今スグLINE予約

お役立ちコラム

コロナで嘔吐することはある?吐き気が続くときの対処法と受診の目安

  • コロナ

「熱が出たと思ったら、急に吐いてしまった……これってコロナの症状なの?」と不安になっていませんか。

コロナは喉の痛みや発熱が中心の病気ですが、吐き気や嘔吐といったおなかの症状があらわれることもあり、特に子どもでは吐いてしまうケースが増えているとされています。

多くの場合、嘔吐は数日のうちに落ち着いていきますが、何度も吐いて水分がとれない状態が続くと、脱水につながるおそれがあります。

一方で、嘔吐が中心の場合は、ノロウイルスなどの胃腸炎との見分けがつきにくいこともあります。

この記事では、コロナで嘔吐が起こるのか、考えられる原因と続く期間、胃腸炎との見分け方、吐いたあとの水分のとり方や過ごし方、家族にうつさない片付け方、すぐに受診したほうがよいサインまでをわかりやすく整理しました。

「吐いてしまった今、何をすればいいのか」を判断する手がかりとして、ぜひ参考にしてください。

コロナで嘔吐することはある

コロナにかかると、喉の痛みや発熱だけでなく、吐き気や嘔吐があらわれることがあります。

沖縄県がオミクロン株の流行初期に診断された50人を調べた調査では、吐き気や嘔吐がみられた人が8%いたと報告されているためです[1]。

厚生労働省の診療の手引きでも、オミクロン株の流行後、子どもで嘔吐や吐き気がみられる割合が増えたとされています[2]。

熱でぐったりしているときに急に気持ちが悪くなり、トイレに駆け込んで吐いてしまったという形で気づく方もいるでしょう。

吐いてしまうと、体力が一気に奪われるうえに、「何か悪い病気なのでは」と不安が大きくなりますよね。

コロナで嘔吐が起こることがあると知っておけば、慌てずに水分のとり方や過ごし方を考えやすくなります。

吐き気や嘔吐は熱や喉の痛みと一緒にあらわれることが多い

コロナの吐き気や嘔吐は、多くの場合、熱や喉の痛み、だるさといったほかの症状と一緒にあらわれます。

診療の手引きでは、オミクロン流行期のコロナは喉の痛みが最初の症状になることが多く、そのあとに発熱やだるさ、鼻水、咳などがみられるとされており[2]、嘔吐はそうした症状に加わる形で出てくることが多いためです。

沖縄県の調査でも、発熱が72%、咳が58%、喉の痛みが44%だったのに対し、吐き気や嘔吐は8%で、ほかの症状に比べると少ないことがわかります[1]。

喉が痛くなった翌日に熱が上がり、その夜に吐き気が出てきて一度吐いたという流れをたどる方もいます。

吐き気だけが目立つ場合でも、喉の違和感やだるさがないか、周りでコロナにかかった人がいないかを振り返ると、手がかりになることがあります。

熱と吐き気が重なると、水分をとるのもつらく、どうすればいいのか迷ってしまいますよね。

吐き気が出てきたら、無理に食べたり飲んだりせず、体を休めながら少しずつ水分を補うことから始めましょう。

子どもは嘔吐が出やすくなっている

子どもがコロナにかかった場合は、大人よりも嘔吐がみられやすくなっています。

診療の手引きでは、オミクロン株の流行後、子どもの初診時の症状として、嘔吐が16.4%と、流行前の4.6%から大きく増えたとされているためです[2]。

同じ手引きでは、吐き気(悪心)が5.1%(流行前は2.6%)、腹痛が9.0%(流行前は0.7%)と、おなかの症状全体が増えていたとされています[2]。

夜に熱が上がったあと、急に吐いてしまって初めて体調の悪さに気づくという保護者の方もいるでしょう。

子どもは体が小さいため、何度も吐くと大人より短い時間で脱水になりやすく、吐いたものが喉に詰まらないよう注意も必要です。

子どもが吐いている姿を見ると、どうしてあげればいいのかわからず、焦ってしまいますよね。

吐いたあとは顔を横に向けて寝かせ、吐き気が少し落ち着いてから少しずつ水分をとらせるようにしましょう。

コロナで嘔吐が起こるきっかけと続く期間

コロナで嘔吐が起こるきっかけは人によって異なりますが、多くの場合、ほかの症状と同じように数日のうちに落ち着いていきます。

診療の手引きでは、軽症の場合は発症から1週間以内に症状が軽くなることが多いとされているためです[2]。

ウイルスが胃や腸に影響を与えることのほか、高い熱や激しい咳が続くことが、吐き気や嘔吐のきっかけになることもあります。

熱が下がるころには吐き気もおさまり、少しずつ食事がとれるようになっていくという経過をたどる方もいるでしょう。

吐き気がいつまで続くのかわからないと、食事や水分をどうとればいいのか不安になりますよね。

嘔吐が起こるきっかけと続く期間の目安を知っておけば、今の状態が回復の途中なのか、受診を考えたほうがよいのかを判断しやすくなります。

高い熱や激しい咳が嘔吐のきっかけになることもある

コロナで吐いてしまう場合、ウイルスによる胃腸への影響だけでなく、高い熱や激しい咳がきっかけになっていることもあります。

熱が高いと胃腸の働きが落ちて吐き気を感じやすくなり、激しく咳きこむとおなかに強い力がかかって、胃の中のものが押し上げられやすくなるためです。

夜中に咳が止まらなくなり、咳きこんだ拍子に吐いてしまったという経験は、子どもでも大人でもよくみられます。

空腹のときに熱を下げる薬を飲んで胃がむかむかしたり、食欲がないのに無理に食べて気持ちが悪くなったりすることもあるでしょう。

吐いた理由がわかると、「急に重い病気になったのでは」という不安が少しやわらぐかもしれません。

咳で吐いてしまうときは、上半身を少し高くして寝る、食事は量を控えめにして回数を分けるといった工夫をしてみてください。

熱を下げる薬は空腹時を避けて飲み、胃のむかつきが強いときは薬剤師に相談して、胃にやさしい成分を選ぶと安心です。

多くは数日で落ち着いていく

コロナの吐き気や嘔吐は、多くの場合、数日のうちに回数が減り、少しずつ落ち着いていきます。

診療の手引きでは軽症の場合は発症から1週間以内に症状が軽くなることが多いとされており[2]、ウイルスの排出量も発症後5日を過ぎると大きく減るとされているためです[3]。

1日目に何度か吐いたものの、2日目には吐き気だけになり、3日目ごろにはおかゆが食べられるようになったという経過をたどる方もいます。

吐き気がおさまったあとも、しばらくは胃腸が敏感な状態が続くため、脂っこいものや量の多い食事で再び気持ちが悪くなることがあります。

吐く回数が減ってくると、ようやくひと息つけた気持ちになりますよね。

一方で、1日に何度も吐く状態が続く、水分がまったくとれないといった場合は、回復の流れから外れているサインのこともあるため、早めに医療機関へ相談しましょう。

嘔吐が中心のときはコロナ?胃腸炎との見分け方

嘔吐が中心の症状の場合、それがコロナによるものなのか、ノロウイルスなどの胃腸炎によるものなのかを、症状だけで見分けるのは難しいのが実情です。

コロナでも吐き気や嘔吐が出ることがある一方で[1][2]、胃腸炎でも熱やだるさを伴うことがあり、症状が重なりやすいためです。

秋から冬にかけては、コロナやインフルエンザとともに、ノロウイルスなどの胃腸炎も流行しやすい時期にあたります。

家族や職場でコロナにかかった人がいるのか、保育園や学校で胃腸炎がはやっているのかによっても、考えられる原因は変わってきます。

吐いてしまったとき、コロナの検査をしたほうがいいのか迷ってしまいますよね。

それぞれの始まり方の特徴と見分けるときの手がかりを知っておけば、検査や受診を考えるときに役立ちます。

ノロウイルスなどの胃腸炎は急な嘔吐から始まりやすい

ノロウイルスなどによる胃腸炎は、急な吐き気や嘔吐から始まり、そのあとに下痢が続くことが多いです。

健康長寿ネットでは、ノロウイルス感染症の潜伏期間は1〜2日で、吐き気や嘔吐、下痢が主な症状とされ、腹痛や発熱を伴う場合もあるとされているためです[4]。

同じページでは、多くは特別な治療をしなくても1〜2日で軽くなる一方、乳幼児や高齢の方では、脱水や吐いたものによる窒息、誤嚥性肺炎に注意が必要とされています[4]。

前の日まで元気だったのに、夜中に突然何度も吐いて、そのあと下痢が始まったという始まり方は、胃腸炎によくみられるパターンです。

一方、コロナでは喉の痛みや熱、咳などが先に出て、そのあとに吐き気が加わるという流れをたどることが多いでしょう[2]。

急に何度も吐くと、体力も気力も一気に奪われてしまいますよね。

どちらの場合も脱水を防ぐことが最優先になるため、吐き気が少し落ち着いたら、少量ずつ水分をとることから始めましょう。

症状だけでは見分けにくく周りの状況や検査が手がかりになる

吐き気や嘔吐の原因がコロナなのか胃腸炎なのかを見分けるには、症状だけで判断せず、周りの感染状況やほかの症状、検査の結果を手がかりにすることが大切です。

コロナでも嘔吐が出ることがあり[2]、胃腸炎でも熱を伴うことがあるため[4]、吐いたという症状だけでは区別がつきにくいためです。

家族や職場の人がコロナと診断された、吐く前後に喉の痛みや咳が出てきたといった場合は、コロナの可能性を考えて検査をしてみるとよいでしょう。

一方で、同じ食事をとった家族がそろって吐いた、保育園で胃腸炎がはやっているといった場合は、胃腸炎の可能性が高まります。

コロナの検査キットを使う場合は、症状が出始めたばかりのころは陰性になることもあり、発症の前日に抗原検査で陽性となった人は約3割にとどまっていたことが示されています[5]。

いくつかの手がかりを集めても判断がつかないと、もどかしく感じますよね。

症状が出てから半日〜1日ほどたって検査し、陰性でも症状が続くときは、再検査や医療機関への相談を考えてみてください。

コロナで嘔吐したときの対処法

コロナで吐いてしまったときは、脱水を防ぐことを第一に考え、吐き気が落ち着くのを待ってから少しずつ水分と食事をとり、吐いたものが喉に詰まらないよう体の向きにも気をつけることが基本です。

吐くと胃の中のものと一緒に体の水分や塩分が失われ、何度も吐くと脱水が進みやすくなるうえ、吐いた直後にたくさん飲むと再び吐いてしまうことがあるためです。

吐いたあとは口の中が気持ち悪くなりやすいため、水で軽く口をすすぐだけでも、すっきりして気分が楽になることがあります。

吐いてしまうと、何をすればいいのかわからず、ただ横になっていることしかできない方もいるでしょう。

吐いたあとの体はとても疲れていて、少しの動きでもつらく感じますよね。

吐いたあとにすることの順番を知っておけば、慌てずに体を休めながら回復を待つことができます。

吐いた直後は少し時間をおいてから少量ずつ水分をとる

吐いてしまったあとは、すぐにたくさん飲もうとせず、吐き気が少し落ち着くまで30分〜1時間ほど時間をおいてから、少量ずつ水分をとりましょう。

吐いた直後の胃はまだ敏感な状態で、一度にたくさんの水分が入ると胃が刺激され、再び吐いてしまうことがあるためです。

最初はスプーン1杯や、ペットボトルのキャップ1杯ほどの量から始め、5〜10分ほどあけて吐かなければ、少しずつ量を増やしていくと胃に負担をかけにくくなります。

吐くと水分と一緒に塩分も失われるため、水やお茶だけでなく、経口補水液など塩分も補える飲み物を選ぶと効率よく補給できます。

子どもの場合、鹿児島県小児科医会は、水分がとれない、嘔吐や下痢が何度も続いて口の中が乾いている、半日以上おしっこが出ていないといった様子があれば、かかりつけ医などに相談するよう案内しています[6]。

のどが渇いているのに少ししか飲めないのは、もどかしく感じますよね。

焦らずに少量ずつ続けることが、結果的に吐かずに水分をとる近道になると考えて、ゆっくり補給していきましょう。

吐き気が落ち着いてからおなかにやさしいものを食べる

食事は、吐き気がおさまり、水分を少しずつ飲んでも吐かなくなってから、おなかにやさしいものを少量ずつとるようにしましょう。

吐いたあとの胃腸は弱っていて、吐き気が残っているうちに食べると、再び気持ちが悪くなって吐いてしまうことがあるためです。

最初は、おかゆや重湯、やわらかく煮たうどん、すりおろしたりんご、ゼリー、具の少ないスープなど、消化がよくのどごしのよいものから始めると食べやすいでしょう。

脂っこいものや辛いもの、量の多い食事は胃に負担がかかるため、吐き気が完全におさまるまでは控えておくと安心です。

食欲がないときは無理に食べる必要はなく、水分と塩分をとれていれば、まずは十分と考えてかまいません。

食べたいのに食べると気持ち悪くなりそうで、何を口にすればいいのか迷ってしまいますよね。

一口食べて様子を見て、吐き気が出なければ少しずつ量を増やし、数日かけて普段の食事に戻していきましょう。

横向きに寝て吐いたものが喉に詰まらないようにする

吐き気があるときや吐いたあとに横になるときは、体を横向きにして、吐いたものが喉に詰まらないようにしましょう。

あお向けで寝ていると、眠っているあいだに吐いたものが喉に流れ込みやすく、乳幼児や高齢の方では、吐いたものによる窒息や誤嚥性肺炎に注意が必要とされているためです[4]。

横向きに寝るときは、背中側にクッションや丸めた毛布を置くと、寝返りであお向けに戻りにくくなります。

枕元に洗面器やビニール袋を敷いたゴミ箱、タオルを用意しておくと、急に吐き気が来たときにも慌てずに対応できます。

子どもが吐いたときは、顔を横に向けて口の中に残ったものをかき出し、呼吸が苦しそうでないかを確認してください。

夜中に家族が吐いていないか心配で、なかなか眠れない方もいるでしょう。

吐き気が強い時期は、できるだけ家族のだれかが様子を見られる場所で休むようにすると、もしものときにもすぐに気づくことができて安心です。

吐いたものの片付けと家族への感染対策

コロナで吐いてしまったときは、手袋とマスクをつけて吐いたものを片付け、汚れた衣類や寝具を適切に洗濯して、家族にうつさない工夫をしましょう。

日本環境感染学会の資料をもとにした「家庭内でご注意いただきたいこと8つのポイント」では、体液で汚れた衣類やリネンを扱うときは、手袋とマスクをつけるよう案内されているためです[7]。

同じ資料では、部屋を分ける、こまめに手を洗う、換気をする、手で触れる共有部分を消毒するといった対策もあげられています[7]。

吐いたものは、乾くと細かい粒が空気中に舞い上がることがあるため、できるだけ早く片付けることが大切です。

突然吐いてしまったとき、片付けをどうすればいいのかわからず、慌ててしまいますよね。

片付けと洗濯の手順を知っておけば、いざというときにも落ち着いて対応でき、家族への感染も防ぎやすくなります。

手袋とマスクをつけて片付けて換気する

吐いたものを片付けるときは、使い捨ての手袋とマスクをつけ、窓を開けて換気しながら、できるだけ早く処理しましょう。

「家庭内でご注意いただきたいこと8つのポイント」では、体液で汚れた物を扱うときは手袋とマスクをつけ、換気をするよう案内されているためです[7]。

吐いたものは、ペーパータオルや新聞紙などで外側から内側に向かって静かに拭き取り、ビニール袋に入れて口をしっかり縛って捨てると、周りに広がりにくくなります。

拭き取ったあとの床やドアノブなどは、薄めた家庭用塩素系漂白剤(主成分が次亜塩素酸ナトリウムのもの、濃度0.05%が目安)で拭き、そのあと水拭きするとされています[7]。

ノロウイルスなどの胃腸炎の可能性もある場合は、より濃い濃度での消毒がすすめられていることもあるため、自治体などの案内もあわせて確認しておくと安心です。

片付けをしている途中で、自分までうつってしまわないか心配になりますよね。

作業が終わったら手袋を外してすぐに捨て、石けんで手をしっかり洗い、片付けの道具をまとめてトイレの近くに用意しておくと、次に吐いたときにも慌てずに済みます。

汚れた衣類や寝具は家庭用洗剤で洗濯して乾かす

吐いたもので汚れた衣類やシーツ、タオルは、手袋とマスクをつけて扱い、家庭用の洗剤で洗濯して完全に乾かしましょう。

「家庭内でご注意いただきたいこと8つのポイント」では、体液で汚れた衣類やリネンを扱うときは手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯して完全に乾かすよう案内されているためです[7]。

同じ資料では、タオルや衣類、食器などは通常の洗濯や洗浄でよく、感染した人の物を分けて洗う必要はないとされています[7]。

汚れがひどい場合は、洗濯機に入れる前に汚れた部分を軽く洗い流しておくと、洗濯機の中で汚れが広がりにくくなります。

洗濯物を運ぶときは、ビニール袋に入れるなどして、床や家具に汚れがつかないように気をつけることも大切です。

夜中に寝具が汚れてしまうと、すぐに片付ける気力が出ないこともあるでしょう。

すぐに洗えないときは、汚れた物をビニール袋に入れて口を縛っておき、体調が少し落ち着いてから洗濯するようにしても大丈夫です。

コロナの嘔吐ですぐに受診したほうがよいサイン

コロナの嘔吐の多くは自宅で休むうちに落ち着いていきますが、何度も吐いて水分がとれないときや、激しい頭痛や意識の変化を伴うときは、早めに医療機関を受診することが大切です。

何度も吐いて体の水分が大きく失われると、点滴などの治療が必要になることがあり、激しい頭痛や意識の変化を伴う嘔吐は、コロナ以外の病気が隠れているサインのこともあるためです。

健康長寿ネットでも、胃腸炎で重い脱水になった場合は、病院で点滴などの治療が必要になるとされています[4]。

子どもや高齢の方は、脱水や吐いたものによる窒息が起こりやすく、体調が急に悪くなることもあります。

どのくらい吐いたら受診すべきなのか、判断に迷ってしまいますよね。

すぐに受診したほうがよいサインを知っておけば、必要なときにためらわずに医療機関へ相談できます。

何度も吐いて水分がとれない・尿が出ないとき

何度も吐いて水分がほとんどとれない、尿の量や回数が明らかに減ったといったときは、早めに医療機関に相談してください。

吐くたびに体の水分と塩分が失われ、飲んでもすぐに吐いてしまう状態が続くと、自宅での水分補給だけでは脱水を防ぎきれないためです。

口の中や唇が乾いている、立ち上がるとクラッとする、半日近くトイレに行っていないといった変化は、脱水が進んでいるサインのことがあります。

子どもの場合は、鹿児島県小児科医会が、水分がとれない、嘔吐や下痢が何度も続いて口の中が乾いている、半日以上おしっこが出ていないといった様子を、相談の目安にあげています[6]。

厚生労働省は、自宅療養中に注意したい「緊急性の高い症状」として、顔色が明らかに悪い、ぼんやりして反応が弱いといった症状をあげています[8]。

少しずつ飲ませてもすぐに吐いてしまうと、どうすればいいのかわからなくなりますよね。

ぐったりしている、呼びかけへの反応が弱いなど急を要する場合は、ためらわずに119番に連絡しましょう。

激しい頭痛や意識の変化を伴うとき・子どもや高齢の方の変化

吐き気や嘔吐に加えて、経験したことのないほどの激しい頭痛や、意識がぼんやりする、けいれんが起こるといった症状があるときは、すぐに救急車を呼ぶなどして受診してください。

激しい頭痛を伴う嘔吐は、脳卒中などの急いで治療が必要な病気のサインのことがあり、広島県の循環器病の情報サイトでも、経験したことのない激しい頭痛は脳卒中が疑われるサインの一つとされているためです[9]。

子どもの場合、鹿児島県小児科医会は、けいれんしている、呼びかけへの反応が明らかに弱い、ぐったりして顔色が悪いといった様子があれば、救急車を呼ぶよう案内しています[6]。

診療の手引きでは、子どもでまれに、コロナにかかってから2〜6週間ほどたって、腹痛や嘔吐、高い熱、下痢があらわれる「小児多系統炎症性症候群(MIS-C)」が起こることがあるとされています[2]。

高齢の方は、吐いたものが気管に入って肺炎を起こしやすく、嘔吐のあとに熱が上がる、咳や息苦しさが出てくるといった変化にも注意が必要です[4]。

家族の様子がいつもと違うと、どこまで様子を見てよいのか判断がつかず、不安でいっぱいになりますよね。

いつもと違う強い症状に気づいたら、コロナにかかっていることや吐いた時刻、回数を伝えたうえで、迷わず医療機関や119番に連絡しましょう。

コロナの嘔吐についてのまとめ

コロナにかかると、喉の痛みや発熱だけでなく、吐き気や嘔吐があらわれることがあり、特に子どもでは嘔吐がみられる割合が増えているとされています。

コロナの嘔吐は、熱や喉の痛みなどほかの症状と一緒にあらわれることが多く、高い熱や激しい咳がきっかけになることもあるためです。

多くの場合、吐き気や嘔吐は数日のうちに落ち着いていきますが、嘔吐が中心のときはノロウイルスなどの胃腸炎との見分けが難しいため、周りの状況や検査を手がかりにしましょう。

吐いたあとは30分〜1時間ほど時間をおいてから少量ずつ水分をとり、横向きに寝て吐いたものが喉に詰まらないようにすることが大切です。

吐いたものは手袋とマスクをつけて早めに片付け、汚れた衣類は家庭用洗剤で洗濯して、家族にうつさない工夫を続けてください。

何度も吐いて水分がとれない、激しい頭痛や意識の変化がある、子どもがぐったりしているといったときは、早めに受診しましょう。

急に吐いてしまうと、体も気持ちも一気に追い込まれてしまいますよね。

吐いたあとの過ごし方と受診のサインを知っておけば、慌てずに脱水を防ぎながら、落ち着いて回復を待てるでしょう。

参考文献

[1] 沖縄県新型コロナウイルス感染症対策本部・医療コーディネーター「沖縄県における流行状況と求めたい施策」(新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード提出資料、2022年1月)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000877245.pdf

[2] 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第10.1版」(2024年4月)
https://www.mhlw.go.jp/content/001248424.pdf

[3] 京都府「感染症法上の位置づけ変更後の療養に関するQ&A」
https://www.pref.kyoto.jp/shisetsucluster/documents/5-15.pdf

[4] 長寿科学振興財団「健康長寿ネット ノロウイルス感染症」
https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/kansenshou/norovirus.html

[5] 厚生労働省「オミクロン株感染における感染、発病、感染性のある期間等に関する文献資料」
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000970030.pdf

[6] 鹿児島県小児科医会「お子さんが新型コロナウイルスに感染したときの見守るポイント」(令和5年5月8日改訂)
https://www.pref.kagoshima.jp/ae06/documents/102879_20230508200334-1.pdf

[7] 大阪府「家庭内でご注意いただきたいこと8つのポイント」(日本環境感染学会の資料を一部改変)
https://www.pref.osaka.lg.jp/kikikanri/hinan_campaign/8point.html

[8] 厚生労働省「新型コロナウイルス感染症の軽症者等に係る宿泊療養・自宅療養における健康観察における留意点について」(緊急性の高い症状)
https://www.mhlw.go.jp/content/000625758.pdf

[9] 広島県「循環器病のサイン」(広島県循環器病(脳卒中・心血管疾患)情報サポートサイト)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/junkanki/sign.html

最終閲覧日:2026年10月14日

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療アドバイスではありません。
お薬の服用に関しては必ず医師にご相談ください。
※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。
※医師の判断によりお薬を処方できない場合があります。