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マンジャロで禿げるって本当?抜け毛の原因・回復時期・予防法を医師監修で解説

  • マンジャロ

「マンジャロを使い始めてから抜け毛が増えた気がする……」「このまま禿げてしまうのでは?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか?

結論から言うと、マンジャロ(チルゼパチド)の添付文書に「脱毛」は主な副作用として記載されておらず、お薬の成分が直接的に髪を抜けさせるわけではありません[1]。

ただし、マンジャロの強力な食欲抑制効果による急激な体重減少に伴い、一時的に抜け毛が増える「休止期脱毛症」が起こるケースが報告されているのも事実です。

この休止期脱毛症は、原因が解消されれば多くの場合6ヶ月程度で回復に向かう一過性の症状であり、適切な対策を取ることで予防も可能です

この記事では、マンジャロで抜け毛が起きる原因を添付文書や臨床試験データ・FDA報告をもとに正確に解説し、抜け毛が始まる時期と回復までのタイムライン、AGAとの見分け方、具体的な予防法・対処法まで詳しくご紹介します。

マンジャロの添付文書に「脱毛」は主な副作用として記載されていない

マンジャロで「禿げる」という噂を耳にすると、お薬そのものが髪に悪影響を与えるのではないかと心配になるのは自然なことです。

しかし、公式の情報を確認すると、マンジャロが直接的に脱毛を引き起こすという根拠は現時点では乏しいと言えます

まずは添付文書と臨床試験のデータ、そしてFDAの報告内容を正確に整理し、不安の根拠を客観的に確認していきましょう。

添付文書に記載されている主な副作用は消化器症状が中心

マンジャロの添付文書では、主な副作用として悪心(吐き気)、便秘、下痢、腹痛、食欲減退などの消化器系症状が記載されています[1]。

国内の臨床試験では吐き気が約20〜30%、下痢や便秘がそれぞれ10〜20%前後の頻度で報告されており、これらがマンジャロの代表的な副作用として広く認識されているのです。

一方で、「脱毛」や「抜け毛」については添付文書の主な副作用一覧には含まれていません。

市販直後調査では非重篤の脱毛が推定約13万2,400例中3例報告されていますが、発現頻度としてはきわめて低い水準にとどまっています

現在の公式情報を見る限り、マンジャロが髪の毛に直接悪影響を及ぼすお薬であるという位置づけにはなっていないのです。

「マンジャロ=禿げる」というイメージを過度に持つ必要はないと考えてよいでしょう

臨床試験で脱毛が報告された割合はどのくらいか

添付文書では脱毛が主な副作用に含まれていないものの、臨床試験では一定の割合で脱毛が報告されていることも事実です。

チルゼパチドとプラセボを比較した海外の臨床試験(SURMOUNT試験シリーズなど)では、チルゼパチド投与群の5.2〜7.0%に脱毛の報告がありました。

英国からの報告ではマンジャロ使用者の4%に脱毛が見られ、プラセボ群の0.7%と比較して有意に高い割合を示しています

さらに、GLP-1受容体作動薬全体の脱毛発症率を平均13.97%とした論文もあり、マンジャロはとくに22.7%と高い値が報告されている点は留意が必要です[3]。

ただし、これらの報告はマンジャロの成分が直接脱毛を引き起こしたことを証明するものではなく、「体重減少に伴う二次的な影響」として解釈されています。

臨床試験のデータは冷静に受け止めつつ、原因と対策を正しく理解することが大切です

FDAも脱毛の報告を調査しているが因果関係は未確定

2024年1月、米国食品医薬品局(FDA)はGLP-1受容体作動薬に関する有害事象報告のなかで、脱毛症についても調査を進めていることを公表しました[2]。

FDAの有害事象報告システムには、セマグルチド(オゼンピック・ウゴービ)やチルゼパチド(マンジャロ)使用後の脱毛報告が422件以上寄せられています[2]。

FDAは「潜在的な安全問題を特定した段階であり、因果関係を確定したものではない」と明確に説明している点を理解しておくことが重要です

有害事象の報告は、お薬との因果関係が確認されていなくても報告が可能な仕組みであるため、報告件数がそのままリスクの高さを示すわけではありません。

FDAは今後も調査を継続するとしており、最終的に因果関係が否定される可能性もあれば、新たな注意喚起が追加される可能性もあります。

現時点では過度に心配する必要はないものの、最新の情報に注意を払いながらお薬を使い続けることが賢明でしょう

マンジャロ使用中に抜け毛が増える3つの原因

マンジャロの成分が直接的に髪を抜けさせるわけではないとすれば、なぜ使用中に抜け毛が増えるケースがあるのでしょうか。

その原因は、マンジャロの効果によって生じる「体の変化」に伴う二次的な影響として説明されています。

原因を正しく理解しておくことで、的確な予防策を取れるようになるはずです。

急激な体重減少が引き起こす「休止期脱毛症」とは

マンジャロ使用中の抜け毛のもっとも大きな原因と考えられているのが、急激な体重減少に伴う「休止期脱毛症」です。

髪の毛には「成長期」「退行期」「休止期」というヘアサイクルがあり、通常は全体の約10〜15%の毛髪が休止期に入りながらバランスを保っています。

急激に体重が減少すると、身体がストレス状態に陥り、成長期にあった髪が一斉に休止期へ移行してしまうことがあるのです

その結果、減量を開始してから2〜4ヶ月後に、まとまった量の抜け毛が目立つようになります。

マンジャロは臨床試験で15mg群の平均減量率が約20.9%と報告されるほど強力な体重減少効果を持つお薬であり、それだけ身体への変化も大きくなります。

この休止期脱毛症はマンジャロ特有の現象ではなく、肥満手術や厳格な食事制限など急激な減量全般に共通するリスクであることを理解しておきましょう

食事量の減少による栄養不足が髪の成長を妨げる

マンジャロには強力な食欲抑制効果があるため、使用を始めると自然に食事量が減少する方が多くいます。

食事量が減ること自体は減量にとってプラスですが、同時に髪の成長に必要な栄養素の摂取量も不足しやすくなる点に注意が必要です

髪の毛の主成分はケラチンというたんぱく質であり、その合成には鉄分・亜鉛・ビタミンB群といった栄養素が欠かせません。

これらの栄養素が不足すると、毛母細胞の活動が低下して髪の成長が遅くなったり、髪が細く弱くなって抜けやすくなったりする可能性があります。

とくにたんぱく質と鉄分は不足しやすい栄養素であり、食事量が減っている状態では意識的に摂取しなければ必要量を確保することが困難です。

「痩せてきたけど髪も減った」という状況を防ぐためには、食べる量が少なくても栄養の質を高める工夫が求められます

減量中のストレスやホルモンバランスの変化が影響する

急激な体重変化は、身体的なストレスだけでなく精神的なストレスの原因にもなり得ます。

マンジャロの使用によって生活習慣や食事内容が大きく変わると、身体がその変化に適応しきれず、自律神経やホルモンバランスに乱れが生じることがあるのです。

ストレスが蓄積されると血管が収縮して頭皮への血流が低下し、毛母細胞に十分な酸素と栄養が届きにくくなります

さらに、体重減少に伴って女性ホルモンのバランスが変動すると、髪の成長期を維持する働きが弱まり、ヘアサイクルが乱れやすくなることも指摘されています。

男性の場合は、体重や代謝の急激な変化がジヒドロテストステロン(DHT)の分泌バランスに影響し、男性型脱毛(AGA)が顕在化するきっかけとなる可能性も否定できません。

減量は身体にとって大きな変化であるため、心身のケアを同時におこなうことが髪の健康を守る鍵となるでしょう

抜け毛はいつから始まり、いつ回復するのか|時系列で解説

マンジャロの使用中に抜け毛が気になり始めると、「いつまで続くのか」「元に戻るのか」という点がもっとも心配になるのではないでしょうか。

休止期脱毛症には一定のタイムラインがあり、発症の時期と回復の目安をあらかじめ知っておくことで、過度な不安を感じずに対応できるようになります

ここでは、抜け毛が始まるタイミング、ピークを迎える時期、そして回復に至るまでの流れを時系列で整理していきます。

抜け毛が目立ち始めるのは減量開始から2〜4ヶ月後

休止期脱毛症では、原因となるストレス(急激な体重減少や栄養不足)が身体に加わってから、実際に抜け毛として目に見える変化があらわれるまでにタイムラグがあります。

これはヘアサイクルの仕組みに関係しており、成長期の髪が休止期に移行してから実際に抜け落ちるまでに約2〜4ヶ月の期間が必要なためです

マンジャロは段階的に用量を増やしていくお薬であり、2.5mgから開始して4週間ごとに増量するのが一般的な使い方です。

多くの方が本格的に体重が減り始めるのは5mg以上に増量してからであるため、抜け毛が気になり始めるのもそこから2〜4ヶ月後、つまり使用開始から3〜6ヶ月後が多いと考えられます。

増量のタイミングと抜け毛が始まる時期が重なると、「用量を増やしたせいで髪が抜けた」と感じやすいですが、実際にはその数ヶ月前の体重変化が原因であるケースがほとんどです。

抜け毛が始まった時期と減量が加速した時期を照らし合わせてみると、原因が特定しやすくなるでしょう

原因が解消されてから回復するまでの目安は約6ヶ月

休止期脱毛症の大きな特徴は、原因が解消されれば自然と回復に向かう一過性の症状であるという点です

回復のプロセスもヘアサイクルに従って進むため、対策を始めてすぐに髪が生えるわけではなく、一定の時間が必要になります。

具体的には、休止期(約3ヶ月)を経て新たな成長期に入り、髪が目に見える長さまで伸びるのにさらに約3ヶ月かかるため、回復を実感できるまでの目安はおよそ6ヶ月程度です。

この間は「まだ抜けている」と感じる期間もありますが、原因への対処がなされていれば毛根自体はダメージを受けておらず、新しい髪の成長は始まっています。

焦って対策を次々に変えるのではなく、栄養摂取や減量ペースの調整を継続しながら腰を据えて回復を待つことが大切です。

半年経っても改善の兆しが見られない場合は、AGAや甲状腺疾患など別の原因が関与している可能性があるため、医師への相談を検討しましょう

マンジャロをやめたら髪は戻るのか

「マンジャロをやめれば抜け毛は止まるのか」という疑問を持つ方は少なくないでしょう。

休止期脱毛症が原因であれば、体重が安定し栄養状態が改善されることで、ヘアサイクルは徐々に正常に戻っていくと考えられています。

ただし、マンジャロを自己判断で中止することには大きなリスクが伴います

マンジャロの使用を突然中止すると、食欲が急激に回復して体重がリバウンドする可能性が高く、血糖コントロールが悪化するリスクもあるためです。

体重のリバウンドによる急激な変化は、再び身体にストレスを与えてヘアサイクルを乱す原因にもなり得ます。

抜け毛が気になるからといって自己判断で中止するのではなく、医師と相談のうえで減量ペースの調整や用量の見直しをおこなうことが、髪と体の両方にとって安全な選択となるでしょう。

休止期脱毛症とAGA(男性型脱毛症)の見分け方

マンジャロの使用中に抜け毛が増えた場合、それが「休止期脱毛症(一時的なもの)」なのか「AGA(進行性のもの)」なのかによって、対処法がまったく異なります。

休止期脱毛症であれば原因を取り除けば回復が見込めますが、AGAの場合は放置すると症状が進行し続けるため早期の治療介入が必要です

見分け方を知っておくことで、適切なタイミングで適切な対応を取ることが可能になるでしょう。

休止期脱毛症は頭部全体が薄くなり一過性で回復する

休止期脱毛症の最大の特徴は、頭部の特定の部位だけでなく全体的にまんべんなく抜け毛が増える「びまん性」の脱毛パターンを示すことです

「シャンプーのたびに排水口に溜まる髪の量が増えた」「枕に抜け毛がたくさん付いている」など、日常の場面で抜け毛の増加を感じることが多いでしょう。

抜ける髪の太さは正常な太さのものが中心であり、細く短い毛ばかりが抜けるわけではない点もAGAとの違いです。

原因が明確(急激な減量、栄養不足、ストレスなど)であり、その原因が解消されればヘアサイクルが正常に戻って新しい髪が生えてくるため、多くの場合は一過性の症状にとどまります。

マンジャロの使用開始時期と抜け毛が始まった時期に2〜4ヶ月のタイムラグがある場合は、休止期脱毛症である可能性が高いと考えてよいでしょう。

毛根自体が破壊されているわけではないため、適切な対策を継続すれば回復を期待できます

AGAは生え際や頭頂部から進行し放置すると悪化する

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで引き起こされる進行性の脱毛症です。

AGAの場合、額の生え際(M字型)や頭頂部(O字型)から徐々に薄毛が進行していくという特徴的なパターンを示します

休止期脱毛症のように全体がまんべんなく薄くなるのではなく、特定の部位に集中して薄毛が目立つ点が大きな違いです。

また、AGAでは髪の毛が細く短い「軟毛」に変化していく傾向があり、一本一本が弱々しくなっていくのが特徴でしょう。

AGAは治療をおこなわない限り自然回復することはなく、放置すればするほど症状が進行する疾患です。

マンジャロの使用をきっかけに潜在的だったAGAが顕在化するケースも報告されています

判断に迷う場合は皮膚科やAGA専門クリニックに相談する

自分の抜け毛が休止期脱毛症なのかAGAなのかを正確に判断するのは、専門知識がなければ難しいのが現実です。

とくに、休止期脱毛症とAGAが同時に起こっているケースもあるため、自己判断だけで対処法を決めるのにはリスクが伴います。

マンジャロの使用中に脱毛を経験した方のうち、もともと91%が何らかの脱毛傾向を有していたという報告もあり、複数の要因が重なっている可能性は決して低くありません

抜け毛が3ヶ月以上続いている場合、特定の部位に集中して薄毛が進行している場合、あるいは家族にAGAの方がいる場合は、皮膚科やAGA専門のクリニックでの受診を検討してください。

専門医であれば、問診や視診、必要に応じてダーモスコピー検査や血液検査をおこない、脱毛の原因を正確に特定することが可能です。

原因が特定されれば適切な治療方針が立てられるため、悩み続けるよりも早めの相談が解決への近道となるでしょう

マンジャロ使用中の抜け毛を予防する5つの方法

マンジャロの使用中に起こる抜け毛の多くは、急激な体重減少や栄養不足といった「予防可能な原因」に由来しています。

つまり、適切な対策を事前に取り入れることで、抜け毛のリスクを大幅に軽減することが可能です

いずれも日常生活のなかで無理なく続けられる方法ですので、ぜひ今日から取り入れてみてください。

減量ペースを緩やかにする|1ヶ月で体重の3〜5%以内が目安

抜け毛予防においてもっとも重要なのは、身体に過度な負担をかけないよう減量のペースをコントロールすることです。

1ヶ月あたりの減量幅を元の体重の3〜5%以内に抑えることが、髪の健康を守りながら減量を進めるための目安とされています

体重80kgの方であれば、1ヶ月の減量目標は2.4〜4.0kg程度が適切な範囲です。

1週間あたりに換算すると0.5〜1.0kgのペースとなり、このスピードであればヘアサイクルに大きな乱れが生じにくいと考えられています。

マンジャロは段階的に用量を増やしていくお薬であるため、用量調整を医師と相談しながら進めることで減量スピードをコントロールすることも可能です。

「早く痩せたい」という気持ちは理解できますが、急ぎすぎると髪だけでなく肌荒れや体調不良のリスクも高まるため、長い目で見た計画的な減量を心がけましょう

たんぱく質を十分に摂取する|体重1kgあたり1.0〜1.5g

髪の毛の主成分であるケラチンはたんぱく質から合成されるため、たんぱく質の十分な摂取は抜け毛予防の基本中の基本です。

マンジャロの使用中は食欲が抑えられて食事量が減りやすいため、意識的にたんぱく質を優先して摂る必要があります。

1日に必要なたんぱく質量の目安は、体重1kgあたり1.0〜1.5gです

体重60kgの方であれば1日60〜90gが目標となり、これは鶏むね肉250g+卵2個+豆腐1丁程度の量に相当します。

肉・魚・卵・大豆製品をバランスよく組み合わせるのが理想的ですが、食事量が少ない日にはプロテインパウダーやギリシャヨーグルトなどで効率的に補うのも有効な手段です。

たんぱく質は髪だけでなく筋肉量の維持にも欠かせない栄養素であるため、減量中こそ積極的に摂取することが大切でしょう

鉄分・亜鉛・ビタミンB群を意識的に補う

たんぱく質に加えて、髪の成長に深く関わる鉄分・亜鉛・ビタミンB群を意識的に摂取することも抜け毛予防に有効です。

鉄分は毛母細胞に酸素を届ける赤血球の材料となる栄養素であり、不足すると毛根への酸素供給が滞って髪の成長が妨げられます

亜鉛はケラチンの合成を助ける働きを持ち、不足すると髪が細くなったり抜けやすくなったりする原因になり得る栄養素です。

ビタミンB群(とくにB2・B6・ビオチン)は細胞の代謝を促進し、健康な髪の発育をサポートする役割を果たしています。

鉄分はレバーや赤身肉・ほうれん草に、亜鉛は牡蠣・牛肉・納豆に、ビタミンB群は豚肉・玄米・卵に豊富に含まれているため、これらの食材を意識的に食事に取り入れましょう。

食事だけで十分量を確保するのが難しい場合は、医師や薬剤師に相談のうえでサプリメントを活用するのもひとつの方法です

質の高い睡眠とストレスケアで身体の回復力を高める

髪の毛の成長は、主に睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きによって促進されています。

睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌量が減少し、毛母細胞の修復や新しい髪の生成が十分におこなわれなくなる可能性があります

理想的には1日6〜8時間の規則的な睡眠を確保し、就寝前のスマートフォンの使用やカフェインの摂取を控えることで睡眠の質を高めましょう。

また、精神的なストレスは自律神経のバランスを崩し、頭皮の血行不良を引き起こす大きな原因となります。

軽いウォーキングやストレッチ、入浴時の頭皮マッサージなど、自分に合ったリラックス法を日常に取り入れることが効果的です。

減量はそれ自体が身体にとって大きな変化であるため、意識的に「身体を休める時間」を設けることが髪の回復力を高める土台になるでしょう

頭皮環境を整えるケアを日常に取り入れる

内側からの栄養補給と並行して、外側から頭皮環境を整えるケアをおこなうことも抜け毛予防に役立ちます。

頭皮は髪の毛を育てる「土壌」のような役割を果たしており、頭皮環境が悪化すると健康な髪が育ちにくくなるためです。

シャンプーは頭皮への刺激が少ないアミノ酸系のものを選び、指の腹でやさしくマッサージするように洗うことで、血行を促進しながら汚れを落とすことができます

洗髪後はドライヤーで根元からしっかり乾かし、生乾きの状態を放置しないようにしましょう。

頭皮が湿った状態が続くと雑菌が繁殖しやすくなり、毛穴の詰まりやフケ・かゆみの原因になり得ます。

外出時は紫外線から頭皮を守るために帽子や日傘を活用するなど、頭皮へのダメージを最小限に抑える工夫も取り入れてみてください

抜け毛が出た場合の対処法|やめるべきか続けるべきか

マンジャロの使用中に実際に抜け毛が増えた場合、「お薬をやめたほうがいいのか」「このまま続けて大丈夫なのか」と迷う方は多いでしょう。

抜け毛が気になるからといって自己判断でお薬を中止することは、かえって健康上のリスクを高めてしまう場合があります

ここでは、抜け毛が出た場合に取るべき具体的な行動と、医師に相談する際のポイントをお伝えします。

自己判断でマンジャロを中止してはいけない理由

抜け毛が気になっても、自己判断でマンジャロの使用を中止することは避けてください。

マンジャロは血糖コントロールや体重管理を目的として処方されるお薬であり、突然中止すると血糖値の急上昇や食欲の急激な回復によるリバウンドが起こるリスクがあります

とくに2型糖尿病の治療としてマンジャロを使用している場合、自己中断は病状の悪化に直結する可能性があるため非常に危険です。

また、前述の通りマンジャロの成分が直接脱毛を引き起こしているわけではなく、体重変化に伴う二次的な影響であるケースがほとんどです。

お薬を中止しても、すでに休止期に入った髪が抜け落ちるのを止めることはできないため、中止による脱毛改善効果は限定的と言わざるを得ません。

まずは使用を継続しながら原因に対する対策を講じ、それでも改善が見られない場合に医師と相談するのが適切な順序でしょう

医師に相談すべきタイミングと伝えるべきポイント

抜け毛が気になり始めたら、遠慮せずに処方元の医師に相談することをおすすめします。

とくに「3ヶ月以上にわたって抜け毛が続いている」「頭皮の一部が明らかに透けて見えるようになった」「抜け毛以外に倦怠感や冷え性が強くなった」といった症状がある場合は、早めの受診が望ましいでしょう。

医師に相談する際には、抜け毛が始まった時期、マンジャロの開始時期と用量変更の履歴、体重の推移、食事内容の変化をできるだけ具体的に伝えることが重要です

これらの情報があれば、医師は抜け毛の原因が休止期脱毛症なのか他の疾患によるものなのかを判断しやすくなります。

必要に応じて血液検査(鉄分・亜鉛・甲状腺ホルモンなど)を実施し、栄養不足やホルモン異常の有無を確認することも可能です。

抜け毛は身体の変化を示す重要なサインであるため、遠慮なく相談してください

用量調整や減量ペースの見直しで改善できるケースが多い

マンジャロ使用中の抜け毛の多くは、用量調整や減量ペースの見直しによって改善が期待できます。

減量スピードが速すぎることが原因であれば、現在の用量をしばらく維持して増量のタイミングを遅らせるだけで、身体への負担を軽減することが可能です

食欲抑制が強すぎて十分な食事が取れていない場合は、用量を一段階下げることで食事量を回復させ、栄養状態を改善するという選択肢もあります。

医師はお薬の効果と副作用のバランスを見ながら、患者一人ひとりに合った用量を提案してくれるため、「効果が落ちるのでは」と心配する必要はありません。

減量のゴールは一時的に体重を落とすことではなく、健康的に体重を管理し続けることです。

髪の健康も含めたトータルな体調管理の視点で医師と相談しながら、自分に最適な使い方を見つけていきましょう

よくある質問

Q. マンジャロで本当に禿げますか?

マンジャロの添付文書に「脱毛」は主な副作用として記載されておらず、お薬の成分が直接的に禿げさせるという根拠は現時点では乏しいと言えます[1]。

ただし、急激な体重減少に伴う休止期脱毛症が一時的に起こるケースは報告されています。

休止期脱毛症であれば、減量ペースの調整や栄養状態の改善によって多くの場合は回復が期待できるため、過度な心配は必要ありません。

Q. マンジャロの抜け毛は女性に多いですか?

休止期脱毛症は性別を問わず発症する可能性がありますが、女性はもともとホルモンバランスの変動が大きいため、減量に伴う抜け毛を感じやすい傾向があります。

とくに、鉄分不足は女性に多く見られる栄養課題であり、鉄分が不足すると髪の成長が妨げられやすくなる点には注意が必要です。

女性の場合は月経による鉄分の消費もあるため、マンジャロの使用中は意識的に鉄分を含む食品(レバー・赤身肉・ほうれん草など)を摂取することをおすすめします。

Q. 増量のタイミングで抜け毛が増えたのですがマンジャロのせいですか?

マンジャロの用量を増量したタイミングで抜け毛が増えたと感じる方がいますが、これはお薬の成分が直接の原因ではなく、増量に伴う体重減少の加速が背景にある可能性が高いと考えられています。

休止期脱毛症では、原因となる体重変化から2〜4ヶ月後に抜け毛としてあらわれるため、増量前の数ヶ月間の減量ペースが影響しているケースがほとんどです。

増量後に抜け毛が気になる場合は、医師に相談のうえで用量を一段階戻したり、増量の間隔を延ばしたりする調整が可能ですので、自己判断で中止せずにご相談ください。

Q. 抜け毛予防にサプリメントを飲んでも大丈夫ですか?

マンジャロとの併用で禁忌とされているサプリメントは一般的にはありませんが、サプリメントを新たに開始する際は医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

髪の健康に関わる栄養素としては、鉄分・亜鉛・ビオチン(ビタミンB7)・ビタミンDなどが挙げられます。

サプリメントはあくまでも食事で不足している栄養素を補うための手段であり、まずは食事内容の改善を優先してください。

まとめ

マンジャロ(チルゼパチド)の添付文書には「脱毛」は主な副作用として記載されておらず、お薬の成分が直接的に禿げさせるという医学的根拠は現時点では乏しいと言えます[1]。

マンジャロ使用中に抜け毛が起こる主な原因は、急激な体重減少に伴う「休止期脱毛症」、食事量の減少による栄養不足、ストレスやホルモンバランスの変化といった二次的な要因です。

休止期脱毛症は減量開始から2〜4ヶ月後に目立ち始め、原因が解消されてからおよそ6ヶ月程度で回復に向かう一過性の症状です

抜け毛を予防するためには、減量ペースを1ヶ月で体重の3〜5%以内に抑え、たんぱく質(体重1kgあたり1.0〜1.5g)や鉄分・亜鉛・ビタミンB群を意識的に摂取することが有効でしょう。

休止期脱毛症とAGA(男性型脱毛症)では対処法が異なるため、抜け毛が長期間続く場合や特定部位に集中している場合は皮膚科や専門クリニックへの相談をおすすめします。

抜け毛が気になっても自己判断でマンジャロを中止するのではなく、医師と相談しながら用量調整や減量ペースの見直しをおこなうことが安全な選択です

参考文献

[1] 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」 https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071989

[2] FDA Quarterly Report: Potential Signals of Serious Risks/New Safety Information Identified from FAERS(2023年7〜9月期) https://www.fda.gov/drugs/questions-and-answers-fdas-adverse-event-reporting-system-faers/january-2024-march-2024-potential-signals-serious-risksnew-safety-information-identified-faers

[3] Watanabe A, et al. “Alopecia Associated With GLP-1 Receptor Agonists: A Disproportionality Analysis.” Journal of Drugs in Dermatology.

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。