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マンジャロをやめたらリバウンドする?臨床データからわかること

  • マンジャロ

マンジャロの服用を中止した後にリバウンドするかどうかは、多くの方が気になるポイントです。

結論として、何も対策をせずにやめた場合はリバウンドの可能性が高いことが研究で示されています。

ただし、適切な準備をしたうえで段階的にやめた方の中には体重を維持できた方もいるため、「やめたら全員がリバウンドする」わけではありません。

ここでは、マンジャロのリバウンドに関する研究データを具体的に確認していきましょう。

SURMOUNT-4試験ではやめたグループの体重維持率は16.6%だった

マンジャロのリバウンドに関するデータとして注目されているのが、海外で実施されたSURMOUNT-4試験の結果です[1]。

この試験ではBMI30以上の肥満の成人を対象に、最初の36週間は全員にマンジャロ(チルゼパチド)を投与し、その後52週間にわたって継続グループと中止グループ(プラセボ投与)に分けて経過を観察しました。

36週間の投与で参加者全体の平均体重減少率は約20.9%に達しており、高い減量効果が確認されています。

継続グループでは89.5%の方が減量効果の80%以上を維持できたのに対し、中止グループで維持できた方はわずか16.6%にとどまりました。

服用を続けるかやめるかで、その後の体重推移に大きな差が出ることがわかります。

中止後1年で減った体重の半分以上が戻るというデータがある

SURMOUNT-4試験のデータをさらに詳しく見ると、中止グループは52週間(約1年間)で平均約14%の体重増加が確認されています[1]。

36週間で約20.9%減量した後に14%戻った計算になるため、減った体重のおよそ半分から7割程度が1年かけて徐々に戻る計算です。

具体的なイメージとしては、マンジャロで10kg減量した方が何も対策せずにやめた場合、1年後には5〜7kg程度リバウンドするリスクがあるということになります。

継続グループはさらに5.5%の追加減量が見られ、1年間で両グループの差は約19.4ポイントにまで広がりました。

リバウンドは起こりやすいが全員が元に戻るわけではない

研究データだけを見ると「やめたらほぼリバウンドする」という印象を受けるかもしれませんが、完全に元の体重に戻ったわけではないという点も押さえておく必要があります。

SURMOUNT-4試験の中止グループでも、試験開始時と比較すると約9.9%の減量効果は残っていました[1]。

つまり体重が完全にリセットされるわけではなく、一定の減量効果は維持されていたことになります。

リバウンドの程度には個人差があり、やめ方や生活習慣の準備によって結果が大きく変わる可能性があります。

マンジャロをやめるとリバウンドしやすい3つの原因

マンジャロの中止後にリバウンドが起こりやすい背景には、お薬の仕組みと体の生理的な反応が深く関わっています。

「意志が弱いから太る」のではなく、体が元の状態に戻ろうとする自然な反応であることを理解しておくことが大切です。

ここではリバウンドが起こる3つの主な原因を整理します。

食欲を抑える作用がなくなり空腹感が元に戻る

マンジャロはGIPとGLP-1という2つのホルモンに作用し、脳の摂食中枢に働きかけて食欲を強力に抑えるお薬です[1]。

服用中は少量の食事でも満足感が持続しやすく、自然と食事量が減る方が多い傾向があります。

しかしお薬をやめるとこの食欲抑制作用が失われ、以前と同じような空腹感を感じやすくなります。

さらに胃の動きも通常のスピードに戻り、食後の満腹感が持続しにくくなることも食事量の増加につながります。

中止後に食事量が増えやすくなることをあらかじめ理解しておくことが、リバウンド対策の第一歩です。

基礎代謝が低下した状態で食事量が増えやすくなる

体重が減少すると、体が消費するエネルギー(基礎代謝)も低下する傾向があります。

マンジャロで減量した場合も同様で、体重が軽くなった分だけ基礎代謝が下がっている可能性があります。

特にお薬の食欲抑制効果によって食事量が大幅に減っていた場合、筋肉量も一緒に落ちてしまい基礎代謝がさらに低下していることがあります。

この状態でお薬をやめて食事量が元に戻ると、消費カロリーよりも摂取カロリーが上回りやすくなり、体重が増加しやすくなります。

減量中から筋肉量を意識した食事や運動を取り入れておくことが、リバウンド防止において重要なポイントとなります。

体が元の体重に戻ろうとするホメオスタシスが働く

人間の体には「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる、体の状態を一定に保とうとする仕組みが備わっています。

急激に体重が減ると、体はこれを「飢餓の危機」と判断し、元の体重に戻そうとして食欲を増進させたり代謝を低下させたりする方向に働きかけます。

マンジャロの服用中はお薬の力でこのホメオスタシスの働きを上回る食欲抑制ができていた状態です。

お薬をやめると、ホメオスタシスによる「体重を戻そうとする力」が一気に顕在化し、強い空腹感や食欲の増加として現れやすくなります。

研究では、減量後1年以上経ってもこの体重を戻そうとするホルモン変化が持続していたとの報告もあります。

リバウンドは単なる「食べ過ぎ」ではなく、体の生理的な仕組みが関係していることを理解しておくことが大切です。

マンジャロでリバウンドしやすい人の特徴

マンジャロを中止した後の体重変化には個人差がありますが、リバウンドしやすい方にはいくつかの共通点が見られます。

自分が該当していないかを事前に確認し、服用中から対策を講じておくことがリバウンド防止につながります。

ここでは特に注意が必要な3つの特徴を整理します。

お薬に頼りきりで食事内容を見直していなかった人

マンジャロ服用中にリバウンドを防ぐうえで最も大切なのは、お薬の効果に頼りきりにならず、食事内容を根本から見直しておくことです。

マンジャロの食欲抑制効果によって食事量が自然に減っていた方の中には、「何を食べるか」まで意識していなかったケースがあります。

食事の「量」は減っていても高カロリー・高脂質の食事が中心だった場合、お薬をやめて食欲が戻った途端に摂取カロリーが一気に跳ね上がるリスクがあります。

マンジャロの服用中は食欲が抑えられている分、食生活を見直す絶好の機会です。

「お薬が効いているから大丈夫」ではなく、中止後を見据えた食事の見直しを早めに始めておくことが重要です。

短期間で急激に体重を落とした人

短期間で大幅に体重が減った方は、中止後のリバウンドリスクが高まりやすい傾向があります。

急激な体重減少は体への負担が大きく、先述したホメオスタシスの働きが強く作用しやすくなるためです。

急激な減量では脂肪だけでなく筋肉量も同時に減少しやすく、基礎代謝が低下した状態に陥ることがあります。

この状態でお薬をやめると、少ない食事量でも体重が増えやすい「太りやすく痩せにくい体」になってしまう可能性があります。

不安な場合は医師に相談しながら無理のないスピードで進めることが大切です。

自己判断で急にやめてしまった人

マンジャロを自己判断で急に中止してしまうと、リバウンドのリスクが大幅に高まります。

お薬の食欲抑制効果が一気に失われることで、翌週から急激な空腹感に襲われる方も少なくありません。

「目標体重に達したからもうやめよう」と自分で判断して突然中止するケースが特に注意が必要です。

マンジャロは本来、長期的な継続投与を前提に処方されるお薬であり、中止の判断は必ず医師と相談して行う必要があります[1]。

自己判断での中止は避け、計画的にお薬を卒業するための準備を進めていくことが、リバウンドを防ぐうえで欠かせません。

マンジャロのリバウンドを防ぐための生活習慣

マンジャロのリバウンドを防ぐためには、お薬を服用している間から生活習慣を整えておくことが重要です。

中止後に特別なことを始めるのではなく、服用中に少しずつ習慣化しておくことで、お薬をやめた後も自然に体重を維持しやすくなります。

ここでは特に意識しておきたい3つの生活習慣を取り上げます。

服用中からたんぱく質を意識した食事で筋肉量を維持する

マンジャロの服用中は食欲が抑えられている分、食事量が減りやすい傾向があります。

食事量が減ること自体は減量につながりますが、たんぱく質の摂取量まで減ってしまうと筋肉量の低下を招き、基礎代謝が下がるリスクがあります。

基礎代謝が低下した状態でお薬をやめると、以前と同じ食事量でも体重が増えやすくなるため注意が必要です。

肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質を毎食意識して摂取し、筋肉量の維持を心がけましょう。

お薬の効果で食欲が落ち着いている時期だからこそ、「何を食べるか」を見直す絶好のタイミングといえるでしょう。

無理なく続けられる運動習慣を身につけておく

リバウンドを防ぐうえで、運動習慣の確立は食事管理と並んで重要な柱です。

特に筋力トレーニング(スクワット・腕立て伏せなど)は筋肉量の維持に効果的で、お薬を中止した後も基礎代謝を保ちやすくなります。

有酸素運動(ウォーキング・軽いジョギングなど)は脂肪燃焼を促進し、消費カロリーを増やす効果が期待できるでしょう。

マンジャロを服用している間に運動を習慣化しておくことで、中止後も無理なく継続しやすくなります。

睡眠やストレス管理で食欲ホルモンのバランスを整える

食事と運動だけでなく、睡眠の質やストレス管理もリバウンド防止に大きく関わっています。

睡眠不足になると食欲を増進させるホルモン(グレリン)が増加し、食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少することがわかっています。

その結果、睡眠が不足しているだけで無意識に食事量が増えやすくなり、体重増加につながるリスクが高まります。

また、ストレスが蓄積すると「ストレス食い」と呼ばれる過食行動が起こりやすくなることも知られています。

お薬に頼らず食欲をコントロールするためには、体全体のコンディションを整えておくことが欠かせません。

リバウンドを防ぐマンジャロの正しいやめ方

マンジャロのリバウンドを防ぐためには、生活習慣の改善に加えて「やめ方」そのものが非常に重要です。

突然やめるのではなく、段階的に体をお薬のない状態に慣らしていくことで、食欲の急激な変化を抑えやすくなります。

ここではリバウンドを防ぐための正しいやめ方を3つのステップに分けて整理します。

目標体重に到達した後も2〜3ヶ月は維持期間を設ける

マンジャロで目標体重に到達した場合でも、すぐにお薬をやめるのは避けたほうがよいでしょう。

目標体重に達した直後の体は、まだ以前の体重に戻ろうとするホメオスタシスが強く働いている状態です。

目標体重に到達してからさらに2〜3ヶ月は同じ用量で継続し、体重が安定した状態を維持する「維持期間」を設けることが推奨されています。

この期間に体が新しい体重を「通常の状態」として認識し始めると、その後の中止時にリバウンドしにくくなることが期待できます。

「目標に達したからすぐやめる」ではなく、「安定してから段階的にやめる」という考え方を持っておくことが大切です。

用量を段階的に減らすテーパリングで体を慣らす

維持期間を経た後にお薬をやめる際は、「テーパリング」と呼ばれる段階的な減薬方法が推奨されています。

テーパリングとは、投与量を少しずつ減らしたり投与間隔を延ばしたりして、体を徐々にお薬のない状態に慣らしていく方法です。

具体的には、10mgから7.5mg、5mg、2.5mgと段階的に減量していく方法があります[1]。

投与間隔を延ばすアプローチでは、週1回の投与を10日に1回、2週間に1回と徐々に間隔を空けていくやり方も選択肢のひとつです。

どちらの方法が自分に合っているかは体質や服用状況によって異なるため、医師と相談しながら進めることが重要です。

医師と相談しながらやめるタイミングを決める

マンジャロの中止は、必ず医師の判断のもとで行うことが大前提です。

自己判断でお薬を中止することは、リバウンドのリスクを高めるだけでなく、糖尿病の治療で服用している場合は血糖コントロールの悪化にもつながる可能性があります。

中止を検討する際には、体重の安定度・生活習慣の改善状況・血液検査の結果などを総合的に評価したうえで、医師が適切なタイミングを判断します。

「中止して大丈夫かどうか」を自分だけで判断するのは難しいため、定期的な診察の中で医師に相談しながら進めていくことが大切です。

不安な点や気になる変化があれば、遠慮なく医師に伝えることがリバウンド防止の鍵となります。

マンジャロをやめた後に体重が増えてしまったときの対処法

段階的にやめる準備をしていても、中止後に体重が増えてしまうケースはゼロではありません。

体重が戻り始めた場合でも、早めに対処すれば大幅なリバウンドを防げる可能性は十分にあります。

ここでは中止後に体重が増えた場合の具体的な対処法を確認しましょう。

生活習慣を見直しても改善しない場合は再開を検討する

マンジャロを中止した後に体重が増え始めた場合、まずは食事内容や運動習慣を改めて見直すことが基本的な対処法です。

中止後は食欲が戻りやすいため、気づかないうちに食事量や間食が増えていることがあります。

食事記録アプリなどを活用して摂取カロリーを客観的に把握し、必要に応じて調整していくことが効果的です。

それでも体重の増加が止まらない場合は、医師と相談のうえでマンジャロの再開を検討することも選択肢のひとつです。

再開する場合も自己判断で始めるのではなく、医師の指示に従って用量や投与スケジュールを決めていくことが大切です[1]。

中止後も定期的に医師の診察を受けて経過を確認する

マンジャロを中止した後も、定期的に医師の診察を受けることが推奨されています。

中止後の体重変化は緩やかに進むことが多く、自分では気づきにくい場合があるためです。

診察では体重や腹囲の測定に加えて、血液検査による血糖値やコレステロール値の確認なども行われます。

リバウンドの兆候が見られた場合は、生活習慣の調整やお薬の再開など、早い段階で適切な対応を取ることが可能です。

中止後の数ヶ月は特に体重が変動しやすい時期のため、少なくとも3〜6ヶ月は定期的な通院を続けることをおすすめします。

マンジャロのリバウンドに関するよくある質問

Q1. マンジャロをやめたら必ずリバウンドしますか?

マンジャロをやめたからといって、必ずリバウンドするわけではありません。

ただし何も対策をしない場合は体重が戻りやすい傾向があり、研究データでも中止グループの体重維持率は低い結果が出ています[1]。

服用中に食事や運動の習慣を整え、段階的にやめることでリバウンドのリスクを下げることが期待できます。

Q2. マンジャロのリバウンド率はどのくらいですか?

SURMOUNT-4試験では、マンジャロを中止したグループの83.4%が減量効果の80%以上を維持できなかったと報告されています[1]。

一方で継続グループでは89.5%が体重を維持できており、お薬の継続が体重維持に大きく影響することが示されています。

中止後のリバウンド率は生活習慣の改善度やお薬のやめ方によって個人差があります。

Q3. マンジャロはいつまで続ける必要がありますか?

マンジャロの服用期間に決まった基準はなく、医師が個々の状態を見ながら判断します。

一般的には最低でも3〜6ヶ月の継続が推奨されており、目標体重に到達した後もさらに2〜3ヶ月の維持期間を設けることが望ましいとされています。

不安な場合は医師に相談しながら、自分に合った継続期間を決めていくことが大切です。

Q4. 一度やめたマンジャロを再開できますか?

はい、一度中止したマンジャロは医師の判断で再開することが可能です。

再開時は副作用を抑えるために低用量から始め、体の反応を見ながら徐々に増量していくのが一般的です[1]。

自己判断で再開するのではなく、医師と相談のうえで適切な用量とスケジュールを決めてから始めましょう。

マンジャロやめたらリバウンドする?まとめ

マンジャロ(チルゼパチド)はGIPとGLP-1の2つのホルモンに作用し、高い減量効果が期待できるお薬です。

一方で、SURMOUNT-4の研究データでは中止したグループの体重維持率が16.6%にとどまっており、何も対策をせずにやめた場合はリバウンドのリスクが高いことがわかっています[1]。

リバウンドが起こる原因としては、食欲抑制作用の消失・基礎代謝の低下・ホメオスタシスによる体重の揺り戻しの3つが主に関係しています。

これらの原因を踏まえると、服用中から食事や運動の習慣を整え、中止後を見据えた準備を進めておくことが最も効果的なリバウンド対策といえるでしょう。

お薬をやめる際は自己判断で急に中止するのではなく、維持期間を設けたうえで用量を段階的に減らすテーパリングを行い、医師と相談しながら計画的に進めることが重要です。

中止後も定期的に医師の診察を受け、体重や体調の変化を早期に把握しておくことで、リバウンドの兆候に素早く対応することが期待できます。

不安を感じた場合や体重が増え始めた場合は、早めに医師に相談して今後の方針を一緒に決めていきましょう。

参考文献

[1] マンジャロ皮下注2.5mgアテオス 添付文書
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00070640

[2] Aronne LJ, et al. Continued Treatment With Tirzepatide for Maintenance of Weight Reduction in Adults With Obesity: The SURMOUNT-4 Randomized Clinical Trial. JAMA. 2024.

[3] 日本糖尿病学会「GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解」(2023年4月)
https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=80

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。