マンジャロ(チルゼパチド)は強力な減量効果で注目を集めていますが、「実際にいくらかかるのか」が分からず一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
減量目的での服用は自由診療となるため、お薬代は医療機関ごとに異なり、用量が上がるほど月々の負担も大きくなります。
さらにお薬代だけでなく、診察料・送料・血液検査料といった追加費用が発生するケースもあり、「結局トータルでいくら必要なのか」が見えにくい点がマンジャロ治療の悩みどころです。
この記事では、2.5mg〜15mgまでの用量別の月額費用相場から、保険適用になる条件、半年間の総額シミュレーション、費用を抑えるためのポイントまで、マンジャロの費用に関する疑問をまとめて解説します。
マンジャロとは?費用を知る前に押さえたい基本情報
マンジャロの費用を正しく理解するには、まずこのお薬がどのような仕組みで処方されるのかを知っておく必要があります。
マンジャロはGIPとGLP-1という2つのホルモンの受容体に同時に作用する世界初の注射薬であり、従来のGLP-1製剤を上回る減量効果が臨床試験で報告されました。
ただし、日本国内で承認されている適応は2型糖尿病の治療のみであり、減量目的での服用はすべて自由診療の扱いになります。
ここでは、費用の話に入る前に知っておきたいマンジャロの基本的な特徴を整理しておきましょう。
GIP/GLP-1受容体作動薬としての特徴
マンジャロの最大の特徴は、GIPとGLP-1の2つの受容体に同時に働きかける「デュアルアゴニスト」である点です。
従来のGLP-1製剤(オゼンピックやリベルサスなど)がGLP-1のみに作用するのに対し、マンジャロはGIPの作用が加わることで食欲抑制・脂肪分解の両面からアプローチできるとされています。
海外の大規模臨床試験(SURMOUNT-1)では、72週間の投与で平均15〜21kgの体重減少が確認されました。
日本人を対象とした試験(SURPASS J-mono)でも、52週間で5mgが−5.8kg、10mgが−8.5kg、15mgが−10.7kgという結果が報告されています。
こうした強力な減量データが注目を集めている一方で、用量が上がるほどお薬代も高くなる構造であるため、効果と費用のバランスを考えることが大切でしょう。
週1回の皮下注射で続けやすい投与方法
マンジャロは週に1回、決まった曜日に皮下注射をおこなうお薬です。
使い切りのペン型注入器(アテオス)が採用されており、ボタンを押すだけで自動的に注射が完了する仕組みになっています。
毎日の服用が必要なリベルサスと比べると投与の手間が少なく、打ち忘れのリスクも低い点は継続しやすさにつながるメリットといえます。
注射部位はお腹・太もも・上腕のいずれかで、痛みもほとんどないと感じる方が多いと報告されています。
ただし冷蔵保存が必要なお薬であるため、オンライン診療で処方を受ける場合はクール便での配送となり、その送料が追加費用として発生する点は覚えておきましょう。
減量目的の服用は自由診療(適応外)になる
費用を考えるうえでもっとも重要なポイントは、マンジャロが減量目的で処方される場合はすべて自由診療になるという点です。
マンジャロが保険適用となるのは、2型糖尿病の治療として医師が処方する場合に限られます。
「体重を減らしたい」「見た目を変えたい」といった目的では保険の対象外となり、お薬代・診察料・検査料を含むすべての費用が全額自己負担になります。
自由診療では医療機関が独自に価格を設定できるため、同じ用量でも医療機関によって数千円〜1万円以上の差が出ることも珍しくありません。
日本糖尿病学会も2023年に「減量目的での適応外使用は推奨しない」との見解を公表しており、服用にあたっては必ず医師の診察と管理のもとで進める必要があるでしょう。
マンジャロの用量別・月額費用の相場【2026年最新】
マンジャロの自由診療における費用は、用量が上がるほど高くなる段階的な料金体系が一般的です。
治療はもっとも低い2.5mgから開始し、4週間後に5mgへ増量、その後は効果や体調に応じて7.5mg・10mg・12.5mg・15mgへと段階的に引き上げていく流れになります。
しかし、自由診療では医療機関ごとに自由な価格設定が認められているため、同じ用量でも月額に大きな差が生まれやすい状況にあります。
ここでは、2026年2月時点の主要な医療機関の料金を踏まえた用量別の相場を整理します。
2.5mg(導入用量)の月額目安
マンジャロの治療開始時に服用する2.5mgは、全用量のなかでもっとも費用が抑えられる価格帯に設定されています。
2026年2月時点の相場として、1ヶ月分(4本)で約15,000〜25,000円程度が多くの医療機関で見られる価格帯です。
2.5mgは副作用の有無を確認しながら体をお薬に慣らすための「導入用量」という位置づけであり、本格的な減量効果が出始めるのは5mg以降とされています。
そのため初月の費用だけを見て医療機関を選ぶのではなく、2ヶ月目以降に増量した際の料金も必ず確認しておくことが重要です。
一部の医療機関では集客目的で2.5mgのみを極端に安く設定し、5mg以降で大幅に値上げするケースも報告されているため、注意が必要でしょう。
5mg(維持用量)の月額目安
5mgはマンジャロの「維持用量」に相当し、多くの方がこの用量で本格的な減量効果を実感し始める段階です。
1ヶ月分(4本)の相場は約25,000〜45,000円程度であり、2.5mgと比べると月額で1万〜2万円ほど負担が増える計算になります。
維持用量とはいえ、体重の減少が停滞した場合や医師がさらなる効果を期待する場合には7.5mg以上への増量が検討されることもあります。
一方で、5mgのまま継続して十分な結果が得られている方も少なくないため、必ずしも全員が高用量に進むわけではありません。
長期的に治療を続ける場合、5mgの段階で月々の負担がいくらになるかを把握しておくことが、資金計画を立てるうえでの基本になるでしょう。
7.5mg〜15mg(増量時)の月額目安
5mgで効果が不十分と判断された場合、医師と相談のうえで7.5mg・10mg・12.5mg・15mgへの増量が検討されます。
7.5mgの相場は月額約32,000〜63,000円、10mgになると月額約50,000〜80,000円と、用量が上がるにつれて費用も大きく上昇していきます。
さらに12.5mgや15mgでは月額70,000〜90,000円を超える医療機関も珍しくなく、半年以上の継続を考えると総額は相当な金額に達する可能性があります。
ただし、高用量になるほど副作用のリスクも高まるため、「減量効果を最大化したいから」という理由だけで安易に増量を希望するのは避けるべきです。
増量の判断は必ず医師が体調や経過を見ながらおこなうものであり、用量ごとの費用を事前に把握したうえで、医師と治療のゴールを共有しながら最適な用量を見極めていくことが大切でしょう。
お薬代以外にかかる費用の内訳
マンジャロの費用を考える際、お薬代だけに注目してしまうと実際の支払い額とのギャップに戸惑う場合があります。
自由診療では、お薬代に加えて診察料・送料・血液検査料などが別途発生するケースが多く、これらを合算した「総額」で比較しなければ正確なコストは見えてきません。
なかにはお薬代を安く設定している一方で、診察のたびに高額な追加費用がかかる医療機関も存在します。
ここでは、お薬代以外に発生しやすい3つの費用項目を具体的に整理していきます。
診察料・初診料・再診料
自由診療の場合、診察料の設定は医療機関によって大きく異なります。
オンライン診療を中心とする医療機関では「診察料無料」を打ち出しているところが増えている一方、対面診療では初診料2,000〜3,300円、再診料1,000〜1,500円が別途かかるケースが一般的です。
なお「診察料無料」と記載されていても、お薬の処方がなかった場合のみ診察料が発生する仕組みを採用している医療機関もあるため、料金ページの注意書きまで確認しておくと安心です。
毎月の受診が必要な治療である以上、1回あたり数千円の診察料でも半年・1年と積み重なれば無視できない金額になります。
お薬代の安さだけでなく、診察料を含めた「1ヶ月あたりの総支払い額」で医療機関を比較する視点を持っておきましょう。
送料(クール便)と配送の注意点
マンジャロは冷蔵保存が必須のお薬であるため、オンライン診療で処方を受ける場合はクール便での配送が必要になります。
送料の相場は1回あたり550〜2,200円程度が多く、毎月配送を受ける場合は年間で6,600〜26,400円の追加負担になる計算です。
一部の医療機関では送料無料キャンペーンを実施していたり、一定金額以上の処方で送料が無料になる仕組みを導入していたりするため、こうした条件もあわせて確認するとよいでしょう。
また、クール便は受け取り時に在宅が必要となるケースが多く、配送日時の指定が可能かどうかも、医療機関を選ぶ際のチェックポイントのひとつです。
血液検査料と定期検査の必要性
マンジャロを安心して服用するためには、治療の前後で血液検査を受けることが推奨されています。
初回の血液検査は肝機能・腎機能・血糖値などに異常がないかを確認する目的でおこなわれ、費用は1回あたり3,300〜5,000円程度が相場です。
また、治療開始後も3ヶ月に1回程度の定期検査を勧める医療機関が多く、半年間で2〜3回の検査が必要になるケースがあります。
検査費用は見落としがちな項目ですが、副作用の早期発見や体調管理のために欠かせないものであり、費用計画に組み込んでおくことをおすすめします。
保険適用になる条件と自由診療との費用差
マンジャロの費用を調べるなかで、「保険が使えればもっと安くなるのでは」と考える方は少なくないでしょう。
実際に保険診療と自由診療では月々の負担額に数倍の差が生まれるため、保険適用の条件を正しく把握しておくことは費用計画の第一歩になります。
ただし、保険が適用されるのは厳密に限られた条件下のみであり、減量を目的とする方の大半は自由診療での処方となるのが現状です。
ここでは、保険適用の具体的な条件と、自由診療との費用差がどの程度になるのかを詳しく見ていきます。
保険が使えるのは2型糖尿病の治療のみ
マンジャロが保険適用となるのは、医師が2型糖尿病の治療として処方する場合に限られます。
具体的には、食事療法や運動療法をおこなったうえで血糖コントロールが不十分であり、かつ医師がマンジャロの投与を医学的に必要と判断した場合にのみ保険の対象となります。
つまり「体重を落としたい」「見た目を変えたい」という減量・美容目的では、たとえBMIが高くても保険は一切適用されません。
日本糖尿病学会も2023年4月に公式見解を発表し、糖尿病のない方への適応外処方に対して明確に警鐘を鳴らしています。
保険適用を期待して医療機関を受診しても、糖尿病の診断がなければ自由診療の費用が発生する点はあらかじめ理解しておきましょう。
保険診療の場合の自己負担額(3割負担の目安)
2型糖尿病の治療として保険適用でマンジャロを服用する場合、自己負担額は自由診療と比べて大幅に抑えられます。
3割負担の場合、5mgの月額お薬代は約4,600円程度であり、診察料や処方箋料を含めても月額5,000〜15,000円の範囲に収まるケースが一般的です。
10mg以上の高用量になると月額の自己負担はやや上がりますが、それでも自由診療の数分の一に抑えられる計算になります。
保険診療では高額療養費制度の対象にもなりうるため、所得区分に応じた自己負担の上限額を事前に確認しておくと安心でしょう。
自由診療との費用差は4〜6倍以上になることも
同じマンジャロ5mgを1ヶ月服用した場合、保険診療なら約4,600円のところ、自由診療では25,000〜45,000円が相場であり、その差は約5〜10倍にのぼります。
この差が生まれる最大の理由は、自由診療では薬価が医療機関ごとに自由に設定されるためです。
加えて自由診療では診察料・送料・検査料がすべて自費扱いとなり、保険診療のように自己負担割合で軽減される仕組みがありません。
半年間の治療で考えると、保険診療なら総額3〜9万円程度に収まるケースでも、自由診療では20〜50万円以上に達する可能性があります。
この費用差を踏まえたうえで、減量目的の方は「自由診療で長期継続できる予算があるか」を治療開始前にしっかりと検討しておくことが重要です。
半年間の費用シミュレーション(増量を踏まえた総額の目安)
マンジャロは1ヶ月で完結する治療ではなく、効果を安定させるには最低でも3〜6ヶ月の継続が推奨されています。
しかし治療が進むにつれて用量が上がるケースが多いため、初月の費用だけを見ていると実際の総額とのギャップに驚く方も少なくありません。
「月にいくらかかるか」だけでなく、「半年間でトータルいくら必要か」をあらかじめシミュレーションしておくことで、途中で予算が足りなくなるリスクを避けられます。
ここでは、代表的な2つのパターンと追加費用を含めた総額の考え方を解説しましょう。
5mgで維持した場合の半年間の総額
もっともスタンダードなパターンとして、初月に2.5mgで導入し、2ヶ月目以降は5mgを維持用量として継続するケースを想定します。
2.5mg(1ヶ月)が約20,000円、5mg(5ヶ月)が月額約35,000円とした場合、お薬代の合計は約195,000円になります。
これに診察料が月1,500円×6回で9,000円、送料が月1,100円×6回で6,600円、血液検査が2回で約8,000円を加えると、半年間の総額はおよそ22万〜24万円程度が目安です。
5mgで十分な減量効果が得られた場合はこの範囲に収まりやすく、月あたりに換算すると約37,000〜40,000円の負担となります。
減量の目標が5〜8kg程度であれば5mg維持で到達できる可能性も十分にあるため、まずはこのパターンを基準に予算を組んでおくとよいでしょう。
10mgまで増量した場合の半年間の総額
5mgで効果が停滞し、途中から10mgへ増量するパターンでは、半年間の総額は大きく上振れします。
一つのモデルケースとして、1ヶ月目に2.5mg、2〜3ヶ月目に5mg、4〜6ヶ月目に10mgへ増量した場合を計算してみましょう。
お薬代は2.5mg(1ヶ月)約20,000円+5mg(2ヶ月)約70,000円+10mg(3ヶ月)約195,000円で合計約285,000円となります。
診察料・送料・検査費用を加算すると、半年間の総額は約31万〜35万円に達し、月あたりの平均負担は約52,000〜58,000円に上る計算です。
15mgまで増量が必要になった場合はさらに費用が膨らむ可能性もあるため、高用量を視野に入れるなら事前に十分な資金計画を立てておくことが欠かせません。
お薬代以外を含めたトータルコストの考え方
半年間の総額を正確に見積もるには、お薬代だけでなく「隠れコスト」も計算に入れる必要があります。
診察料・送料・血液検査料に加え、副作用対策の制吐剤や整腸剤が処方される場合は1回あたり200〜1,000円程度の追加費用がかかることもあります。
こうした項目を漏れなく積み上げると、お薬代だけの見積もりよりも1〜3万円ほど総額が上がるケースが珍しくありません。
医療機関を比較する際は、公式サイトに掲載されている「お薬代」だけでなく、「総額でいくらになるか」を問い合わせや料金シミュレーションで確認しておくことが、想定外の出費を防ぐ最善策です。
治療を始めてから「こんなにかかるとは思わなかった」と後悔しないためにも、初回のカウンセリング時に半年分の費用見通しを医師やスタッフと共有しておくことをおすすめします。
マンジャロの費用を抑えるための5つのポイント
自由診療で継続する以上、少しでも費用を抑える工夫を知っておくことは長期的な負担軽減に直結します。
マンジャロの料金は医療機関ごとに異なるため、同じお薬・同じ用量であっても選び方ひとつで月額数千円〜1万円以上の差が生まれることも珍しくありません。
ただし、極端に安い価格を提示する医療機関にはリスクが潜んでいる場合もあるため、安さだけを基準にするのは避けるべきです。
ここでは、費用を賢く抑えながら安心して治療を続けるための具体的なポイントを紹介します。
定期配送やまとめ処方の割引を活用する
マンジャロの費用を抑えるうえでもっとも手軽な方法が、定期配送プランやまとめ処方による割引の活用です。
多くのオンライン診療では、1ヶ月ごとの単月処方よりも3ヶ月分や6ヶ月分をまとめて処方するプランのほうが1本あたりの単価が安く設定されています。
医療機関によっては、まとめ処方で月額2,000〜5,000円ほど負担が軽くなるケースもあり、半年間で換算すると1万〜3万円の差額になる計算です。
また、初回限定のクーポンやLINE登録で配布される割引コードを提供している医療機関も増えているため、処方を受ける前に公式サイトやSNSの情報をチェックしておくとよいでしょう。
ただし長期契約を前提としたプランでは途中解約の条件が厳しい場合があるため、申し込む前に解約規定まで確認しておくことが大切です。
オンライン診療で診察料・通院コストを抑える
オンライン診療を活用すると、対面診療に比べて診察料や通院にかかるコストを大幅に削減できます。
対面診療では初診料2,000〜3,300円、再診料1,000〜1,500円が毎回発生するのに対し、オンライン診療では診察料を無料に設定している医療機関が多く存在します。
加えて、医療機関への往復交通費や待ち時間といった目に見えにくいコストもオンライン診療なら発生しません。
一方で、オンライン診療では医師が直接体の状態を確認できないという制約があるため、初回だけ対面で注射指導を受け、2回目以降はオンラインに切り替えるという方法も選択肢のひとつです。
お薬代だけでなく「総額」で医療機関を比較する
医療機関を費用で比較する際にもっとも避けたいのが、お薬代の表示価格だけを見て判断してしまうことです。
お薬代が相場より安く設定されていても、毎回の診察料が3,000円、クール便送料が2,200円、血液検査が5,000円と加算されれば、月額の総支払いは他の医療機関より高くなるケースがあります。
反対に、お薬代は平均的でも診察料・送料が無料の医療機関であれば、トータルでは割安になることも少なくありません。
比較のポイントは、「お薬代+診察料+送料+検査料」を合算した1ヶ月あたりの総額を算出し、それを用量ごとに並べて見ることです。
公式サイトで総額が明示されていない場合は、初回カウンセリング時に「5mgに増量した場合の月額総額」を具体的に質問しておくと、あとから予想外の請求に戸惑うリスクを減らせるでしょう。
マンジャロとリベルサス・オゼンピックの費用比較
マンジャロの費用を検討するうえで、同じGLP-1関連のお薬であるリベルサスやオゼンピックと比較したいという方も多いのではないでしょうか。
それぞれ投与方法や作用メカニズムが異なるため、単純に月額の安さだけで優劣をつけることはできません。
しかし費用・効果・続けやすさの3つの軸で整理しておくと、ご自身に合ったお薬を選ぶ際の判断材料になります。
ここでは、マンジャロを軸にリベルサス・オゼンピックとの費用面の違いを比較していきましょう。
マンジャロ vs リベルサスの月額・投与方法の違い
リベルサスはGLP-1受容体作動薬のなかで唯一の経口薬(飲み薬)であり、注射に抵抗がある方にとって始めやすいお薬として人気があります。
費用面では、リベルサスの自由診療における月額相場は3mg(導入用量)で約8,000〜15,000円、7mg(維持用量)で約15,000〜25,000円程度であり、マンジャロの5mg(月額25,000〜45,000円)と比べると大幅に安い価格帯です。
ただしリベルサスはGLP-1のみに作用するお薬であるため、GIPとGLP-1の両方に作用するマンジャロと比べると減量効果はマイルドとされています。
毎日空腹時に服用しなければならないという制約もあり、飲み忘れが生じやすい点は継続のハードルになることがあるでしょう。
「まずは費用を抑えて医療による減量を試してみたい」という方にはリベルサスが適しており、「費用がかかっても高い減量効果を求めたい」という方にはマンジャロが候補になるといえます。
マンジャロ vs オゼンピックの費用と効果のバランス
オゼンピックはマンジャロと同じ週1回の皮下注射薬ですが、GLP-1受容体のみに作用する点が異なります。
自由診療での月額相場はオゼンピック1mg(維持用量相当)で約25,000〜40,000円程度であり、マンジャロ5mgとほぼ同等か若干安い価格帯に位置しています。
減量効果については、海外の比較試験でマンジャロがオゼンピックを上回る体重減少率を示したとする報告があり、GIP作用の有無がこの差に影響していると考えられています。
一方で、オゼンピックのほうが国内での処方実績が長く、副作用データの蓄積が豊富であるという安心感を重視する方もいます。
どちらが優れているかは一概にいえないため、費用と効果のバランスを医師と相談しながら決めることが大切です。
費用対効果で自分に合ったお薬を選ぶ視点
3つのお薬を費用対効果の観点で整理すると、リベルサスは「低コスト・マイルドな効果」、オゼンピックは「中コスト・中程度の効果」、マンジャロは「高コスト・高い効果」という位置づけになります。
月額の安さだけを優先してリベルサスを選んだものの効果が不十分で、結局マンジャロに切り替えることになれば、かえって時間と費用のロスが生じるケースもあるでしょう。
大切なのは「いくら安いか」ではなく、「目標の減量幅に対してどのお薬が最も効率的か」という視点で比較することです。
ご自身の減量目標・予算・注射への抵抗感・ライフスタイルを総合的に考慮し、医師と相談しながら最適なお薬を選んでいくのがよいでしょう。
よくある質問
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Q. マンジャロは1ヶ月いくらかかりますか?
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自由診療での費用は用量と医療機関によって異なりますが、導入用量の2.5mgで月額約15,000〜25,000円、維持用量の5mgで月額約25,000〜45,000円が2026年2月時点の一般的な相場です。
これにはお薬代のみの金額を提示している医療機関と、診察料・送料込みの総額を提示している医療機関があるため、必ず「月々の支払い総額がいくらになるか」を確認しておく必要があります。
7.5mg以上に増量すると月額30,000〜80,000円以上になるケースもあるため、2ヶ月目以降の費用も含めて予算を検討しておくのがよいでしょう。
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Q. マンジャロは保険適用で処方してもらえますか?
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マンジャロが保険適用となるのは、2型糖尿病の治療として医師が処方する場合に限られます。
食事療法・運動療法をおこなったうえで血糖コントロールが不十分であると医師が判断した場合にのみ保険の対象となり、3割負担で月額約5,000〜15,000円程度に収まります。
「体重を落としたい」「見た目を変えたい」という減量・美容目的では保険は一切適用されず、お薬代から診察料まですべて全額自己負担の自由診療になります。
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Q. マンジャロを半年続けると総額いくらになりますか?
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半年間の総額は、用量の推移によって大きく変動します。
初月に2.5mgで導入し、2ヶ月目以降を5mgで維持した場合、お薬代・診察料・送料・検査費用を含めた総額は約22万〜24万円が目安になります。
途中で10mgまで増量した場合は総額が約31万〜35万円に達する可能性があり、15mgまで進むとさらに費用は膨らみます。
治療開始前に「5mgで維持した場合」と「10mgまで増量した場合」の2パターンで見積もりを出しておくと、途中で資金が不足するリスクを防げるでしょう。
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Q. オンライン診療と対面診療で費用は変わりますか?
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一般的に、オンライン診療のほうがトータルコストを抑えやすい傾向にあります。
オンライン診療では診察料が無料に設定されている医療機関が多く、通院にかかる交通費や待ち時間といった目に見えにくいコストも発生しません。
一方で対面診療には、医師が直接体の状態を確認できる点や、注射方法をその場で指導してもらえる点など、費用以外のメリットがあります。
費用だけで判断するのではなく、初回は対面で注射指導を受け、2回目以降をオンラインに切り替えるなど、両方を組み合わせる方法も検討してみてください。
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Q. マンジャロとリベルサスはどちらが安いですか?
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月額費用だけを比較すると、リベルサスのほうがマンジャロよりも明確に安い価格帯です。
リベルサスの維持用量(7mg)は月額約15,000〜25,000円が相場であるのに対し、マンジャロの維持用量(5mg)は月額約25,000〜45,000円が相場であり、月額で1万〜2万円ほどの差があります。
ただしリベルサスはGLP-1のみに作用する飲み薬であり、GIPとGLP-1の両方に作用するマンジャロと比べると減量効果はマイルドとされています。
最終的にはご自身の減量目標や予算に合わせて、医師と相談しながら選ぶのが最善です。
まとめ
マンジャロ(チルゼパチド)は、GIPとGLP-1の2つの受容体に同時に作用する世界初の注射薬であり、従来のGLP-1製剤を上回る減量効果が臨床試験で報告されています。
ただし、減量目的での服用は国内承認の適応外(自由診療)となるため、お薬代・診察料・送料・検査料を含むすべての費用が全額自己負担になる点を理解しておく必要があります。
自由診療における月額費用の相場は、導入用量の2.5mgで約15,000〜25,000円、維持用量の5mgで約25,000〜45,000円、10mg以上では月額50,000〜80,000円以上と用量に応じて段階的に上がっていきます。
半年間の総額は5mg維持で約22万〜24万円、10mgまで増量した場合は約31万〜35万円が目安であり、お薬代以外の隠れコストも含めた「総額」で予算を組んでおくことが重要です。
費用を抑えるには、定期配送やまとめ処方の割引活用、オンライン診療の利用、お薬代だけでなく総額での医療機関比較が有効な方法として挙げられます。
マンジャロは「お金を払えば自動的に痩せるお薬」ではなく、医師の管理のもとで食事・運動の改善と組み合わせてこそ本来の力を発揮する治療であることを忘れずに取り組んでいきましょう。
参考文献
[1] 日本イーライリリー株式会社「マンジャロ皮下注アテオス 添付文書」 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3969049G1024_1_10/
[2] Jastreboff AM, et al. “Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity.” New England Journal of Medicine, 2022;387(3):205–216.(SURMOUNT-1試験) https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2206038
[3] 日本糖尿病学会「GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する見解」(2023年4月) https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=346
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用のあらわれ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。