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マンジャロで筋肉痛が起きる原因は?危険な症状の見分け方・予防法・対処法を解説

  • マンジャロ

「マンジャロを使い始めてから筋肉痛のような痛みが出てきたけど、これは副作用?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、マンジャロの筋肉痛は添付文書に記載された主な副作用ではなく、食欲抑制に伴うたんぱく質不足や脱水などの「間接的な反応」である可能性が高いと考えられています[1]。

ただし、尿が赤褐色に変色したり、動けないほどの激しい痛みや発熱を伴ったりする場合は「横紋筋融解症」という重篤な副作用の可能性もあるため、すぐに医療機関を受診する必要があります[1]。

この記事では、マンジャロで筋肉痛が起きる原因を「注射部位の痛み」と「全身の筋肉痛」に分けて分かりやすく解説し、危険な症状の見分け方、具体的な予防法と対処法まで詳しくご紹介します。

マンジャロの筋肉痛は添付文書に記載された副作用ではない

マンジャロの使用中に筋肉痛を感じると、「お薬の副作用ではないか」と心配になる方もいるでしょう。

しかし、筋肉痛はお薬が筋肉に直接作用して引き起こす副作用ではなく、食欲抑制に伴う身体の変化から生じる間接的な反応と考えられています

まずは添付文書の内容をもとに、マンジャロと筋肉痛の関係を正しく整理していきましょう。

添付文書の主な副作用は消化器系の症状が中心

マンジャロの添付文書に記載されている主な副作用は、悪心(吐き気)、便秘、下痢、腹痛、食欲減退といった消化器系の症状が中心です[1]。

これらはマンジャロの有効成分チルゼパチドが胃腸の蠕動運動を緩やかにする作用に伴う反応として知られています。

国内の臨床試験では、吐き気が約20%、便秘や下痢がそれぞれ10%前後の頻度で報告されており、投与初期に出やすい傾向があります。

一方で、筋肉痛は添付文書の主な副作用一覧には含まれておらず、消化器系の症状と比較すると発生頻度は限定的です。

筋肉痛を感じた場合でも、「お薬の主要な副作用が出ている」と過度に心配する必要はないでしょう。

まったく関係がないとも言い切れないため、痛みが続く場合は医師に相談することをおすすめします

マンジャロは筋肉に直接作用するお薬ではない

マンジャロ(チルゼパチド)はGIPとGLP-1という2種類のホルモンの受容体に作用する「GIP/GLP-1受容体作動薬」に分類されるお薬です。

主な作用部位は脳の摂食中枢、膵臓、消化管であり、これらに働きかけることで食欲を抑制し、インスリンの分泌を促進して血糖値をコントロールします[1]。

筋肉はマンジャロの薬理作用の対象となる臓器には含まれていないため、お薬が筋肉細胞に直接影響を与えて痛みを引き起こすメカニズムは考えにくいとされています

つまり、マンジャロで筋肉痛を感じたとしても、それはお薬が筋肉を攻撃しているわけではありません。

筋肉痛の原因はお薬そのものの作用ではなく、お薬の効果によって生じた身体の環境変化に求められるケースがほとんどです。

この点を理解しておくと、筋肉痛に対して冷静に対処しやすくなるでしょう

筋肉痛の多くは食欲抑制に伴う間接的な反応と考えられている

マンジャロ使用中に感じる筋肉痛の多くは、お薬の強力な食欲抑制効果によって食事量が減少したことに伴う「間接的な反応」と考えられています。

食事量が減ると、筋肉の維持に必要なたんぱく質や水分、電解質(ミネラル)の摂取量も同時に減少してしまうためです。

体内のエネルギーが不足すると、身体は生命維持に必要なアミノ酸を確保するために自らの筋肉組織を分解し始めることがあります。

この現象が筋肉の痛みや張り、だるさとして自覚されるのです。

マンジャロの効果が高い方ほど食事量の減少幅が大きくなりやすく、結果として筋肉痛を感じるリスクも高まる傾向にあります。

お薬の効果そのものは正常に発揮されているという見方もできるため、適切な栄養管理と組み合わせることが重要です

マンジャロ使用中に筋肉痛が起きる3つの原因

マンジャロ使用中に筋肉痛が起きる原因は、主にたんぱく質不足・脱水・運動負荷の3つに分けて理解できます。

いずれもお薬の直接的な副作用ではなく、食欲抑制に伴う体内環境の変化が関係しています。

原因を正しく把握できれば、対処法や予防策も自然と見えてくるでしょう。

たんぱく質不足による筋肉の分解(糖新生)

マンジャロの食欲抑制効果によって食事量が大幅に減少すると、たんぱく質の摂取量も自然と不足しがちになります。

たんぱく質は筋肉の主成分であり、体内では常に合成と分解が繰り返されている栄養素です。

摂取量が不足すると分解が合成を上回り、筋肉量が徐々に減少していきます

さらに、体内のエネルギーが不足した状態では、身体が筋肉を分解してアミノ酸をブドウ糖に変換する「糖新生」という仕組みが活発になることもあります。

この一連の流れが筋肉の痛みや張り、体力の低下として感じられるのです。

減量中はむしろたんぱく質の必要量が増加するため、食事量が減った分だけ意識的に高たんぱくな食品を取り入れることが大切でしょう

脱水・電解質バランスの乱れによるこむら返りや筋肉のこわばり

食事量が減少すると、食事に含まれる水分の摂取量も同時に減少するため、気づかないうちに脱水状態に陥りやすくなります。

マンジャロには軽度の利尿作用もあるとされており、水分が体外に排出されやすい状態が重なることで脱水リスクがさらに高まる点にも注意が必要です。

脱水状態になると血流が悪化し、筋肉に必要な酸素や栄養の供給が滞ってしまいます。

加えて、水分不足はナトリウム、カリウム、マグネシウムといった電解質のバランスを崩す原因にもなります

電解質は筋肉の収縮や弛緩、神経伝達に欠かせない成分であり、バランスが乱れるとこむら返り(足がつる症状)や筋肉のこわばりが起きやすくなるのです。

とくにふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉は電解質の影響を受けやすい部位であり、就寝中にこむら返りが起きるケースも報告されています

急な運動量の増加による筋肉への過度な負荷

マンジャロの効果で体重が減り始めると、「もっと痩せたい」という気持ちからウォーキングやジョギング、筋力トレーニングなどの運動を急に始める方がいます。

身体が運動に慣れていない状態で急に負荷をかけると、筋肉に過度なストレスがかかり、筋肉痛としてあらわれやすくなるでしょう。

マンジャロの使用中は食事量が減少しているため、通常よりも身体が疲労しやすくエネルギーの回復にも時間がかかります。

運動後の筋肉修復に必要なたんぱく質やビタミン類も不足しがちであるため、普段と同じ運動量でも筋肉痛が強く出る可能性があります

減量効果を高めたいからといって激しい運動を一気に始めるのではなく、軽い運動から段階的に強度を上げていくことが安全です。

マンジャロの添付文書でも、激しい筋肉運動をしている方は医師に相談のうえ使用を判断するよう記載されています[1]。

注射部位の痛みと全身の筋肉痛は原因が異なる

マンジャロ使用中の「筋肉痛」と一口に言っても、実は注射した場所の周辺に感じる痛みと全身に広がる筋肉の痛みでは原因が大きく異なります。

この2つを混同してしまうと、適切な対処法が分からなくなってしまう可能性があるでしょう

それぞれの痛みの原因を正しく理解しておくことで、症状に応じた的確な対応が可能になります。

注射部位の痛みは針による物理的な刺激が主な原因

マンジャロは皮下脂肪に薬液を注入する「皮下注射」で投与するお薬であるため、針を刺すという物理的な行為そのものが注射部位の痛みの主な原因となります。

針が皮膚を貫通する際に痛点(痛みを感じるセンサー)が刺激されるほか、薬液が皮下組織に注入される際の圧迫感が鈍い痛みとして感じられることもあるのです。

お腹に比べて皮下脂肪が少ない太ももや二の腕に注射した場合には、針が筋膜に近い部分まで達しやすく、痛みが強くなる傾向があります

この注射部位の痛みは多くの場合、注射した当日から翌日にかけて自然に治まる軽度の反応です。

注射後に赤みや軽い腫れが見られることもありますが、数日以内に消失するケースがほとんどでしょう。

注射部位の痛みが1週間以上続いたり、熱感や強い腫れを伴ったりする場合は感染やアレルギー反応の可能性があるため、医師に相談してください

全身の筋肉痛は栄養状態や代謝の変化が関係している

注射部位とは無関係に、腕・脚・背中・肩などの全身に筋肉痛のような症状が出る場合は、注射の物理的な刺激ではなく栄養状態や代謝の変化が原因と考えられます。

前述の通り、たんぱく質不足による筋肉の分解や、脱水・電解質バランスの乱れが全身の筋肉痛の主な要因です。

マンジャロの有効成分チルゼパチドによってホルモンバランスや血糖値が変化する過程で、身体が適応するまでの間に一時的な倦怠感や全身の張りを感じるケースもあります

これはインフルエンザの初期症状に似た感覚として表現されることがあり、お薬が体内で作用し始めている証拠ともいえるでしょう。

全身の筋肉痛は栄養管理と水分補給の改善で対処できることが多いため、注射部位の痛みとは別のアプローチで向き合うことが大切です。

症状が長引く場合や日常生活に支障をきたすほどの痛みがある場合は、自己判断で放置せず早めに医師へ相談しましょう

注射部位の痛みを軽減するための3つの工夫

マンジャロの注射時に感じる痛みは、ちょっとした工夫で大きく軽減できる可能性があります。

まず1つ目は、注射の30分〜1時間前にマンジャロを冷蔵庫から出して常温に戻しておくことです。

冷たい薬液をそのまま注射すると体温との温度差が刺激となり痛みが増す原因になるため、自然に室温に戻してから使用すると刺激を和らげられます。

2つ目は、注射する部位を毎回変えることです

同じ場所に繰り返し注射すると皮下組織が硬くなる「硬結」が起きやすく、痛みが増す原因になるため、腹部・太もも・上腕を順番にローテーションさせてください[1]。

3つ目は、注射前に深呼吸をしてリラックスした状態で打つことです。身体に力が入って筋肉が緊張していると針の抵抗が増して痛みを感じやすくなるため、肩の力を抜いてからゆっくり注射すると痛みを軽減できるでしょう。

横紋筋融解症との見分け方|危険な症状のサインとは

マンジャロ使用中の筋肉痛のほとんどは軽度で一過性の反応ですが、まれに「横紋筋融解症」という重篤な状態が発生する可能性もゼロではありません。

横紋筋融解症は筋肉細胞が破壊される病態であり、放置すると腎機能障害など深刻な合併症につながるリスクがあります

通常の筋肉痛と横紋筋融解症の違いを正しく知っておくことは、安全にマンジャロを使い続けるために欠かせない知識です。

管理可能な筋肉痛と横紋筋融解症の違い

栄養不足や運動による一般的な筋肉痛と、横紋筋融解症では症状の特徴が大きく異なります。

管理可能な筋肉痛の場合、痛みは鈍い張りやこわばりが中心であり、尿の色は正常な淡黄色で、軽い倦怠感がある程度にとどまることがほとんどです。

一方、横紋筋融解症では動けないほどの激しい痛みや、押すと耐えがたいほどの圧痛があらわれます

さらに、筋肉の明らかな腫れや熱感、著しい筋力低下が伴い、強い倦怠感や発熱、吐き気・嘔吐といった全身症状が同時に出現するのが特徴です[2]。

通常の筋肉痛であれば数日から2週間程度で自然に改善するのに対し、横紋筋融解症は時間の経過とともに悪化していく点が決定的な違いといえます。

「いつもの筋肉痛とは明らかに違う」と感じたら、ためらわず医療機関を受診することが安全です

尿の色が赤褐色やコーラ色に変わったらすぐに受診する

横紋筋融解症を見分けるうえでもっとも重要なサインのひとつが、尿の色の変化です。

筋肉細胞が大量に破壊されると、筋肉に含まれるミオグロビンという成分が血液中に放出され、腎臓を通じて尿に排出されます。

この影響で尿が赤褐色、濃い茶色、またはコーラのような色に変わることがあり、この症状は医学的に「ミオグロビン尿」と呼ばれています[2]。

尿の色が通常と明らかに異なる場合は、横紋筋融解症によって腎臓に大きな負担がかかっている可能性が高く、放置すると急性腎不全に至るリスクがあります。

尿の色の変化に加えて、激しい筋肉痛や発熱、極度の倦怠感を伴う場合は緊急性が高い状態です。

このような症状に気づいたら、マンジャロの使用を一時中止し、すぐに医療機関を受診して検査を受けてください

横紋筋融解症は極めてまれだが添付文書にも記載されている

横紋筋融解症はマンジャロの添付文書において、重大な副作用のひとつとして記載されている病態です[1]。

発生頻度は極めてまれではありますが、万が一発症した場合は多臓器不全などの深刻な合併症につながる可能性があり、迅速な対応が求められます。

厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」でも、横紋筋融解症は骨格筋の細胞が融解・壊死することで筋肉の痛みや脱力を生じる病態として注意喚起がなされています[2]。

とくに脱水状態にある方、腎機能が低下している方、激しい運動をおこなっている方はリスクが高まるとされているため注意が必要です。

過度に恐れる必要はありませんが、「筋肉痛が長引いている」「尿の色がおかしい」「痛みが日に日に増している」といった変化を見逃さないことが大切でしょう。

早期発見と早期対処が横紋筋融解症の重症化を防ぐもっとも確実な方法です

マンジャロ使用中の筋肉痛を予防する方法

マンジャロ使用中の筋肉痛は、栄養管理と生活習慣の見直しによって多くの場合予防が可能です。

お薬の効果を最大限に引き出しながら筋肉痛のリスクを抑えるためには、食事・水分・運動・ミネラル補給の4つの柱を意識することが重要になります。

ここでは、今日から実践できる4つの予防策を具体的にご紹介します。

たんぱく質を意識的に摂取して筋肉の分解を防ぐ

マンジャロ使用中にもっとも意識すべき栄養素はたんぱく質です。

食欲が抑えられて食事量が減っている状態でも、筋肉の維持に必要なたんぱく質は意識的に確保する必要があります。

減量中のたんぱく質摂取量の目安は体重1kgあたり1.0〜1.5g程度とされており、体重60kgの方であれば1日60〜90gが目標量の目安です。

鶏むね肉100gでたんぱく質が約25g摂取できるほか、卵1個で約7g、納豆1パックで約8gを補えます。

食事量が少ない場合は、プロテインドリンクやヨーグルトなど手軽に摂れる食品を活用すると効率よくたんぱく質を補給できるでしょう。

1日3回の食事すべてにたんぱく質源を含めるよう意識することが、筋肉の分解を防ぐための基本です

1日1.5〜2Lの水分をこまめに補給する

脱水を予防するためには、マンジャロ使用中はとくに意識して水分を摂ることが大切です。

食事量が減ると食事から得られる水分も減少するため、飲料からの水分摂取を通常よりも多めに確保する必要があります。

目安としては1日1.5〜2L程度の水分を、一度に大量に飲むのではなくこまめに少しずつ摂取するのが効果的です。

水やノンカフェインのお茶が最適であり、カフェインを含むコーヒーやアルコール類は利尿作用があるため水分補給としては不向きでしょう。

尿の色が濃い黄色になっている場合は水分が不足しているサインですので、意識的に飲む量を増やしてください。

十分な水分を摂ることは脱水予防だけでなく、血流の改善や老廃物の排出促進にもつながり、筋肉痛の軽減に役立ちます

軽い筋力トレーニングで筋肉量の低下を抑える

マンジャロによる減量では、脂肪だけでなく筋肉も同時に減少しやすい傾向があります。

筋肉量の低下を防ぐためには、週2〜3回程度の軽い筋力トレーニングを取り入れることが効果的です。

スクワット・腕立て伏せ・プランクなどの自重トレーニングは自宅でも実践でき、特別な器具を必要としないため続けやすいでしょう。

ただし、マンジャロ使用中は食事量が減少してエネルギーが不足しがちであるため、激しい運動や長時間の有酸素運動は身体への負担が大きすぎる可能性があります。

運動は「少し息が上がる程度」の軽い強度を目安に、体調と相談しながら無理のない範囲でおこなうことが重要です。

筋力トレーニングを習慣化することは、減量後のリバウンド防止や基礎代謝の維持にもつながる長期的なメリットがあります

電解質を含む食品やスポーツドリンクを活用する

筋肉の正常な収縮と弛緩には、カリウム・マグネシウム・ナトリウムなどの電解質が欠かせません。

食事量の減少に伴ってこれらの電解質が不足すると、こむら返りや筋肉のけいれんが起きやすくなります。

カリウムはバナナ・アボカド・ほうれん草などに豊富に含まれており、マグネシウムはナッツ類・豆腐・海藻類から効率的に摂取できます

食事だけで十分な量を補えない場合は、電解質を含む経口補水液やスポーツドリンクを活用するのもひとつの方法でしょう。

ただし、スポーツドリンクには糖分が含まれている製品も多いため、減量中は糖分が少ないタイプを選ぶか、水で薄めて飲むなどの工夫が必要です。

電解質の補給を日常的に意識することで、こむら返りや筋肉のこわばりを未然に防ぐことができます

筋肉痛が出た場合の対処法

マンジャロ使用中に筋肉痛が出た場合、症状の程度に応じた適切な対処を取ることが大切です。

軽度の痛みであれば自分で対処できるケースがほとんどですが、症状が長引いたり悪化したりする場合は医師の判断を仰ぐ必要があります

自己判断でお薬の使用を中止するとかえってリスクが高まる場合もあるため、正しい対処の手順を知っておきましょう。

軽度の筋肉痛であれば安静とストレッチで様子を見る

軽い張りやこわばり程度の筋肉痛であれば、安静にしたうえで軽いストレッチを取り入れることで改善が期待できます。

痛みのある部位を優しく伸ばすストレッチは、血流を促進して筋肉の回復を助ける効果があります。

ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって身体を温めることも、筋肉の緊張をほぐし痛みを和らげるのに有効です。

このとき、前述したたんぱく質と水分の摂取を意識的に増やすことで、筋肉の修復に必要な栄養を補給しましょう。

軽度の筋肉痛は栄養状態の改善によって2〜4週間程度で自然に軽減するケースが多いとされています。

日常生活に支障のない範囲の痛みであれば、過度に心配せず栄養管理を見直しながら様子を見ることをおすすめします

痛みが2週間以上続く場合は医師に相談する

軽度の筋肉痛であっても、2週間以上にわたって改善が見られない場合は医師への相談が必要です。

痛みが長引く場合は、栄養不足や脱水以外の原因が隠れている可能性もあるためです。

筋肉の腫れや熱感、全身の強いだるさ、尿の色の変化(赤褐色や濃い茶色)が伴う場合は、横紋筋融解症などの重篤な状態が疑われるため速やかに受診してください

医師は血液検査でCK(クレアチンキナーゼ)値などを測定し、筋肉の損傷の程度を客観的に評価できます。

自分では「たいしたことない」と感じる痛みであっても、検査で異常が見つかるケースもあるため、長引く場合は早めの受診が安心です。

日頃から痛みの部位・程度・持続期間をメモしておくと、診察時に正確な情報を伝えられるでしょう

自己判断でマンジャロの使用を中止しない

筋肉痛が気になるからといって、自己判断でマンジャロの使用を中止することは推奨されていません。

マンジャロは定められたスケジュールで継続して投与することで効果を発揮するお薬であり、自己判断での中断は血糖コントロールの乱れやリバウンドにつながる可能性があります。

「筋肉痛がつらいからお薬をやめよう」と考える前に、まずは栄養管理と水分補給の改善を試してみてください。

それでも症状が改善しない場合は、投与量の調整や他の治療法への変更を含めて医師と相談することが大切です。

安全にマンジャロを使い続けるためには、身体の変化を医師と共有しながら治療を進めていく姿勢が重要です

よくある質問

Q. マンジャロの筋肉痛はいつまで続きますか?

栄養不足や脱水が原因の筋肉痛であれば、たんぱく質と水分の摂取を改善することで2〜4週間程度で軽減するケースが多いです。

投与初期に身体がお薬に適応する過程で感じる全身の張りや倦怠感は、1〜2週間で落ち着く傾向にあります。

2週間以上改善が見られない場合は、別の原因の可能性もあるため医師に相談してください。

Q. マンジャロ使用中に筋トレをしても大丈夫ですか?

軽い筋力トレーニングであれば、筋肉量の低下を防ぐためにむしろ推奨されています。

ただし、マンジャロ使用中は食事量の減少によりエネルギーが不足しがちであるため、激しい運動は低血糖や過度な筋肉損傷のリスクを高めます。

体調を確認しながら無理のない範囲でおこない、運動前後の水分補給とたんぱく質摂取を心がけましょう。

Q. マンジャロで足がつるのは副作用ですか?

足がつる症状(こむら返り)は、マンジャロの直接的な副作用というよりも、食事量の減少に伴う脱水や電解質(カリウム・マグネシウム)の不足が原因である可能性が高いです。

こまめな水分補給と、バナナやナッツ類などミネラルが豊富な食品を取り入れることで改善が期待できます。

頻繁に足がつる場合は、血液検査で電解質の値を確認してもらうとよいでしょう。

Q. 筋肉痛がひどい場合は市販の痛み止めを飲んでもいいですか?

軽度の筋肉痛に対して市販の痛み止め(アセトアミノフェンなど)を一時的に服用すること自体は大きな問題にはならないと考えられています。

ただし、痛み止めで症状をごまかして対処を遅らせると、横紋筋融解症など重篤な状態を見逃すリスクがあるため注意が必要です。

痛みが強い場合や長引く場合は、市販薬に頼るのではなく医師に相談して原因を特定してもらうことをおすすめします。

まとめ

マンジャロの筋肉痛は、添付文書に記載された主な副作用ではなく、食欲抑制に伴うたんぱく質不足や脱水、電解質バランスの乱れによる間接的な反応である可能性が高いです[1]。

筋肉痛の原因は大きく「たんぱく質不足による筋肉分解」「脱水・電解質の乱れ」「急な運動量の増加」の3つに分けて理解できます。

注射部位の痛みと全身の筋肉痛は原因が異なるため、それぞれに応じた対処が必要です。

尿が赤褐色やコーラ色に変色したり、動けないほどの激しい痛みや発熱を伴ったりする場合は横紋筋融解症の可能性があるため、すぐに医療機関を受診してください[2]。

予防策としては、体重1kgあたり1.0〜1.5gのたんぱく質の摂取、1日1.5〜2Lのこまめな水分補給、週2〜3回の軽い筋力トレーニングが有効です。

筋肉痛が出た場合は自己判断でマンジャロを中止せず、まずは栄養管理と水分補給を見直し、2週間以上改善しなければ医師に相談しましょう。

参考文献

[1] 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」 https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071989

[2] 厚生労働省「重篤副作用疾患別対応マニュアル 横紋筋融解症」 https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1a01.pdf

[3] 厚生労働省「GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について」 https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001221314.pdf

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。