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オゼンピックの空打ちは毎回必要?正しいやり方・手順・注意点を分かりやすく解説

  • オゼンピック

「オゼンピックの空打ちは毎回必要なの?」「空打ちのやり方が分からない」「忘れたらどうなる?」と、注射の手順に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

結論からいうと、オゼンピック皮下注2mg(現在の主流製品)の空打ちは、新しいペンを使い始める初回のみ必要であり、2回目以降は不要です。

空打ち(試し打ち)とは、実際に注射する前に少量のお薬を出して、注入器が正しく動作するかを確認する操作のことです。

正しく行わないと、お薬が適切に注射されず効果が十分に得られない可能性があるため、手順を正確に理解しておくことが大切です。

この記事では、オゼンピックの空打ちの目的・正しいやり方・注意点・よくある質問まで、初めて自己注射をする方にも分かりやすく解説します。

オゼンピックの空打ち(試し打ち)とは何のために行う?

空打ちと聞いても、なぜそのような操作が必要なのか分からないという方もいるでしょう。

まずは空打ちの目的を正しく理解しておきましょう。

目的①:カートリッジ内の余分な空気を排出する

空打ちの最も大切な目的は、ペン型注入器のカートリッジ内に混入した余分な空気を抜くことです。

カートリッジの中に空気が入っていると、注射の際に空気の分だけお薬の注入量が少なくなってしまう可能性があります。特に新しいペンを初めて使うときは、製造・輸送の過程で微量の空気が混入していることがあるため、最初に空打ちを行う必要があります。

なお、空打ちの後にカートリッジ内に小さな気泡(直径5mm未満)が残っていても、それは異常ではなく注射に影響はありません。

直径5mm以上の大きな空気の塊が見える場合は、空気が抜けるまで空打ちを繰り返す必要があります。

目的②:注射針が正しく装着されているか確認する

空打ちには、注射針がカートリッジのゴム栓を正しく貫通しているかを確認する目的もあります。

もし空打ちをしてもお薬が出てこない場合は、注射針がきちんと装着されていないか、注入器に何らかの不具合がある可能性があります。

そのまま注射してしまうとお薬が正しく体内に入らないため、必ず空打ちでお薬が出ることを確認してから注射に進んでください。

目的③:注入器が正常に動作するかの確認

空打ちは、ペン型注入器そのものが正常に動作しているかを確認する「動作チェック」の意味合いもあります。

ダイヤルが正しく回るか、注入ボタンが正常に機能するか、お薬がスムーズに出てくるかなど、注射の前にひと通り確認することで、安心して本番の注射に臨めます。

注入器の動きがおかしい・お薬が出てこない・ダイヤルが回らないなどの異常があった場合は、使用せず医療機関や薬局に相談してください。

オゼンピックの空打ちは毎回必要?製品ごとの違い

オゼンピックの空打ちが「毎回必要なのか」は、使用している製品の種類によって異なります。

現在の主流製品である「皮下注2mg」と、旧規格の「皮下注SD」それぞれのルールを確認します。

オゼンピック皮下注2mg:初回のみ必要・2回目以降は不要

現在、日本国内で主に処方されている「オゼンピック皮下注2mg」は、1本のペンで複数回使用できるタイプの注入器です。

この製品では、新しいペンを使い始める1回目だけ空打ちが必要であり、2回目以降の注射では空打ちは不要です。

初回の空打ちでカートリッジ内の空気が排出され、注入器の動作確認も完了するため、2回目以降は改めて空打ちをする必要がないという設計です。

これは、インスリン製剤のように1単位(0.01mL)の差が血糖値を大きく変動させるお薬とは性質が異なるためです。

オゼンピック皮下注SD(旧規格):空打ちは不要

旧規格の「オゼンピック皮下注SD(Single Dose)」は、1回使い切りタイプの注入器です。

こちらの製品は注射針があらかじめ装着された状態で設計されており、使用前の空打ちは不要でした。

オゼンピック皮下注SDは2022年に出荷停止となっており、現在は新規の処方はほぼ行われていません。現在オゼンピックを使用している方のほとんどが「皮下注2mg」を使用しているため、「初回のみ空打ちが必要」と覚えておきましょう。

インスリン製剤とオゼンピックの空打ちルールの違いに注意

糖尿病の治療でインスリン製剤を併用している方は、空打ちのルールの違いに特に注意が必要です。

インスリン製剤は毎回の注射前に空打ち(通常2単位)が必要です。一方、オゼンピック皮下注2mgは初回のみで、2回目以降は不要です。

複数の注射製剤を使用している方は、それぞれのお薬の空打ちルールを必ず確認しておいてください。

オゼンピック皮下注2mgの空打ちの正しいやり方【手順】

ここでは、オゼンピック皮下注2mgの空打ちの具体的な手順を解説します。

新しいペンを使い始める際に一度だけ行う操作ですので、落ち着いて手順どおりに進めましょう。

手順①:新しい注射針を取りつける

まず、ペン型注入器に新しい注射針をまっすぐに取りつけます。

針ケースを反時計回りに回しながらしっかりとねじ込み、装着が完了したら針ケースと針キャップの2つのカバーをまっすぐ引っ張って外します。

針キャップは注射後に針を外す際に使用するため、手元に置いておいてください。

手順②:ダイヤルを「点線マーク」に合わせる

空打ちの際は、ダイヤルを通常の投与量(0.25mg・0.5mg・1.0mg)ではなく、「点線マーク」(フロー チェック シンボル)に合わせます。

投与量の目盛り(0.25mg等)に合わせてしまうと、本来の注射で使うはずのお薬が余分に排出されてしまうため、必ず点線マークに合わせましょう。

手順③:針先を上に向けて気泡を上部に集める

ダイヤルを点線マークに合わせたら、ペン型注入器の針先を上に向けて持ちます。

カートリッジの上部を指で軽く数回はじいて、中にある気泡を上部(針先側)に集めます。気泡が上に集まることで、空打ちの際に空気ごとお薬を排出しやすくなります。

手順④:注入ボタンを押して薬液が出ることを確認する

針先を上に向けたまま、注入ボタンを押し込みます。

針先からお薬の液滴が出れば、空打ちは完了です。液滴が出ない場合は、再度ダイヤルを点線マークに合わせて、お薬が出るまで空打ちを繰り返してください。

6回繰り返してもお薬が出ない場合は注射針を新しいものに交換し、それでもお薬が出なければ注入器に不具合がある可能性があるため医療機関や薬局に相談してください。

手順⑤:空打ち完了後、投与量をダイヤルで設定する

空打ちが完了したら、いよいよ本番の注射に移ります。

ダイヤルを医師から指示された投与量(0.25mg・0.5mg・1.0mg)に合わせ、注射部位にペンを当てて注入ボタンを押します。

注入ボタンを押し込んだ後は、針を刺したまま6秒以上待ってからゆっくり抜いてください。

空打ちに関する注意点とトラブル対処法

空打ちの操作自体はシンプルですが、いくつかの注意点とよくあるトラブルを事前に知っておくと、より安心して自己注射に取り組めます。

空打ちで大きな気泡が残っている場合

空打ちの後にカートリッジ内を確認して、直径5mm未満の小さな気泡が残っている程度であれば問題ありません。

直径5mm以上の大きな空気の塊が見える場合は、空気が抜けるまで空打ちを繰り返し、大きな気泡がなくなったことを確認してから注射に進んでください。

大きな空気が混入している場合は、ペン型注入器が高温環境に放置されたり、凍結したりしている可能性があるため、注入器全体の状態も確認しましょう。

空打ちでお薬が出てこない場合

空打ちの際に針先からお薬が出てこない場合は、以下の原因が考えられます。

注射針が正しく装着されていない場合は、一度針を外してから新しい針を付け直し、再度空打ちを試みてください。

ダイヤルの設定が間違っている場合もお薬が出ません。空打ちの際は投与量の数字(0.25mgなど)ではなく「点線マーク」に合わせる必要があります。

針を交換してもお薬が出なければ、ペン型注入器自体に不具合がある可能性があるため、使用を中止して医療機関に連絡しましょう。

空打ちを忘れてしまった場合

新しいペンの初回使用時に空打ちを忘れてそのまま注射してしまった場合、お薬自体が体内に入っていれば大きな問題にはならないケースがほとんどです。

ただし、空打ちを省略したことで注射針の装着不良に気づかず、お薬が正しく注射されていない可能性もゼロではありません。

「いつもと違う感覚があった」などの違和感がある場合は、追加で注射せず、医師や薬剤師に連絡して指示を仰いでください。

空打ちでお薬を無駄にしない工夫

空打ちで排出されるお薬の量はごくわずかですが、何度も繰り返すとカートリッジ内のお薬が減ってしまい、予定より早くペンが空になってしまうことがあります。

特にオゼンピック皮下注2mgを週1回1.0mgで使用している方は1本で2回分しかないため、空打ちの回数が増えると2回目の注射分が足りなくなるリスクがあります。

初回の空打ちは1〜2回で完了するのが通常ですので、お薬が出てきたことを確認できた時点で空打ちは完了です。

空打ちから注射完了までの全体の流れ

空打ちは注射手順の一部です。

オゼンピック皮下注2mgの注射を行う際の全体の流れを、最初から最後まで通しで確認しておきましょう。

ステップ①:準備(手洗い・注入器と針の確認)

注射を行う前に、手を石鹸と水でしっかり洗います。

オゼンピックのカートリッジ窓からお薬の状態を確認し、濁っている・色がついている・異物が見えるなどの異常がある場合は使用しないでください。

使用開始後のオゼンピック皮下注2mgは、冷蔵保存で56日間(8週間)使用可能です。使用期限が過ぎていないかも確認しましょう。

ステップ②:新しい注射針を取りつける

毎回、新しい注射針を使用します。

注射針の使い回しは感染症のリスクや、針先の変形による痛み・皮膚トラブルの原因になるため、絶対に避けてください。

ステップ③:空打ちを行う(新しいペンの初回のみ)

新しいペンを初めて使う場合のみ、ダイヤルを点線マークに合わせ、針先を上に向けて注入ボタンを押し、お薬が出ることを確認してください。

2回目以降の使用では、このステップは省略できます。

ステップ④:投与量をダイヤルで設定する

医師から指示された投与量(0.25mg・0.5mg・1.0mg)にダイヤルを合わせます。

カートリッジ内のお薬の残量が設定した投与量より少ない場合は、ダイヤルが指定の量まで回りません。その場合は新しいペンを使用してください。

残量が不足しているペンで無理に注射すると、必要な量のお薬が注射されない可能性があります。

ステップ⑤:注射部位を選んで注射する

注射部位は、お腹(おへそから5cm以上離れた場所)、太もも、上腕のいずれかから選びます。

前回注射した場所から少なくとも2〜3cm(指2本分)以上離れた位置を選ぶようにしましょう。同じ場所に繰り返し注射すると、皮膚が硬くなってしこりができ、お薬の吸収が悪くなることがあります。

ステップ⑥:6秒以上待ってから針を抜く

注入ボタンを押し込んだ後、すぐに針を抜いてはいけません。

針を刺したまま6秒以上数えてからゆっくりと針を抜いてください。この「6秒ルール」を守ることで、お薬が確実に体内に注射されます。

すぐに抜いてしまうとお薬が針先から漏れ出て、注射量が不足する可能性があります。

ステップ⑦:注射針を外して廃棄する

注射が終わったら、針キャップを使って針をカバーし、反時計回りに回して針を外します。

使用済みの注射針は、しっかりフタのできる硬い容器(ペットボトルなど)に入れて保管し、医療機関に返却するか自治体のルールに従って廃棄してください。

ペン型注入器にはまだ次回分のお薬が残っている場合がありますので、キャップを閉めて冷蔵庫に戻して保管します。

オゼンピックの空打ちに関するよくある質問

Q1. オゼンピック皮下注2mgは毎回空打ちが必要?

毎回の空打ちは不要です。

オゼンピック皮下注2mgでは、新しいペンを使い始める1回目のみ空打ちが必要であり、2回目以降の注射では省略できます。

ただし、カートリッジ内に直径5mm以上の大きな気泡が見える場合は、2回目以降であっても空打ちで空気を排出してから注射することが推奨されます。

Q2. 空打ちのときにダイヤルをどこに合わせればいい?

空打ちの際は、投与量の数字(0.25mg・0.5mg・1.0mg)ではなく「点線マーク」(フロー チェック シンボル)にダイヤルを合わせてください。

投与量の数字に合わせて空打ちをしてしまうと、本来の注射で使う分のお薬が余分に排出されてしまい、ペン1本で予定していた回数分の注射ができなくなる可能性があります。

Q3. 空打ちを忘れて注射してしまったらどうすればいい?

新しいペンの初回使用時に空打ちを忘れた場合でも、お薬自体が体内に注射されていれば多くの場合は大きな問題にはなりません。

ただし、空打ちを省略したことで注射針の装着不良に気づかず、適切な量のお薬が注射されていない可能性もあります。

追加で注射を打つのは避け、不安がある場合は医師や薬剤師に連絡して指示を仰いでください。

Q4. インスリン製剤とオゼンピックを両方使っている場合、空打ちのルールはどう違う?

インスリン製剤は毎回の注射前に空打ち(通常2単位分)が必要です。インスリンは1単位(0.01mL)の差が血糖値に大きく影響するお薬であり、カートリッジ内の空気を毎回確実に排出する必要があるためです。

一方、オゼンピック皮下注2mgは初回のみの空打ちで、2回目以降は不要です。

分からなくなった場合は、それぞれのお薬の取扱説明書を確認するか、医療機関に相談しましょう。

Q5. オゼンピックSDからオゼンピック2mgに切り替えた場合、空打ちは必要?

旧規格の「オゼンピック皮下注SD」から「オゼンピック皮下注2mg」に切り替えた場合、新しい2mgペンの初回使用時には空打ちが必要です。

オゼンピック皮下注SDは空打ち不要の設計でしたが、2mgペンは仕様が異なるため、初めて使うときは必ず空打ちの操作を行ってください。

手順が分からない場合は、医師や薬剤師に使い方の説明を受けてから開始しましょう。

オゼンピックの空打ちのやり方・注意点まとめ

オゼンピック皮下注2mgの空打ちは、新しいペンを使い始める初回のみ必要であり、2回目以降は不要です。

空打ちの目的は、カートリッジ内の余分な空気を排出すること、注射針が正しく装着されていることを確認すること、注入器が正常に動作するかをチェックすることの3つです。

空打ちの手順は、ダイヤルを「点線マーク」に合わせ、針先を上に向けて注入ボタンを押し、お薬が出ることを確認するだけのシンプルな操作です。

インスリン製剤を併用している方は、インスリンは「毎回空打ちが必要」、オゼンピックは「初回のみ」というルールの違いを正しく理解しておきましょう。

空打ちの操作や注射の手順に不安がある場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してください。

参考文献

[1] ノボ ノルディスク ファーマ株式会社「オゼンピック皮下注2mgを正しく使うために」
https://www.novonordisk.co.jp/content/dam/nncorp/jp/ja/products/how-to/injection/ozempic2mg/pdfs/Ozempic-2mg-how-to-use-correctly.pdf

[2] ノボ ノルディスク ファーマ株式会社「オゼンピック皮下注2mg 取扱説明書」

※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。