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マンジャロは肝臓に負担がかかる?脂肪肝改善の可能性・肝機能の数値・注意点を解説

  • マンジャロ

「マンジャロを使いたいけど、肝臓に悪影響がないか心配……」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、マンジャロ(チルゼパチド)は添付文書に肝機能障害が主な副作用として記載されておらず、適切に服用すれば肝臓に過度な負担をかけるお薬ではないと考えられています[1]。

むしろ近年の研究(SYNERGY-NASH試験)では、マンジャロの投与により脂肪肝炎(MASH)が最大62%の方で消失したというデータも報告されており、肝臓の健康にプラスに働く可能性が注目されています[2]。

ただし、もともと肝臓に重度の疾患がある方は慎重な対応が必要であり、服用中は定期的な血液検査を受けることが大切です。

マンジャロは肝臓に負担をかけるお薬なのか

マンジャロの服用を検討している方のなかには、「お薬はすべて肝臓で分解されるから負担がかかるのでは?」と心配される方も少なくありません。

しかし、添付文書や国内の研究データを確認すると、マンジャロが肝臓に大きな負担をかける可能性は低いことが分かります。

まずは公式の情報をもとに、マンジャロと肝臓の関係を正しく理解していきましょう。

添付文書に「肝機能障害」は主な副作用として記載されていない

マンジャロの添付文書に記載されている主な副作用は、悪心(吐き気)、便秘、下痢、腹痛、食欲減退といった消化器系の症状が中心です[1]。

一方で、肝機能障害は添付文書の主な副作用一覧には含まれていません。

頻度は低いものの肝機能値の上昇が報告されるケースはあるため、まったく影響がないとは言い切れない点には留意が必要です。

不安がある方は、服用開始前に血液検査で肝機能の数値を確認しておくと安心です。

マンジャロの代謝経路は肝臓に大きく依存しない

多くの内服薬は肝臓で代謝(分解・変換)されるため、長期間の服用で肝臓に負担がかかることがあります。

マンジャロの有効成分チルゼパチドはペプチド(アミノ酸が鎖状につながった物質)であり、体内では一般的なタンパク質の異化経路(分解経路)によって処理される特徴を持っています[1]。

内服薬のように「肝臓で分解→排泄」というプロセスを集中的に経る必要がないことが、肝臓への負担が限定的と考えられる理由のひとつです。

代謝物は主に尿中と糞便中に排泄され、未変化体はどちらにも検出されなかったと報告されています[1]。

研究で肝機能値(AST・ALT)に大きな悪影響は報告されていない

日本人の2型糖尿病患者を対象とした国内第III相試験(SURPASS J-mono試験)では、マンジャロを52週間投与した際の血清ALT値および血清AST値の変化が記録されています。

この試験では、チルゼパチド投与群でALTおよびASTの値が大きく上昇したという報告はなされていません。

重要なのは、研究レベルで「肝機能が著しく悪化した」という深刻な報告がされていない点です。

定期的な血液検査で肝機能をモニタリングしていれば、万が一の変化にも早期に気づくことができるでしょう。

マンジャロが脂肪肝(MASH)を改善する可能性がある理由

マンジャロは肝臓に負担をかけるどころか、体重減少や血糖改善を通じて脂肪肝を改善する可能性があるとして注目を集めています。

脂肪肝は肝臓に脂肪が過剰に蓄積した状態であり、放置すると脂肪肝炎(MASH)から肝硬変、さらには肝臓がんへと進行するリスクを抱えた疾患です。

ここでは、マンジャロが脂肪肝に対して効果を発揮する仕組みと研究のデータを紹介します。

体重減少により肝臓にたまった脂肪が減少する

マンジャロの最も大きな特徴のひとつが、強力な食欲抑制による体重減少効果です。

体重が5〜10%減少するだけでも脂肪肝は改善に向かうとされているため、マンジャロの減量効果は肝臓の健康にとっても大きなメリットとなり得ます。

マンジャロの研究では、5mgの投与で平均約7.6kgの減量効果が確認されており、15mgでは平均約11.2kgと報告されています。

体重が減ることで肝臓への脂肪蓄積も同時に改善が期待できるのが、マンジャロならではの強みといえます。

血糖コントロールの改善が肝臓への脂肪蓄積を抑える

マンジャロにはGIPとGLP-1という2種類のホルモン受容体に作用してインスリンの分泌を促進し、血糖値を安定させる効果があります。

インスリン感受性が向上すると、肝臓での脂肪の分解が促進されるとともに、新たな脂肪の蓄積が抑制されます。

つまり、血糖値が安定することで「糖→脂肪→肝臓に蓄積」という悪循環を断ち切る効果が見込めます。

血糖コントロールと脂肪肝の改善を同時に目指せる点が、マンジャロならではの大きなアドバンテージといえるでしょう。

抗炎症作用が肝臓の炎症や線維化の進行を抑える可能性がある

GLP-1受容体作動薬には、抗炎症作用があることが複数の研究で報告されています。

脂肪肝は単なる脂肪の蓄積にとどまらず、炎症が進行するとMASH(脂肪肝炎)へと発展し、さらに肝臓が硬くなる「線維化」を引き起こすリスクがあります。

マンジャロはGIPとGLP-1の2つの受容体に同時に作用する「デュアルアゴニスト」であるため、抗炎症効果もより強力に発揮される可能性が示唆されています。

炎症が軽減されれば線維化の進行を食い止めることにもつながるため、肝硬変への移行リスクを下げる効果も期待されています。

SYNERGY-NASH試験では最大62%でMASH(脂肪肝炎)が消失した

マンジャロの脂肪肝改善効果を示す最も注目すべきエビデンスが、2024年にNew England Journal of Medicine(NEJM)に掲載されたSYNERGY-NASH試験です[2]。

この試験は、肝生検でMASHが確認され肝線維化が中等度(F2)または高度(F3)の患者190名を対象に、10カ国130施設で実施された第2相研究です。

参加者にマンジャロ(5mg・10mg・15mg)またはプラセボを52週間投与した結果、「線維化の悪化を伴わないMASHの消失」が達成された割合は、プラセボ群10%に対して5mg群44%、10mg群56%、15mg群62%と用量依存的に改善が認められました[2]。

さらに、「MASHの悪化を伴わない肝線維化ステージ1以上の改善」についても、プラセボ群30%に対して5mg群55%、10mg群51%、15mg群51%と有意な差が確認されています[2]。

従来のGLP-1受容体作動薬では線維化の改善が認められていなかったことを考えると、マンジャロの脂肪肝炎に対する効果は画期的なデータといえるでしょう。

肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTP)はどう変わるのか

マンジャロの服用を検討している方のなかには、健康診断で肝機能の数値を指摘された経験があり、「お薬を使ったらさらに数値が悪くなるのではないか」と心配している方も多いでしょう。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど自覚症状が出にくい臓器であるため、血液検査の数値が肝臓の状態を知る最も重要な手がかりとなります。

数値の見方を知っておくことで、定期検査の結果を理解しやすくなるはずです。

AST・ALT・γ-GTPはそれぞれ何を示す数値なのか

AST(GOT)とALT(GPT)は、肝臓の細胞に多く含まれる酵素です。

ALTは肝臓に特異性が高い酵素であるため、ALTの上昇は肝臓そのものの障害を強く示唆します。

γ-GTP(ガンマGTP)は肝臓の解毒作用に関わる酵素であり、特にアルコールの摂取や胆道系の問題を反映しやすい指標です。

日本人間ドック学会の基準では、AST・ALTはともに30U/L以下が基準範囲とされており、51U/L以上で「異常」と判定されます。

マンジャロ服用中に肝機能値が上昇するケースはまれ

マンジャロの服用によって肝機能値(AST・ALT)が著しく上昇したという報告は、現時点では限定的です。

添付文書においても肝機能障害は主な副作用として記載されておらず、研究においてもお薬との明確な因果関係が認められた重篤な肝機能障害の報告はなされていません[1]。

特に、もともと肝機能の数値がやや高めの方や、アルコールの摂取量が多い方は、お薬の服用開始後に変化が現れやすい傾向があります。

万が一、血液検査でASTやALTの明らかな上昇が見られた場合は、速やかに処方元の医師に相談してください。

肝機能値が改善する可能性もある|脂肪肝の改善に伴う変化

マンジャロの服用によって肝機能の数値が「悪化する」のではなく、むしろ「改善する」ケースも報告されています。

これは前述の通り、マンジャロの体重減少効果や血糖コントロール改善効果によって脂肪肝が軽減されることで、肝細胞へのダメージが減少するためです。

特に脂肪肝に起因する肝機能値の上昇がある方にとっては、マンジャロの服用が結果的に肝臓の健康改善につながる可能性があります。

ただし、ウイルス性肝炎やアルコール性肝障害など他の原因がある方は、医師の判断のもとで適切な治療を受けることが重要でしょう。

肝臓に疾患がある方はマンジャロを使えるのか

「健康診断で脂肪肝と言われたけど、マンジャロは使えるのか」「もともと肝機能の数値が高いけど大丈夫か」といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。

肝臓に何らかの疾患がある場合でも、状態によってはマンジャロを服用できるケースがあります。

疾患の種類や重症度によって対応が異なるため、自己判断ではなく必ず医師と相談したうえで服用を検討することが大切です。

脂肪肝がある方はむしろ改善が期待できる場合もある

脂肪肝がある方にとって、マンジャロの服用は「禁忌」ではなく、むしろ改善のきっかけとなる可能性があるお薬です。

SYNERGY-NASH試験の対象者はまさに脂肪肝炎(MASH)を有する患者であり、マンジャロの投与によって最大62%でMASHが消失するという結果が得られています[2]。

「脂肪肝だからマンジャロは使えない」と考えるのではなく、「脂肪肝の改善手段のひとつとしてマンジャロを検討する」という視点を持つことも有用でしょう。

もちろん、脂肪肝の程度や他の合併症の有無によって適切な治療法は変わるため、事前に医師の評価を受けてください。

重度の肝機能障害がある方は医師との相談が必須

マンジャロの添付文書には、肝機能障害患者への服用を明確に「禁忌(使用禁止)」とする記載はありません[1]。

服用自体は不可能ではないものの、重度の肝機能障害がある場合にはお薬の代謝や排泄に影響が出る可能性があるため、医師による慎重な判断が必要です。

肝硬変まで進行している方や、肝機能の数値が著しく高い方は、マンジャロの服用開始にあたってより詳細な検査や専門医への相談が求められます。

肝臓に不安がある方は、服用前の血液検査と腹部エコー検査を通じて肝臓の状態を正確に把握しておくことが安心への第一歩です。

研究で除外された肝疾患を確認しておく

マンジャロの有効性と安全性を検証した研究では、対象として適切な患者を選ぶために一定の「除外基準」が設けられていました。

具体的には、急性または慢性の肝炎を有する方、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)以外の肝疾患の症状や徴候がある方は研究から除外されています。

B型肝炎やC型肝炎などのウイルス性肝炎を治療中の方、自己免疫性肝炎の方、アルコール性肝障害と診断されている方などは、マンジャロの服用について必ず主治医と相談してください。

自分の肝臓の状態が研究の対象範囲に入るのかどうかを医師に確認しておくことが、安全な治療の出発点となるでしょう。

マンジャロ服用中の飲酒は肝臓にどう影響するのか

マンジャロの服用中にお酒を飲んでも大丈夫なのか、肝臓への影響が気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、マンジャロ服用中の飲酒は禁止されていませんが、アルコールと肝臓の関係を理解したうえで量や頻度をコントロールする必要があります。

ここでは、飲酒が肝臓に与える影響とマンジャロ服用中に気をつけるべきポイントを確認していきましょう。

アルコールは肝臓で分解されるためお薬との併用で負担が増える

アルコールを摂取すると、その大部分は肝臓で分解・無毒化される仕組みになっています。

マンジャロ自体は肝臓の薬物代謝酵素に大きく依存しないお薬ではありますが、飲酒によって肝臓の全体的な負担が増加すれば、肝機能に悪影響を及ぼすリスクは高まります。

肝臓がアルコールの分解を優先してしまうと、血糖値の調整機能が低下して低血糖を引き起こしやすくなるリスクもある点には十分な注意が必要です。

空腹時の飲酒は特に低血糖リスクが高くなるため、お酒を飲む際は必ず食事と一緒に摂るようにしましょう。

飲酒は脂肪肝改善の効果を打ち消すリスクがある

マンジャロの体重減少効果や血糖改善効果が脂肪肝の改善に寄与する可能性がある一方で、習慣的な飲酒はこれらのプラス効果を打ち消してしまうリスクがあります。

せっかくマンジャロで体重が減少し肝臓の脂肪が減りつつあっても、アルコールによって新たな脂肪が蓄積されれば効果は相殺されてしまいます。

また、アルコールはカロリーも高く(ビール中ジョッキ1杯で約200kcal)、飲酒に伴う食欲増進で摂取カロリーが増加しやすい点も見逃せません。

脂肪肝の改善を目指してマンジャロを服用する場合には、飲酒習慣の見直しがお薬の効果を最大限に引き出すための重要な要素となるでしょう。

完全に禁酒する必要はないが量と頻度を見直す

マンジャロ服用中の飲酒が「絶対禁止」とされているわけではありませんが、肝臓への配慮として量と頻度を減らす意識は必要です。

厚生労働省が示す節度ある飲酒量の目安は、1日あたり純アルコール量で約20g以内とされています。

マンジャロ服用中は、この目安を超えないよう心がけ、できれば週に2日以上の休肝日を設けて肝臓を休ませることが推奨されます。

特に投与を開始した直後や用量を増量した直後は副作用が出やすい時期であるため、この期間は飲酒を控えめにすることをおすすめします。

肝臓の健康を守るためにマンジャロ服用中に気をつけること

マンジャロは適切に服用すれば肝臓に過度な負担をかけるお薬ではありませんが、服用中に肝臓を守るための基本的な生活習慣を意識することはとても大切です。

お薬の効果を最大限に活かしつつ肝臓の健康も守るために、日常生活でできる工夫を取り入れていきましょう。

ここでは、マンジャロ服用中に実践したい3つのポイントをご紹介します。

定期的な血液検査で肝機能の数値をモニタリングする

マンジャロの服用中に限らず、お薬を長期間服用する際には定期的な血液検査を受けて肝機能の数値をチェックすることが推奨されます。

理想的には、マンジャロの服用開始前にベースラインとなる数値を測定しておき、服用開始後は3〜6か月ごとに検査を受けるのが安心です。

数値に大きな変動があれば、医師がお薬の継続や用量の調整について適切に判断してくれるため、不安を感じることなく治療を続けられるでしょう。

定期検査の習慣は肝臓だけでなく腎機能や膵機能のチェックにも役立つため、全身の健康管理にとって有益な取り組みです。

バランスの良い食事で肝臓の代謝をサポートする

マンジャロの服用中は食欲が抑えられて食事量が減少しやすいため、限られた食事のなかで肝臓の健康に必要な栄養素を効率よく摂取することが重要です。

肝臓の代謝機能をサポートするためには、良質なタンパク質(魚・大豆製品・鶏むね肉など)をしっかり摂ることが基本となります。

一方で、脂肪分の多い揚げ物やファストフード、糖質の高い清涼飲料水やスイーツ類は肝臓への脂肪蓄積を促進する原因となるため、できる限り控えてください。

マンジャロの減量効果を活かしながら肝臓にやさしい食事を心がけることで、お薬と食事の両面から脂肪肝の改善を後押しできるでしょう。

体調の変化や黄疸の兆候を見逃さない

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、かなりのダメージを受けても自覚症状が現れにくい特徴を持っています。

特に注意すべき兆候としては、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸」、尿の色が濃い茶色になる変化、原因不明の倦怠感や食欲の著しい低下、右上腹部の鈍い痛みなどが挙げられます。

これらの症状は肝機能が大きく低下している可能性を示すサインであり、一つでも当てはまる場合は速やかに医療機関を受診してください。

早期発見と早期対処が、肝臓の健康を守るための最も確実な方法であることを忘れないようにしましょう。

マンジャロと肝臓に関するよくある質問

Q1. マンジャロは肝臓で代謝されますか?

マンジャロの有効成分チルゼパチドはペプチド製剤であり、一般的なタンパク質の異化経路(分解経路)によって代謝されます[1]。

多くの内服薬のように肝臓の薬物代謝酵素(CYP酵素)に大きく依存して分解されるわけではないため、肝臓への代謝負担は比較的軽いと考えられています。

代謝物は主に尿中と糞便中に排泄され、未変化体はどちらにも検出されなかったと報告されています。

Q2. マンジャロで脂肪肝が治りますか?

マンジャロは脂肪肝の治療薬として承認されたお薬ではありませんが、研究では脂肪肝炎(MASH)の改善効果が報告されています。

SYNERGY-NASH試験では、52週間の投与によりMASHが消失した割合が最大62%に達しました[2]。

脂肪肝の治療を目的とする場合は、必ず医師と相談のうえで服用を検討してください。

Q3. 肝機能の数値が高めですがマンジャロを使い始めても大丈夫ですか?

肝機能値がやや高めの方でもマンジャロを服用できるケースは多くありますが、数値の程度や原因によって判断が異なります。

脂肪肝に起因する軽度のALT上昇であれば、マンジャロの服用によってむしろ改善が期待できる場合もあるでしょう。

自己判断で服用を開始するのではなく、必ず医師に肝機能の状態を相談したうえで使用の可否を確認してください。

Q4. マンジャロ服用中に肝臓のために避けるべき食品やサプリはありますか?

マンジャロ服用中に特定の食品やサプリを「絶対に避けなければならない」という公式な指定はありません。

ただし、肝臓への負担を軽減するためには、脂肪分の多い揚げ物やファストフード、糖質の高い清涼飲料水を控えめにすることが望ましいでしょう。

サプリメントについては、一部のサプリが薬剤性肝障害の原因となるケースが報告されているため、新たに追加する際は事前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

マンジャロと肝臓の関係まとめ

マンジャロ(チルゼパチド)は、添付文書に肝機能障害が主な副作用として記載されておらず、適切に服用すれば肝臓に過度な負担をかけるお薬ではありません[1]。

マンジャロの有効成分はペプチドであり、一般的なタンパク質の分解経路で代謝されるため、肝臓の薬物代謝酵素への依存度は低いとされています。

むしろ、体重減少・血糖コントロール改善・抗炎症作用を通じて脂肪肝(MASH)の改善効果が期待されており、SYNERGY-NASH試験では最大62%でMASHが消失するという画期的なデータが報告されています[2]。

肝機能の数値(AST・ALT・γ-GTP)が服用中に著しく悪化したという報告は限定的であり、脂肪肝の改善に伴って数値が正常化するケースもあります。

ただし、重度の肝機能障害がある方は研究での服用データが不十分であるため、必ず医師と相談のうえで使用の可否を判断してください。

マンジャロの服用中は定期的な血液検査を受け、飲酒は控えめにし、肝臓にやさしい食生活を心がけることが安全な治療継続の基本です。

不安を感じたら遠慮なく処方元の医師に相談し、安心してマンジャロの治療を続けてください。

参考文献

[1] 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00071989

[2] Loomba R, et al. “Tirzepatide for Metabolic Dysfunction-Associated Steatohepatitis with Liver Fibrosis.” N Engl J Med. 2024;391:299-310.(SYNERGY-NASH試験)
https://www.nejm.jp/abstract/vol391.p299

[3] 厚生労働省「GLP-1受容体作動薬及びGIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/001221314.pdf

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。