂ることが望ましいとされており、体重60kgの方であれば1日60〜90gが目安です[3][4]。
炭水化物や脂質を完全にカットする食事はエネルギー不足による疲労感や集中力の低下を招く場合があります。主食・主菜・副菜をバランスよく揃えた食事を1日3食摂ることが、ダイエット食の基本と考えましょう。
ダイエット中に積極的に摂りたい栄養素と食材
ダイエット食を成功させるには、カロリーを抑えながらも体に必要な栄養素をしっかり補給することが重要です。
食材選びのポイントを知ることで、毎日の食事に取り入れやすくなります。
たんぱく質が豊富な食材|鶏むね肉・豆腐・卵・青魚
たんぱく質は筋肉の維持・増強に欠かせない栄養素です。ダイエット中にたんぱく質が不足すると筋肉量が落ちて基礎代謝が低下し、痩せにくい体になる可能性があります。また、たんぱく質は消化に時間がかかるため、満腹感が持続しやすいという特徴もあります。
ダイエット食として活用しやすい高たんぱく食材には、鶏むね肉(皮なし・100gあたりたんぱく質約24g)や鶏ささみ(100gあたりたんぱく質約24.6g)が挙げられます[2]。また、木綿豆腐・卵・サバやサンマなどの青魚もおすすめです。調理法は蒸す・茹でるなど油を使わない方法を選ぶと、さらにカロリーを抑えられるでしょう。
食物繊維が豊富な食材|オートミール・きのこ類・海藻・こんにゃく
食物繊維は腸内環境を整えるだけでなく、血糖値の急上昇を抑えたり、満腹感を持続させたりする効果が期待できます[5]。ダイエット中は食事量が減ることで便秘になりやすいため、食物繊維を意識的に摂ることが大切になります。
オートミール(100gあたり食物繊維約9.4g)は主食の置き換えとして人気があり、白米に比べてGI値が低く血糖値の上昇が緩やかなのも特徴です[2]。きのこ類は低カロリーで料理のかさ増しに役立ち、海藻類はカロリーがほぼゼロで水溶性食物繊維やミネラルが豊富です。こんにゃくは100gあたり約5〜7kcalとほぼゼロカロリーで[2]、パスタや春雨の代用にも活用できます。
ビタミンB群が豊富な食材|豚ヒレ肉・レバー・さんま
ビタミンB群は、糖質・脂質・たんぱく質の代謝をサポートする栄養素です[6]。ダイエット中はエネルギーを効率よく消費するために、ビタミンB群を意識して摂ることが大切になります。
豚ヒレ肉(100gあたりビタミンB1約1.32mg)は糖質の代謝を助け、脂質も比較的少ないためダイエット中の主菜として取り入れやすい部位です。さんまはビタミンB6やB12が豊富で、たんぱく質の代謝をサポートするうえ、DHAやEPAも含まれています。ビタミンB群が不足するとエネルギー代謝がスムーズにおこなわれにくくなるため、日々の食事に意識的に取り入れることをおすすめします。
ダイエット中に控えたい食材と食べ方の注意点
ダイエット食で痩せるためには、積極的に摂りたい食材だけでなく、摂りすぎに注意したい食材も知っておくことが大切です。
控えるべき食材を知ることで、日々の食事選びの判断がしやすくなります。
揚げ物・菓子パンなどカロリーが高い食品
揚げ物(唐揚げ・フライ・天ぷらなど)は、調理過程で大量の油を吸収するためカロリーが高くなります。同じ食材でも「蒸す」「焼く」「茹でる」に変えるだけで、大幅にカロリーを抑えられるのがその理由です。
菓子パンは1個で500kcalを超えるものもあり、清涼飲料水やカフェラテなどにも糖質が多く含まれるため、飲み物は水やお茶を基本にすることをおすすめします。調理法を工夫し、揚げ物の頻度を減らすだけでも摂取カロリーは大きく変わります。
加工食品・インスタント食品の落とし穴
加工食品やインスタント食品は、塩分や脂質が多く栄養バランスが偏りやすい傾向があります。どうしても利用する場合は、サラダやスープを追加して栄養を補うよう心がけてください。
栄養成分表示を確認し、塩分や脂質の量をチェックする習慣をつけることが大切です。不安な場合は、医師や管理栄養士に食事全体のバランスについて相談してみるのもよいでしょう。
食材を完全に禁止しないことが長続きのコツ
ダイエット中だからといって、特定の食材を完全に禁止する必要はありません。特定の食品を禁止すると、かえって強い欲求が生まれ反動で食べすぎてしまうケースは少なくないためです。
大切なのは「頻度と量をコントロールすること」です。週に1回程度であれば好きなものを適量楽しむことで、ストレスの蓄積を防ぎダイエットを長続きさせやすくなります。
【朝・昼・夜別】ダイエット食のおすすめメニュー例
ダイエット食を実践するうえで、多くの方が悩むのが「具体的に何を食べればいいのか」という点です。
朝・昼・夜それぞれの食事には役割があり、時間帯に合わせたメニュー選びがダイエットの効率を高めます。
朝食|代謝を上げるたんぱく質+食物繊維メニュー
朝食を抜くと体が飢餓状態と判断し、昼食や夕食で血糖値が急上昇しやすくなる可能性があります。朝食の役割は、睡眠中に低下した代謝を目覚めさせ、1日のエネルギー消費をスムーズにスタートさせることにあります。
和食なら「ごはん(小盛り150g)+焼き鮭+納豆+わかめの味噌汁」、洋食なら「全粒粉パン(1枚)+ゆで卵+ヨーグルト+カット野菜サラダ」が取り入れやすいでしょう。時短の場合は「オートミール(30g)+豆乳+バナナ半分」もおすすめです。忙しい朝でも調理の手間をかけずに栄養を確保できる組み合わせを選ぶことがポイントです。
昼食|腹持ちが良く午後のエネルギーになるメニュー
昼食はダイエット中でもある程度しっかり食べたい食事です。理想とされる1日の摂取カロリー配分は朝:昼:夜=3:4:3程度で、昼食を適度にしっかり摂ることで午後の活動に必要なエネルギーを確保できます。
ポイントは「主食・主菜・副菜」を揃えた一汁三菜に近い形を意識することです。定食パターンなら「雑穀ごはん+鶏むね肉のソテー+ほうれん草のおひたし+きのこの味噌汁」、麺類パターンなら「そば+温泉卵+わかめ+ネギ」がおすすめです。そばはGI値が比較的低くたんぱく質も含まれており、麺類を食べたいときにおすすめの選択肢でしょう[7]。
昼食を適度にしっかり摂ることで、夕食の食べすぎ防止にもつながります。
夕食|低カロリーでも満足感のあるメニュー
夕食後は活動量が減りエネルギー消費が少なくなるため、1日の中でもっともカロリーを抑えたい食事です。ただし、極端に食べる量を減らすと空腹でストレスが溜まり、間食や翌日の食べすぎにつながる場合があります。
温かいスープや鍋料理は体を温め、少ないカロリーでも満足しやすいためダイエット食に適しています。スープメインなら「鶏むね肉と野菜のトマトスープ+雑穀ごはん(小盛り100g)」、鍋パターンなら「豆腐と白菜の鶏だし鍋+ポン酢」がおすすめです。夕食は就寝の2〜3時間前までに済ませるのが理想的です。
コンビニで選べるダイエット食|商品の選び方とおすすめ組み合わせ
「忙しくて自炊する時間がない」という方にとって、コンビニは頼れる存在です。
最近のコンビニはヘルシー志向の商品が充実しており、選び方次第でダイエットの強い味方になります。
コンビニ食を選ぶときにチェックしたい3つのポイント
コンビニでダイエット食を選ぶ際は、栄養成分表示の確認・主食と主菜と副菜のバランス・調理法の3つを意識するだけで食事の質が大きく変わります。
まず見るべきは「カロリー」と「たんぱく質量」です。たんぱく質は1食あたり15〜20g以上を確保できる商品を選ぶと満足感が持続しやすくなります。「炭水化物を含む主食を1品、たんぱく質が摂れる主菜を1品、野菜が摂れる副菜を1品」の3点セットを基本にしましょう。
また、同じ鶏肉でも唐揚げとサラダチキンではカロリーが大きく異なるため、焼き・蒸し・茹でを中心に選ぶのがおすすめです。
朝・昼・夜別おすすめコンビニメニューの組み合わせ例
朝食なら「ブランパン(低糖質パン)+ゆで卵+野菜スティックまたはカップスープ」:約300〜400kcalに収まり朝食として十分な栄養が確保できます。昼食なら「もち麦入りおにぎり+サラダチキン+海藻サラダ」:サラダチキンは1パックでたんぱく質約20〜25gを摂取でき、全体で約450〜550kcal程度に抑えられます。
夕食なら「鶏と野菜の具沢山スープ+豆腐パック+めかぶや酢の物」:約300〜400kcalに収まるため、遅い時間の夕食にも活用しやすいでしょう。
間食の選び方|1日150〜200kcal以内がポイント
どうしても小腹が空いたときは、ナッツ(素焼き・小袋タイプ)・ゆで卵・高たんぱくヨーグルト・茎わかめなどがおすすめです。間食は1日150〜200kcal以内に抑えることを目安にしましょう[8]。
血糖値の急上昇を防ぐためにも、チョコレートや菓子類よりもたんぱく質や食物繊維が含まれる商品を選ぶのがポイントです。間食を摂るタイミングは昼食と夕食の間の14〜16時頃が適しており、夕食後や就寝前の間食は脂肪として蓄積されやすいため、できるだけ避けることが大切です[9]。
簡単に作れるダイエット食レシピ5選
コンビニも便利ですが、自炊できる日はなるべく手作りのダイエット食を取り入れるのが理想的です。
調味料や油の量を自分で調整できるため、より効率的にカロリーをコントロールできます。いずれも短時間で作れるため、忙しい方にも取り入れやすいメニューです。
鶏むね肉のレンジ蒸し(約160kcal)
鶏むね肉のレンジ蒸しは、1人分で約160kcal・たんぱく質約35gと高たんぱく低カロリーのダイエット食です[2]。
鶏むね肉(皮なし)150gにフォークで数カ所穴を開け、酒大さじ1と塩こしょうをまぶし、耐熱容器に入れてふんわりラップをかけ電子レンジ(600W)で約4分加熱します。そのまま3分ほど余熱で火を通すとしっとりとした食感になります。薄切りにしてポン酢をかければ完成で、作り置きしておけばサラダのトッピングやお弁当にも活用できます。
豆腐と野菜の満腹スープ(約90kcal)
豆腐と野菜の満腹スープは、1人分で約90kcalと低カロリーながら豆腐のたんぱく質と野菜の食物繊維でお腹がしっかり満たされます[2]。
鍋に水400mlと鶏がらスープの素小さじ2を入れて火にかけ、にんじん・しめじ・キャベツの順に加えます。野菜が柔らかくなったら木綿豆腐を手で大きめにちぎりながら加え、塩こしょうで味を調えて仕上げにごま油を少量垂らせば完成です。具材を変えれば毎日飽きずに食べられるため、ダイエット食の定番メニューとしてお役立てください。
オートミールの和風リゾット(約220kcal)
オートミールの和風リゾットは、1人分で約220kcalとごはん1杯分より低カロリーでありながら食物繊維とたんぱく質をバランスよく摂取できます[2]。
耐熱容器にオートミール30gと水150mlを入れ、電子レンジ(600W)で1分30秒加熱します。取り出して白だし大さじ1を加えて混ぜ、溶き卵を回し入れて再びレンジで1分加熱し小ネギを散らせば完成です。調理時間は約5分で済むため、忙しい朝やひとりランチにも最適なダイエット食でしょう。
サバ缶と大根おろしのさっぱり和え(約150kcal)
サバ缶と大根おろしのさっぱり和えは、火を使わず缶を開けるだけで作れる手軽さが魅力のレシピです。サバにはたんぱく質に加えてDHAやEPAが含まれており、大根おろしの消化酵素で胃腸への負担も軽減できます。
サバ水煮缶の汁気を軽く切って器に盛り、大根おろしを乗せてポン酢をかけ、千切りの大葉と白ごまを散らせば完成です。1人分で約150kcalと低カロリーで、夕食のメインおかずとしても副菜としても活用できます[2]。
こんにゃく麺のヘルシー焼きそば(約180kcal)
通常の焼きそば麺をこんにゃく麺に置き換えることで、糖質とカロリーを大幅にカットできるダイエット食です。1人分で約180kcalと、通常の焼きそば(約500kcal前後)の半分以下のカロリーに抑えられます[2]。
こんにゃく麺を水洗いして水気を切り、豚もも薄切り肉50gとキャベツ・にんじん・もやしを炒め合わせ、中濃ソース大さじ1で味付けすれば完成です。もやしやキャベツでかさ増しすれば、ボリューム感があり満足度の高い仕上がりになります。こんにゃく麺は低カロリーなだけでなく食物繊維のグルコマンナンを含むため、腸内環境を整える効果も期待できます。
ダイエット食の効果を高める食べ方のコツ
同じ食材・同じカロリーの食事でも、食べ方を工夫するだけでダイエットの効果は変わります。
日々の食事に少しの意識をプラスするだけで、ダイエットの効率が高まるでしょう。
食べる順番を変えて血糖値の急上昇を抑える
食事の際に「何から食べるか」を意識するだけで、脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。食後の血糖値が急激に上昇すると、体はインスリンを大量に分泌し、余った糖を脂肪として蓄える作用が働く可能性があるためです。
血糖値の上昇を緩やかにするには「ベジファースト」が効果的とされています[10]。①野菜・海藻・きのこ類→②肉・魚・卵・豆腐→③ごはん・パン・麺の順番で食べるだけです。「最初の一口は野菜から」を習慣にする程度で十分でしょう。
1日3食を抜かず間食もうまく活用する
ダイエット中は食事の回数を減らしたくなるかもしれませんが、1日3食をきちんと食べることがダイエット成功の基本です。食事の間隔が空きすぎると体が飢餓状態と判断し、次の食事で栄養を脂肪として溜め込みやすくなるためです。
食事の間隔がどうしても6時間以上空いてしまう場合は、間食を上手に活用しましょう。間食のポイントは1日150〜200kcal以内に抑え、たんぱく質や食物繊維を含む食品を選ぶことです[8]。「間食=太る」ではなく、「何を食べるか」で間食はダイエットの味方にもなると覚えておいてください。
よく噛んで食べることで満腹感を得やすくする
食事の際によく噛んで食べることは、シンプルながらダイエットに効果的な習慣です。噛む回数が増えると脳の満腹中枢が刺激され、少ない量でも満足感を得やすくなります。食事を始めてから脳が満腹を感じるまでには約20分かかるとされており[11]、早食いをすると食べすぎてしまう可能性があります。
目安として、一口あたり20〜30回噛むことを意識してみましょう。こんにゃくやごぼう、れんこんなど噛み応えのある食材をダイエット食に取り入れるのも効果的です。食事のときはなるべく目の前の料理に集中し、味わいながら食べることを心がけてください。
ダイエット食に関するよくある質問
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Q. ダイエット中に食べてはいけないものはある?
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食べてはいけないものはありません。揚げ物や菓子パン、スイーツなどはカロリーが高いため毎日の摂取は控えたいところですが、完全に禁止する必要はないでしょう。
大切なのは「頻度と量のコントロール」で、週に1回程度であれば好きなものを適量楽しむことで精神的なストレスを溜めずにダイエットを長く続けやすくなります。
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Q. 糖質制限と脂質制限はどちらが効果的?
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糖質制限と脂質制限のどちらでもダイエット効果は期待できます。複数の研究で、低糖質食と低脂質食の長期的な体重減少効果にはあまり差がないとの報告があります[12]。
どちらを選ぶかは「自分が続けやすいかどうか」で判断するのがおすすめです。自己判断で迷う場合は、医師や管理栄養士に相談してみてください。
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Q. ダイエット中の間食は何がおすすめ?
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素焼きナッツ・ゆで卵・高たんぱくヨーグルト・チーズ・干し芋・茎わかめなどがおすすめです。間食は1日150〜200kcal以内に抑え、たんぱく質や食物繊維を含む食品を選ぶとよいでしょう[8]。
間食のタイミングは14〜16時頃が適しており、夕食後や就寝前はできるだけ避けることをおすすめします。
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Q. ダイエット食を続けているのに痩せないのはなぜ?
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ドレッシングや調味料などの「隠れカロリー」を見逃している、たんぱく質が不足して基礎代謝が低下している、睡眠不足やストレスが溜まっているなどの原因が考えられます。
また、ダイエット開始から2週間〜1ヶ月ほどで停滞期に入ることもありますが、通常2〜4週間程度で抜け出せる場合が多いでしょう。焦って極端な食事制限をせず、これまでのダイエット食を継続することが大切です。
まとめ
ダイエット食で大切なのは、食べる量をただ減らすことではなく、体に必要な栄養素をバランスよく摂りながらカロリーをコントロールすることです。消費カロリーが摂取カロリーを上回る「アンダーカロリー」を基本とし、PFCバランスを意識することで筋肉を落とさず健康的に痩せやすい体をつくれるでしょう。
ダイエット中に積極的に摂りたいのは、たんぱく質・食物繊維・ビタミンB群を豊富に含む鶏むね肉・豆腐・卵・青魚・オートミール・きのこ類・海藻類などの食材です。朝はたんぱく質と食物繊維、昼はバランスの取れた定食形式、夜は低カロリーでも温かいスープや鍋料理を中心にすると満足感が保ちやすくなります。
忙しい日はコンビニを上手に活用し、栄養成分表示を確認して主食・主菜・副菜を意識して組み合わせることが大切です。食べる順番の工夫や1日3食を抜かないこと、よく噛んで食べることも、ダイエット食の効果を高める重要なポイントです。食事の改善だけでは難しいと感じた場合は、無理をせず医師に相談してみてはいかがでしょうか。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。
参考文献
[1] 独立行政法人環境再生保全機構「急激な体重の現象はありませんか?」 https://www.erca.go.jp/yobou/zensoku/sukoyaka/49/medical/medical03.html
[2] 文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」 https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/mext_01110.html
[3] 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/eiyou/syokuji_kijyun.html
[4] Benedict FG, Carpenter TM. Food ingestion and energy transformations, with special reference to the stimulating effect of nutrients. Carnegie Institution of Washington Publication. 1918;261:1-355.
[5] 厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維の必要性と健康」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-05-001.html
[6] 厚生労働省 e-ヘルスネット「ビタミン」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/food/ye-027.html
[7] 厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病の食事」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-02-004.html
[8] 厚生労働省 e-ヘルスネット「お菓子や間食の取り入れ方」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-03-002.html
[9] Morris CJ, Aeschbach D, et al. Circadian system, sleep, and medical conditions. Physiology & Behavior. 2015;151:608-616.
[10] Kajiyama S, et al. A simple meal plan of ‘eating vegetables before carbohydrate’ was effective for achieving glycemic control in outpatients with type 2 diabetes. Asia Pac J Clin Nutr. 2011;20(2):161-168.
[11] 糖尿病ネットワーク「よく噛めば食欲をコントロールできる 食事の満足感も高まる」 https://dm-net.co.jp/calendar/2013/021074.php
[12] Johnston BC, Kanters S, et al. Comparison of weight loss among named diet programs in overweight and obese adults: a meta-analysis. JAMA. 2014;312(9):923-933.