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インフルエンザにカロナールは飲んでいい?効かない時と正しい飲み方

  • インフルエンザ

「インフルエンザで熱や頭痛がつらいけれど、カロナールを飲んでも大丈夫?」と迷っていませんか?

インフルエンザの発熱や痛みに解熱鎮痛薬を使うなら、カロナールの成分であるアセトアミノフェンが適切とされています[1]。

一方で、カロナールはインフルエンザウイルスそのものを治す薬ではなく、量や間隔を守らずに飲んだり、アセトアミノフェンを含むほかの薬と重ねて飲んだりすると、肝臓に重い負担がかかるおそれもあります[2][3]。

この記事では、インフルエンザのときにカロナールを飲んでよい理由、子どもに避けたい解熱鎮痛薬、大人と子どもの飲み方と1日の上限、効かない・熱が下がらないときの考え方、受診の目安までを、厚生労働省やPMDAなどの公的機関の情報をもとに整理しています。

ご自身やご家族がお薬を使う前の確認に役立ててください。

インフルエンザのときにカロナールは飲んでいい?

インフルエンザで高い熱や頭痛が出ると、手元のカロナールを飲んでもよいのか気になる方は多いでしょう。

インフルエンザの発熱や痛みに解熱鎮痛薬を使う場合は、カロナールの成分であるアセトアミノフェンが適切とされています[1]。

ただし、カロナールは熱や痛みをやわらげるお薬であり、インフルエンザウイルスそのものを退治するわけではありません[2][3]。

カロナールの役割を正しく知っておくと、飲むタイミングや受診の判断に迷いにくくなります。

ここでは、カロナールを飲んでよい理由と、カロナールにできること・できないことを整理します。

インフルエンザの解熱にはアセトアミノフェン(カロナール)が適切とされる

インフルエンザの発熱や痛みに解熱鎮痛薬を使うなら、カロナールの成分であるアセトアミノフェンが適切とされます[1]。

厚生労働省の公表資料では、日本小児科学会が、インフルエンザにともなう発熱に使うならアセトアミノフェンが適切であり、非ステロイド系消炎剤の使用は慎重にすべきとの見解を示したことが紹介されています[1]。

同じ資料では、インフルエンザ脳炎・脳症を発症した患者のうち、ジクロフェナクナトリウムやメフェナム酸を使った人は、解熱剤を使わなかった人と比べてわずかながら死亡率が高かったことも報告されました[1]。

インフルエンザ脳症の治療指針でも、脳症が疑われる子どもの解熱にはアセトアミノフェンが使用できるとされ、アスピリン、ジクロフェナク、メフェナム酸は禁忌と位置づけられています[6]。

医療機関でインフルエンザと診断されたときに、抗インフルエンザ薬と一緒にカロナールを処方された経験がある方もいるでしょう。

インフルエンザで熱や痛みがつらいときは、カロナールのようなアセトアミノフェンのお薬を、医師や薬剤師の指示どおりに使うことが基本と考えてください。

カロナールはウイルスを治す薬ではなく、つらさを和らげる薬

カロナールは熱や痛みをやわらげるためのお薬で、インフルエンザウイルスを直接やっつけるお薬ではありません[2][3]。

カロナールの添付文書には、解熱鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であり、原因療法があればそれを行うよう記載されています[3]。

厚生労働省の資料でも、解熱剤はインフルエンザウイルスに直接の効果はないとされます[2]。

ウイルスに対して働くのはタミフルやゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬で、発症から48時間以内に飲み始めると、発熱期間が通常1〜2日短縮されることが示されています[5]。

抗インフルエンザ薬は全ての人に必須ではなく、インフルエンザの多くは4〜5日ほどの発熱などの症状を経て、自然に軽快するとされています[5]。

カロナールで熱が下がって体が楽になっても、解熱後もウイルスを出しているといわれるため、無理に出かけずに休むことが大切です[5]。

カロナールは「治るまでのつらさを和らげる」お薬と考え、休養や水分補給とあわせて上手に使いましょう。

インフルエンザのときに避けたい解熱鎮痛薬

「家にある痛み止めなら、どれを飲んでも同じでは?」と思う方もいるかもしれません。

解熱鎮痛薬にはさまざまな成分があり、インフルエンザのときは成分によって使わない方がよいものがあります[1][2]。

特に15歳未満の子どもでは、インフルエンザのときに避けるよう求められている成分が具体的に示されています[2]。

大人の場合も、手元の痛み止めを使ってよいかは成分を確認してから判断することが大切です。

ここでは、避けたい成分と、手元のお薬を使いたいときの考え方を整理します。

15歳未満はアスピリン・ジクロフェナク・メフェナム酸を避ける

15歳未満の子どもがインフルエンザにかかったときは、アスピリンなどのサリチル酸系の解熱鎮痛薬、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を使わないようにしましょう[2]。

厚生労働省の資料では、この3種類が15歳未満の子どもへの使用を避けるべき解熱鎮痛薬として挙げられています[2]。

メフェナム酸については、小児のインフルエンザにともなう発熱に基本的に使わないことが適当とする合意事項も公表されました[1]。

市販の解熱鎮痛薬やかぜ薬の一部にはアスピリンなどのサリチル酸系の成分を含むものがあるため、子どもに使うときは医師や薬剤師に相談することが大切です[2]。

他の人に処方されたお薬や、別の病気で処方されて使い残したお薬も、使うのは避けるよう求められています[2]。

きょうだいや大人用の痛み止めが家に残っていても、子どもには使わず、その子に処方されたお薬か、薬剤師に確認したお薬を使ってください。

子どもの熱や痛みにお薬を使うときは、成分名を確かめたうえで、アセトアミノフェンなど医師に処方されたお薬を選ぶと安心です。

ロキソニンなど手元の痛み止めを使いたいときは医師・薬剤師に確認する

大人がロキソニン(ロキソプロフェン)やイブプロフェンなど手元の痛み止めを使いたいときは、インフルエンザと分かった時点で医師や薬剤師に確認しましょう。

今回確認した公的機関の資料では、大人のインフルエンザでロキソプロフェンなどを使ってよいかどうかについて、はっきりした見解は示されていませんでした。

日本小児科学会はインフルエンザの発熱に非ステロイド系消炎剤を使うことは慎重にすべきとの見解を示しており、子どもでは特に注意が必要です[1]。

カロナールの添付文書でも、ほかの消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましいとされているため、カロナールとロキソニンを自己判断で一緒に飲むのは控えてください[3]。

「カロナールとロキソニン、どちらがよいのか」と迷うときは、年齢や持病、ほかに飲んでいるお薬を伝えたうえで薬剤師に相談すると、自分に合ったお薬を選びやすくなります。

手元にある痛み止めを使う前には成分と飲み合わせを確認し、迷ったときはアセトアミノフェンのお薬を基本に、医師や薬剤師の判断を仰ぐことが大切です。

カロナールの飲み方と1日の上限

カロナールを飲むときに気になるのが、「1回に何錠、何時間あけて、1日何回まで飲めるのか」という点ではないでしょうか。

カロナールの量は、大人では使う目的によって、子どもでは体重によって決まっています[3]。

処方されたカロナールと市販のカロナールAでは、飲める年齢や回数も異なります[3][4]。

量や間隔を守ることは、アセトアミノフェンによる肝臓への負担を防ぐうえで欠かせません[3]。

ここでは、大人・子ども・市販薬に分けて、飲み方と1日の上限を整理します。

大人の発熱には1回300〜500mg・原則1日2回までが目安

大人がかぜなどの発熱にカロナールを使う場合、添付文書上の目安は1回300〜500mgを頓用し、原則として1日2回まで、1日最大1,500mgです[3]。

カロナールは使う目的によって量が分かれており、頭痛などの痛みに使う場合は1回300〜1,000mgを4〜6時間以上あけて、1日4,000mgまでとされています[3]。

どちらの量で処方するかは医師が症状や年齢をふまえて判断するため、処方されたときの指示に従って飲むことが基本です[3]。

カロナール錠の添付文書をもとに、大人の用途別の量と上限を表にまとめました。

【カロナール錠の大人の用量(添付文書より)】

用途1回量飲む間隔・回数1日の上限
頭痛などの痛み(鎮痛)300〜1,000mg4〜6時間以上あける4,000mg
かぜなど急性上気道炎の解熱・鎮痛300〜500mg必要なときに頓用・原則1日2回まで1,500mg

同じカロナールでも用途によって上限が大きく異なるため、「前にもらったときと同じ飲み方」で自己判断せず、今回処方されたときの指示を確認することが大切です。

空腹時の服用は避けることが望ましいとされているので、食欲がないときもビスケットや牛乳などを少し口にしてから飲むとよいでしょう[3]。

カロナールは量と間隔を守ってこそ使いやすいお薬なので、処方時の指示や薬袋の記載を確かめてから飲んでください。

子どもは体重で1回量が決まる

子どもにカロナールを使う場合は、体重1kgあたり1回10〜15mgが目安で、4〜6時間以上あけ、1日60mg/kgまでとされています[3]。

子どもの量は大人の量を超えないこととされ、1回の最大量は500mg、1日の最大量は1,500mgと定められています[3]。

インフルエンザ脳症の治療指針でも、解熱剤としてアセトアミノフェン1回10mg/kgが使用できるとされます[6]。

添付文書に示されている体重別の1回量の目安を表にまとめました。

【子どものカロナールの1回量の目安(アセトアミノフェンとして)】

体重1回量の目安
10kg100〜150mg
20kg200〜300mg
30kg300〜450mg

体重によって必要な量が変わるため、きょうだいで同じお薬を分け合ったり、大人用の錠剤を割って与えたりせず、その子のために処方された量を守ることが大切です。

高熱のある小児や高齢者では、使ったあとに体温が下がりすぎたり、手足が冷たくなったりすることがあるため、飲ませたあとの様子にも気を配ってください[3]。

子どもには、体重に合わせて処方されたシロップや細粒、坐剤などを使い、量や間隔は処方時の説明どおりに守りましょう。

市販のカロナールAは15歳以上・1回1錠・1日3回まで

市販のカロナールAは1錠にアセトアミノフェンを300mg含む解熱鎮痛薬で、15歳以上が1回1錠、服用間隔を4時間以上あけて1日3回まで飲むお薬です[4]。

15歳未満は服用しないこととされているため、子どものインフルエンザには使えません[4]。

カロナールAを飲んでいる間は、ほかの解熱鎮痛薬やかぜ薬、鎮静薬を飲まないこと、服用前後に飲酒しないことも定められています[4]。

総合感冒剤などにもアセトアミノフェンを含むものがあり、カロナールと重ねて飲むとアセトアミノフェンの量が多くなりすぎて、重い肝障害を起こすおそれがあります[3]。

5〜6回飲んでも症状がよくならない場合は服用をやめ、医師や薬剤師、登録販売者に相談するよう求められています[4]。

市販薬で様子を見ている間に高熱が続く、呼吸が苦しいといった変化があれば、早めに医療機関を受診してください[5]。

市販のカロナールAは大人がつらさをしのぐための選択肢の一つと考え、インフルエンザが疑われるときは医療機関の受診もあわせて検討しましょう。

カロナールが効かない・熱が下がらないときの考え方

「カロナールを飲んだのに熱が下がらない」「頭痛があまり楽にならない」と不安になることもあるでしょう。

解熱剤は数時間症状を抑えるお薬で、病気の熱の勢いが強いときは十分に下がらないこともあります[7]。

効かないと感じたときに量を増やしたり、ほかの薬を重ねて飲んだりすると、肝臓への負担が大きくなるおそれがあります[3]。

効かないときの考え方を知っておくと、落ち着いて次の行動を選びやすくなります。

ここでは、カロナールが効かない・熱が下がらないときの考え方を整理します。

解熱剤を飲んでも平熱まで下がるとは限らない

カロナールを飲んでも、インフルエンザの熱が平熱まで下がるとは限りません[7]。

山梨県の「こども救急ガイドブック」では、解熱剤は数時間症状を抑える対症療法薬であり、解熱剤が効かないのは病気の熱の出る勢いが解熱剤の効果より強いときだとされています[7]。

添付文書の臨床成績でも、かぜによる発熱に対するカロナール錠200(2錠)の解熱の有効率は66.7〜73.3%と報告されており、全ての人に十分な効果が出るわけではありません[3]。

39℃台の熱が38℃台になる程度の下がり方でも、体のつらさが少し和らいで眠れるようになれば、お薬を使った目的は果たせているといえます。

インフルエンザの発熱は多くの場合4〜5日ほど続くため、1回飲んで下がらなかったからといって、すぐに異常と考える必要はありません[5]。

カロナールは「熱を少し下げて休みやすくするお薬」と考え、熱の高さよりも水分がとれているか、眠れているかといった全身の様子を目安にしましょう。

効かないからと量を増やしたり、ほかの薬を重ねて飲んだりしない

カロナールが効かないと感じても、自己判断で量を増やしたり、ほかの解熱鎮痛薬やかぜ薬を重ねて飲んだりしないでください[3][4]。

カロナールの添付文書では、アセトアミノフェンを含むほかの薬との併用で過量となり、重い肝障害が起こるおそれがあるとして、併用を避けるよう警告されています[3]。

過量に服用した場合には、肝臓・腎臓・心筋の壊死が起こったとの報告もあります[3]。

頭痛がおさまらないからと市販の総合かぜ薬を追加すると、知らないうちにアセトアミノフェンが重なってしまうことがあるため、箱の成分表示を確認することが大切です[3]。

市販のカロナールAの場合は、5〜6回飲んでもよくならなければ服用をやめて、医師や薬剤師、登録販売者に相談するよう定められています[4]。

処方されたカロナールで効果が不十分なときは、次の服用時間や量を変えてよいかを、処方した医療機関や薬局に電話で確認するのも一つの方法です。

効かないときこそ「足す」のではなく「相談する」ことを意識し、高熱が続く場合は早めに受診しましょう[5]。

インフルエンザでカロナールを飲むときの注意点

カロナールは比較的使いやすい解熱鎮痛薬ですが、飲むときにはいくつか気をつけたい点があります。

熱があっても元気な場合は、無理に解熱剤で熱を下げなくてよいという考え方もあります[7]。

お酒をよく飲む人や肝臓の病気がある人、妊娠中の人などは、飲む前に医師や薬剤師への相談が必要です[3]。

カロナールを飲んで様子を見ている間も、すぐに受診したいサインを知っておくと安心です。

ここでは、カロナールを使うときの注意点を3つに分けて整理します。

熱があっても元気なら無理に下げなくてよい

インフルエンザで熱があっても、水分がとれていて比較的元気なら、カロナールで無理に熱を下げなくてもかまいません[7]。

山梨県のガイドブックでは、人の体は高熱を出すことで免疫力を上げて病原体と戦おうとするため、無理に解熱させることは必ずしも好ましくない面があるとされています[7]。

カロナールの添付文書でも、急性疾患に使う場合は発熱や痛みの程度を考えて使うこととされます[3]。

一方で、高熱で眠れない、頭痛がつらくて水分もとれないといったときは、カロナールでつらさを和らげ、体を休めることを優先してよいでしょう。

「カロナールを飲むと治りが遅くなる」という声もありますが、今回確認した公的機関の資料には、インフルエンザでカロナールを飲むと治りが遅くなることを示す記載は見当たりませんでした。

熱の数字だけで判断せず、つらさや水分のとれ具合、眠れているかを見ながら、必要なときにカロナールを使いましょう。

お酒をよく飲む人・肝臓の病気がある人・妊娠中の人は事前に相談する

お酒をよく飲む人や肝臓の病気がある人、妊娠中・授乳中の人は、カロナールを飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう[3]。

カロナールの添付文書では、重い肝障害のある人には使わないこととされ、アルコールを多く飲む習慣がある人は肝障害が起こりやすいとされています[3]。

食事がとれない状態や脱水症状がある人も肝障害が起こりやすいとされており、インフルエンザで食欲が落ちているときは特に注意が必要です[3]。

妊娠中の人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使うこととされ、妊娠後期の使用で胎児の動脈管収縮が起こることがあります[3]。

市販のカロナールAでも、医師の治療を受けている人や妊婦、高齢者、肝臓病などの診断を受けた人は、服用前に医師や薬剤師、登録販売者に相談するよう求められています[4]。

抗菌薬を一緒に使うと体温が下がりすぎる頻度が高くなるとの記載もあるため、ほかに飲んでいるお薬はお薬手帳で伝えておくと安心です[3]。

持病や妊娠、ほかのお薬がある人は、自己判断で飲む前にひと声相談することが、カロナールを安心して使うための近道です。

呼吸が苦しい・意識がおかしいときはすぐに受診する

カロナールを飲んで様子を見ている間でも、呼吸が苦しい、意識状態がおかしい、高熱が続くといった症状があれば、すぐに医療機関を受診しましょう[5]。

厚生労働省は、高熱が続く、呼吸が苦しい、意識状態がおかしいなど具合が悪い場合は、早めに医療機関を受診するよう呼びかけています[5]。

インフルエンザ脳症の主な初発神経症状としては、意識障害、けいれん、異常言動・行動が挙げられます[6]。

子どもや未成年者では、お薬の服用の有無にかかわらず、急に走り出すなどの異常行動が報告されているため、少なくとも発熱から2日間は一人にしないよう配慮が必要です[5]。

カロナールの添付文書には、感染症を合併している場合に症状を見えにくくするおそれがあるとの記載もあるため、熱の数字だけでなく、呼びかけへの反応や呼吸の様子も確認してください[3]。

カロナールはあくまでつらさを和らげるお薬なので、危険なサインがあるときは様子を見すぎず、受診を優先しましょう。

インフルエンザとカロナールに関するよくある質問

Q1. インフルエンザはカロナールだけで治りますか?

カロナールは熱や痛みをやわらげる対症療法のお薬で、インフルエンザウイルスそのものを治すお薬ではありません[2][3]。

インフルエンザは多くの場合4〜5日ほどの発熱を経て自然に軽快し、抗インフルエンザ薬が全ての人に必須というわけではありません[5]。

抗インフルエンザ薬が必要かどうかは、症状が出てからの時間や重症化のリスクをふまえて医師が判断します[5]。

Q2. カロナールはいつまで飲めばいいですか?

カロナールは熱や痛みがつらいときに使う頓用のお薬で、症状が落ち着けば飲み続ける必要はありません[3]。

添付文書では、急性疾患には原則として同じ薬の長期投与を避けることとされています[3]。

処方された分を飲み切る必要があるかは処方時の指示によるため、迷ったら医師や薬剤師に確認しましょう。

Q3. 熱がなく頭痛だけのときもカロナールを飲んでいいですか?

カロナールには解熱だけでなく頭痛などの痛みをやわらげる効果もあり、熱がない頭痛にも使われます[3]。

処方された場合は医師の指示に従い、市販のカロナールAは15歳以上で1回1錠・1日3回までを守って飲んでください[4]。

熱がなくてもインフルエンザの可能性がある場合は、周りにうつさないよう注意し、医療機関に相談しましょう[5]。

Q4. カロナール500と200は何が違いますか?

数字は1錠に含まれるアセトアミノフェンの量を表し、カロナール錠200は200mg、300は300mg、500は500mgです[3]。

同じ「1錠」でも成分の量が異なるため、以前に処方された錠剤と同じ感覚で飲む数を決めるのは避けてください[3]。

何錠飲むかは処方された量と錠剤の種類によって変わるので、薬袋の指示を確認しましょう。

インフルエンザとカロナールについてのまとめ

インフルエンザの発熱や痛みに解熱鎮痛薬を使うなら、カロナールの成分であるアセトアミノフェンが適切とされています[1]。

カロナールは熱や痛みをやわらげる対症療法のお薬で、インフルエンザウイルスそのものを治すわけではありません[2][3]。

15歳未満の子どもには、アスピリンなどのサリチル酸系、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を使わないようにしましょう[2]。

大人のかぜなどの発熱では1回300〜500mg・原則1日2回まで・1日1,500mgまでが目安で、子どもは体重で1回量が決まります[3]。

効かないときに量を増やしたり、アセトアミノフェンを含むかぜ薬を重ねて飲んだりすると、重い肝障害のおそれがあります[3]。

お酒をよく飲む人や肝臓の病気がある人、妊娠中の人は、飲む前に医師や薬剤師に相談してください[3]。

呼吸が苦しい、意識がおかしい、高熱が続くといったときは、カロナールで様子を見すぎず、早めに受診することが大切です[5]。

参考文献

[1] 厚生労働省「インフルエンザによる発熱に対して使用する解熱剤について(医薬品等安全対策部会における合意事項)」(平成13年5月30日)
https://www.mhlw.go.jp/houdou/0105/h0530-4.html

[2] 厚生労働省「インフルエンザ 基礎知識」(平成19年12月)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/file/dl/File01_0001.pdf

[3] 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「カロナール錠200/カロナール錠300/カロナール錠500 添付文書」(2026年8月改訂・第5版)
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/172190_1141007F1063_5_07

[4] 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「カロナールA 一般用医薬品・要指導医薬品 詳細表示」
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/otcDetail/430549_J2301000211_01_01

[5] 厚生労働省「令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」(令和7年12月19日版)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/QA2025.html

[6] 厚生労働省 インフルエンザ脳症研究班「インフルエンザ脳症ガイドライン【改訂版】」(平成21年9月)
https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/hourei/2009/09/dl/info0925-01.pdf

[7] 山梨県小児救急医療事業推進委員会「こども救急ガイドブック」(p.5)
https://www.pref.yamanashi.jp/documents/1601/p5.pdf

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。